『あなたもきっと経験する恋の話』は、100以上の劇場が集まる韓国演劇の街、大学路（テハンノ）で2016年、2017年に上演されたミュージカル『어겪사』（オギョクサ）の日本語バージョンとして、2017年5月に日本で初の公演を実施された作品。
待望の再演となる韓国ミュージカル『あなたもきっと経験する恋の話2018』が、3月2日より新宿シアターモリエールでスタート。

今回の公演では、韓国公演にも参加し前回公演では奥手なテピョンを好演したカラムが、恋愛経験豊富なトング役で出演。また、Boys Republicのヴォーカルで王子様のようなルックスでも人気のソヌが、テピョン役でミュージカルに初挑戦。昨年の日本初演より、さらに日本の皆様に親近感を持って頂けるよう、役名を日本名にチェンジ。恋愛経験豊富なトングの役名をタクヤ、恋愛下手なテピョンの役名をマサオ、トングの幼馴染ボラの役名をサクラ、テピョンが一目ぼれするジンソンの役名をアユミとし、ミュージカルナンバーも増やしヴァージョンアップ！

カラムは、流ちょうな日本語で長いセリフも難なくこなし歌うパートではさすがな歌唱力。魅力的な歌に引き込まれ、もう少し歌を聴きたいなあと思うような舞台だった。ミュージカル初挑戦のソヌは恋愛下手な役をとてもうまく表現していて、会場からの笑いを引き出していた。かわいいしぐさのシーンもたくさんあり、ファンにはとてもたまらないだろう。

アフタートークでは、日本語の流ちょうなカラムが引っ張りながら、ソヌと楽しいトークを展開した。裏話も披露してくれて、ミュージカル初挑戦のソヌは、日本語の長いセリフに苦労したそうで、練習が10時に終わっても、帰ってから事務所で夜中の3、4時までがんばっていたという話をカラムが語ってくれた。
ソヌは、今日の公演では、けんかのシーンで本当に涙がでたというほど感情移入して役柄を演じたようだ。そして、ソヌは、カラムが日本語のイントネーションを直してくれたりたくさん助けてくれたと感謝の気持ちを語り、仲の良い兄弟のような雰囲気を醸し出していた。
カラムの日本語は本当に磨きがかかっていて、普通に司会進行もなくしゃべってリードしていく。「僕ばかりしゃべっていても、ソヌのファンも来てるんだから、何か話して」と気遣いをみせながら、進めていくところもさすが。このふたりのシナジー効果が観客に伝わるミュージカルだった。

別日程で同公演を演じるチェジン（MYNAME）、韓国若手俳優のプロジェクトグループOne O One（101）のクォン・ドギュンも初日公演を観に来ていた。
クォン・ドギュンは、韓国でドラマ「20世紀少年少女」をはじめ様々な作品に出演、俳優4人で構成されたOne O Oneのメンバーでもあり、長身を生かしモデルとしても人気のクォン・ドギュンが、テピョン役で日本語での演技に初挑戦する。
同僚の舞台を、面白い場面では大笑いしながら心から楽しんでいた。このふたりの公演も、またどんな舞台になるか楽しみである。
また今回の公演で、カラムは、タクヤ役とマサオ役の両方の役を演じるマルチぶりを見せるのも楽しみのひとつ。

3月2日～10日の公演に加え、チェジン（MYNAME）とカラム出演による再追加公演が、3月11日（日）13:30上演と18:00上演で決定している。またアフタ―イベントとして再追加公演でもアフタートーク、フォトタイム、お見送り会の実施も同時決定している。身近に感じられるイベントも満載で楽しみがいっぱい。

『あなたもきっと経験する恋の話2018』恋をしたときに誰もが感じる様々な感情を表現しており、男女4人の出演者の誰かに共感するシーンやセリフがあるはず。テンポのいい舞台なで面白い。是非小劇場ならではのミュージカルを楽しみに足を運んでいただければ！