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2018年5月5日05時19分 土曜日 【オフィシャルレポ】名優ソル・ギョング×若手注目株イム・シワン共演の話題作『名もなき野良犬の輪舞』を「ハゲタカ」の真山仁が大絶賛!「最後まで騙されない人はいない、万華鏡のような映画」

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第70回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映され、各国のジャーナリストから大絶賛された『名もなき野良犬の輪舞』がいよいよ5月5日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

信頼を求める男と、誰も信じられない男は、時には家族のようであり、兄弟のような固い絆で結ばれていた。しかし、ある真実が露見することで、その絆は加速度的に哀しみと憎悪を帯びていく…。
80年代の香港映画やヨーロッパ映画のような古典的でスタイリッシュな映像と、名優ソル・ギョングと若手注目株イム・シワンの共演で話題となった本作は、既存の韓国ノワールとは一線を画すハードボイルド映画として、昨年のカンヌでの上映を皮切りに、第54回大鐘賞映画祭、第37回韓国映画評論家協会賞、第38回青龍映画賞など主要な韓国の映画賞を席巻した。

この度、本作の日本公開を記念し、4月19日(木)、渋谷ユーロライブにて「ハゲタカ」の原作で知られる小説家の真山仁(まやま・じん)さんと映画評論家の松崎健夫さんをゲストにむかえたトークイベントを実施!本作を「万華鏡のような映画!」と絶賛する真山さんが、本作の魅力やご自身が大好きだと語る俳優ソル・ギョングについて、さらに韓国映画の面白さなど、興味深いトークを繰り広げました!

【オフィシャルレポ】小説家・真山仁、特別登壇!『名もなき野良犬の輪舞』トークイベント

20180505_TheMerciless_01まず、映画の感想を問われると「おそらく最後まで騙されない人はいないんじゃないかな。人ってこんなに裏切られるんだ、と。さらにその絶望感も何だかだんだん心地良くなってくる、韓国映画独特のカオスが見事にハマったんじゃないかと思う。それに韓国映画で、この手の映画を知っていれば知っているほど、この場面何かに似てるなぁと思うんだけど、思った瞬間アウトですね。もう騙されてます。」と絶賛!
また「あまり韓国映画を観たことがない人にとっては、あれよあれよという間に自分がどこにいるかわからなくなる、まるで万華鏡みたいなんです。下手したら破たんするんだけど、破たんしなかったのがこの作品だと思う」と熱くその魅力を解説。

また、大好きな俳優さんだという本作主演のソル・ギョングについては「これまでの作品ではどちらかというと優しい頼りがいのあるお父ちゃん、って感じなんだけど、この作品みたらぶっ飛びましたね!韓国の俳優って、自分のイメージを全然大事にしないところがすごい。ぜひ日本の俳優さんにも真似てほしい」と語り、「彼の目をみてください!微妙に凶悪な目なんです。笑っているんだけど怖い、できれば3m以内には近づきたくない、なんかそういう狂気をだしてますよね。」と魅力を多いに語る一方、「他の出演者では、若手のイム・シワン。初めてみる俳優さんでしたが、この彼はこれから追っかけなきゃ、と思わせる、カメレオン俳優ですね。TPOというか、1本の映画でいろんな顔を出せてしまう。彼にはこれから期待したいです」と本作でさらなるお気に入り俳優さんを見つけた模様。

20180505_TheMerciless_03さらに韓国映画が大好きな理由としては「その最大の理由は“絶望的なラスト”ですね。救いがない。自分の小説もよく救いがない“ハッピーエンドがない真山”って言われるんです。だからなかなか映像化してもらえないのですが(笑)だから、ぜひ私の小説を韓国映画に!って思い、お恥ずかしい話ですが海外エージェントに私の作品を韓国で翻訳してくれって、この2、3年やっているんですけれど、なかなかうまくマッチングできなくて」という意外な話も飛び出し、「ただ、救いがない、って一言で言うのではなくて、そこに必然性があるんです。頭からみていくと、色々な伏線がほとんど目立たないように組まれていて、それがちゃんとラストに閉じて、閉じるんだけど、絶望とともに見ている人をちゃんと突き放してくれる。だからといって気分が悪くなって帰るわけではない、そこがエンタテインメントとしてのレベルの高さを感じますね」と韓国映画愛が感じられるコメントが続く。

