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2014年6月9日02時30分 月曜日 【レポ】シム・ウンギョン、B1A4ジニョン出演『怪しい彼女』 ファン・ドンヒョク監督来日記念トークイベント

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7月11日(金)に公開を控えた映画『怪しい彼女』。本国韓国では860万人を動員し、先日の百想芸術大賞では主役のシム・ウンギョンが主演女優賞を受賞。B1A4のリーダー、ジニョンが映画に初挑戦したことでも話題になった注目の作品で、監督は衝撃作『トガニ 幼き瞳の告発』のファン・ドンヒョク監督。そのファン・ドンヒョク監督の来日を記念して、日本のドキュメンタリー映画界をけん引する松江哲明監督ともに、日本の未来を担うクリエイターの卵、バンタンデザイン研究所の学生へ向けてトークイベントが行われました。
2011年に公開された『サニー 永遠の仲間たち』でシム・ウンギョンの大ファンになり、今回の『怪しい彼女』にも惚れ込んでしまったという放送作家の松崎まことが応援団長としてMCを担当。映画を観たばかりの学生を前にファン・ドンヒョク、松江哲明の両監督が呼び込まれトークがスタート。

MC:児童虐待を扱った前作『トガニ 幼き瞳の告発』から180度転換してこの映画を撮った意図は?

ファン監督:『トガニ 幼き瞳の告発』ではシナリオの段階からかなり苦労して、ストレスで不眠症にもなりました。大きな反響もありましたが、こういう映画ばかり撮っていたら長生きできそうにないので、次の作品は軽いタッチのヒーリングになる映画を撮りたいと思いました。『トガニ 幼き瞳の告発』では、映画を観て救急車で運ばれた人もいたと聞いたので、みなさんが心痛めることなく、笑いながら気楽に楽しんでもらえる映画にしたいと思ってこの作品を選びました。

松江監督:キャスティングが素晴らしい。全く彼女が20歳に見えない。そういうおばあさんの芝居しかさせなかった、すごく大胆なことをされてるなと思いました。

ファン監督:当初のシナリオでは20歳になったときの姿は、ロングヘアをなびかせた8頭身のすごい美女という設定だったので、いわゆる“美女”と呼ばれる女優さんが挙がっていました。ありふれたものではないほうがいいと思い、いわゆる“美女”ではなく、可愛らしく明るくはつらつとして、ちょっと猟奇的な、不思議なところもあるというキャラクターにしたいと考えた時にウンギョンさんが頭に浮かびました。彼女をイメージしながら、彼女ならきっとこういうことがうまく演じられるだろう、というところをどんどんシナリオの中にも反映させて、キャラクターを作り直していきました。20代の初めくらいの年齢で、この役をしっかりと演じられる演技力を持った女優さんはウンギョンさんしかいないと信じて彼女にお願いしました。

MC:シム・ウンギョンさんに断られたらこの映画は成立しなかったのでは?

ファン監督:当初、あまり知名度もないウンギョンさんを主人公にすることに反対した人がかなりいました。そんな人たちをちゃんと彼女の個性を生かして上手く撮影していくからどうか信じてほしいとい説得して、映画が出来上がって、「やっぱりこれはウンギョンさんでないとありえない映画だ」とみんなが言ってくれたのを聞いて、すごく褒められているというような気持ちになりました。

松江監督:ウンギョンさんの演技力の素晴らしさもありますが、ファン監督の作品を見ていて、時間の描き方が素晴らしいなと。70歳のあばあさんの時間と、それを体現するウンギョンさんのお芝居だったり、監督が描く映画の中の時間は、すごく特徴があって、それがすごく映画自体のテーマとリンクしてると思いました。

ファン監督:特に時間を意識して作ったということはありませんが、元々、時間でちょっと遊んでみる、ということは大好きです。例えばタイムマシンという設定も好きですし、ビル・マーレイの『恋はデジャ・ブ』やトム・ハンクスの『ビッグ』という映画も好きです。映画を見ている間は現実から離れて実際にないようなことを感じて楽しみたいということがあると思うので、うまく現実を忘れられるような楽しいものを作ろうと努力しました。韓国ではこの映画を観終わった50~70代の方たちで「青春写真館に行かなくちゃ」っていう人が多かったと聞いています。

MC:ファンタジーでありながらも老人問題や家族の問題が盛り込まれていて、最後は母親への感謝を打ち出しますが。

ファン監督:この映画をやりたかった一番大きな理由は、クライマックスの息子と若返っている母親との会話の部分がとても気に入ったからです。私自身、子供のころに父を亡くして、母は女手一つで育ててくれたので、母に対する感謝の心を描きたいというところに共感を覚えました。母に対する感謝の気持ち、ある意味個人的な感性を表現するために作った映画だとも言えますが、そいういう気持ちは世の中のみなさんが持っていることなので、韓国人だけではなく他の国の人たちにも共通する気持ちだろうと思い、映画にしました。