また、お気に入りの作品の一つに『新しき世界』をあげ、韓国版の『ゴッドファーザー』だと語った真山さんに対し、松崎さんから「真山さんの「ハゲタカ」の映像をみたとき、これは血の出ない『ゴッドファーザー』だと思ったんです」と言う言葉には、「それすごく嬉しいです!これはあんまり言ったことないんですけど、(「ハゲタカ」に)日光のミカドホテルという舞台がでてくるんですが、これは完全に“コルレオーネ家”って感じで描きました。日本だとウェットな家族の描き方が多いんですが、でも家族だからこそどうしようもない、答えのでない葛藤もあり、イタリア映画はその描き方がうまい。かたや、どれだけ仲が良くても遺産相続の段階で骨肉の争いをする、というので有名なのが日本人なんで(笑)身内の距離感が近いのか、お金がはいると逆効果になる。我々はそういうこともエンタメで伝えることによって、社会勉強してもらえればよい。その点韓国映画はうまいと思う」と自らの作品の裏話も交えたトークには、観客も熱心に耳を向けていた。

最後に真山さんより「映画って最近イメージが先行していて、ハリウッドならこう、ヨーロッパ映画ならこう、韓国映画ならグロテスクや怖いというイメージを持たれている方も多いとおもうのですが、それだけでなく、物語の深さがあって、観たあと、すぐもう一度見てみたくなる魅力のある映画が多いと思っています。
この作品は、最近正直韓国映画が元気がないなと思っていたのですが、それを覆す、食い入るように観ないと必ず騙されると思いますので、それでもまたリベンジしていただいて、そんなもう一回みる魅力のある映画だと思いますので、どうぞお楽しみください!」と熱いコメントでイベントは締めくくられた。

【真山仁(まやま・じん)】
小説家。1962年大阪府生まれ。新聞記者、フリーライターを経て2004年『ハゲタカ』でデビュー。2007年に『ハゲタカ』『ハゲタカII』を原作とするNHK土曜ドラマが放映され話題になる。2017年には『標的』がテレビ東京でドラマ化された。「ハゲタカ」シリーズのほか、日本の食と農業に斬り込んだ『黙示』、日本最強の当選請負人が主人公、選挙の裏側にスポットを当てた『当確師』、被災地の小学校を舞台にした連作短編集『そして、星の輝く夜がくる』『海は見えるか』、カジノと地方再生をテーマにした『バラ色の未来』。東京地検特捜部の冨永検事シリーズ『売国』『標的』、日本の財政破綻問題に斬り込んだ『オペレーションZ』など、著書多数。
『名もなき野良犬の輪舞』
20180217_TheMerciless_poster【STORY】
犯罪組織でナンバー1に成り上がるという野望を持つ受刑者のジェホ(ソル・ギョング)は、刑務所へ入所してきた野心的な新入りヒョンス(イム・シワン)と出会う。ジェホはこれまでの人生で一度も他人を信じたことはなかったが、ヒョンスが奇襲からジェホを救って以降、二人はお互いに信頼しあい、一緒に働くことを誓う。出所後、彼らはチームを組んで犯罪組織を乗っ取ろうとするが、次第にそれぞれの秘めた動機が現れ始める。彼らの信頼の下に潜む真実が姿を現すとき、二人の関係は哀しきものへと変わっていく。
監督:ビョン・ソンヒョン『マイPSパートナー』
出演:ソル・ギョング『シルミド SILMIDO』 イム・シワン『弁護人』 チョン・ヘジン『王の運命―歴史を変えた八日間―』 キム・ヒウォン『アジョシ』 イ・ギョンヨン『ベルリンファイル』
配給:ツイン
5月5日(土) 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
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