松江監督:テレビの公開収録で主人公が歌うシーンで、映画が踏み込んだと思いました。

ファン監督:そのシーンでは『白い蝶』という曲を歌っています。当初はこの感情がうまく伝わるだろうかと心配をしていました。『白い蝶』という曲自体も悩みに悩んで決めた曲です。あの曲の歌詞は、一人の老人が自分の人生を振り返ってため息をつくような感覚で歌われる曲なので、映画の内容にぴったり合うと思って選びました。思っていた以上にいいシーンになったと思います。私自身はこのシーンで観客のみなさんを泣かせるつもりはなかったのですが、結果的に映画を見た方が、あのシーンで随分泣いたという方がたくさんいらっしゃいました。

ここからは会場の学生による質問タイム。

―日本の映画で好きな作品は?
ファン監督:アニメ、特に宮崎駿監督の作品は昔から楽しんで見ています。あと岩井俊二監督の『ラブレター』が好きです。

―日本で作品を撮るとしたらどんなテーマで撮りますか?
ファン監督:日本の社会についてよく知っているとは言えないので、どんな社会に住んでる人でも共感できるような、例えばラブストーリーで日本の綺麗な女優さんと一緒にお仕事してみるのもいいかな、と思います。

―この映画を撮るにあたって監督が一番こだわった点は?
ファン監督:先ほども出た『白い蝶』という歌を歌うシーンはとても気を使って撮りました。あとは主人公が青春写真館から出てきたら若くなっているというシーン。おばあさんが急に20歳の娘になるので、見る人に違和感を与えないように、あくまでも自然に見えるように撮りたいと思ってかなり気を使いました。

―青春写真館に行って20歳に戻れるなら何をしたいですか?
ファン監督:当時大学の1年生で、学生デモに参加していてある意味ちょっと重たい時代を過ごしていたので、ちゃんと恋愛もできずにいました。もし今20歳に戻れるんだったら当時好きだった彼女にちゃんと告白をするとか、合コンでもして恋愛をしてみたいです。

MC:20歳の頃、映画監督になるために特別にしたことはありますか?
ファン監督:全くしていませんでした。むしろ映画館にもさほど行かないくらいで、大学4年くらいになって少しずつ映画を作るということもいいかなと思ったぐらいです。

―映画を作る時、誰に向けてという具体的なイメージがあるのですか?

ファン監督:作品ごとに違うと思います。『怪しい彼女』の場合は、母、そして祖母に向けた映画だとも言えます。

松江監督:僕はドキュメンタリーを作っているので、映画を作る時にまず最初に思うのは、ドキュメンタリーに出演したその人に向けて作るっていうのが大きいです。

MC:『怪しい彼女』のあとは誰に向けたどんな作品を考えていますか?
ファン監督:はっきり決めているものはないんですが、以前からSFものは一度撮ってみたいと思っていたので、たとえば宇宙で起こる出来事を描くとか、超能力者が出てくるとか、完全に自分の中で想像の翼を広げて作っていける何かができればいいなと思います。

MC:学生の方々に向けて一言。

ファン監督:私自身も最初に映画監督になるべく何かしようと思った時、果たして何からどうすればいいのかよくわかりませんでした。ただ何かを作り上げていく人にとっては、恋愛、旅行、仕事など本当にいろいろなことを経験しながら、感情や経験の幅を広げていくことが大切だと思いますので、本来やるべきことだけではなく、あらゆることに挑戦して、その感情の幅を広げていってほしいなと思います。

松江監督:僕も20歳のころ自分は何をしてたかな、と思うと絶対戻りたくないという気持ちのほうが非常に強いですが、こうして今自分が作る立場になって思うことはアドバイスするとすればとにかく1本でも多く映画を観てください、ということです。映画に携わる人というのは、国や文化を超えてもあまり変わらないというか、共通言語ができるので、映画を観るというのは単に仕事や趣味ではなく生き方になっていくものだと思います。

ここでイベントは終了。
ファン監督の次回作も気になるところですが、まずは劇場で両監督、松崎氏も絶賛のシム・ウンギョンの魅力をぜひ体感してみて下さい。

『怪しい彼女』
監督:ファン・ドンヒョク『トガニ 幼き瞳の告発』 ©2014 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved
出演:シム・ウンギョン『サニー 永遠の仲間たち』 ナ・ムニ『ハーモニー 心をつなぐ歌』
ジニョン(B1A4)「優雅な女~スキャンダルな家族~」 イ・ジヌク「ナイン~9回の時間旅行~」
2014年/韓国/125分/カラー/ビスタ/5.1chサラウンド/日本語字幕:久保直子/原題:수상한 그녀

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