グローバルな人気を誇る韓国のボーイズグループ2PMのメンバーであり、俳優としての活躍も目覚ましいオク・テギョンが、12月12日、オンラインイベント「I’M OK 2020 Ok Taecyeon Online Event」を開催した。当初は5月にファンミーティングの開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症による影響で見送られ、このたび、韓国からの生配信という形でイベントが実現。テギョンは自身のソロ曲や2PMの楽曲を披露するとともに、近況や撮影中の最新出演ドラマ、過去の出演作を振り返るトークなどを繰り広げた。
久しぶりのイベントは、テギョンの新曲「白い雪が降ったら」でスタート。初披露となったこの曲は、オンラインイベントのためにテギョンが自作した曲という。無観客のため、いつもとは違ってファンの反応が直接分からない状況に少しぎこちなさそうな様子を見せながらも、「ファンの皆さんと一緒にいられることを想像しながら書いた曲です」と優しい笑顔を見せた。
撮影現場をイメージしたセットを背景に、最初のコーナーでは、「幼少期」「2PMテギョンの時間」「運動するテギョン」「オクシェフ」の4つのシーンに分けて過去の写真にまつわるトークや近況を公開。中学生の頃の写真には「黒歴史ばかり出てくる…」と苦笑いし、2PMのメンバーたちとの写真には、「(入隊前)最後に一緒に公演をして、幕が下りた後、あらかじめ話していたわけでもないのに自然とメンバーが集まってみんなで涙を流したことがいちばん記憶に残っている」と思い出を語った。また、最近作「ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~」の撮影の際、楽屋に材料や調理道具を持ち込んで空き時間にピザやパスタを作る様子なども紹介。得意メニューを聞かれると、「あまりにも(料理が)上手すぎて、1つ選ぶのは難しい」と料理男子の一面をアピールし、ファンからプレゼントされた愛用の名入り包丁の写真も披露した。
ここまでの自分の人生はドラマならどんなジャンルかという質問には少し悩みながら「コメディ」と回答。「振り返るといつも楽しくて、いつも笑いにあふれていたから」と話した。
続くコーナーでは、韓国で流行中のバランスゲーム(究極の選択)に挑戦。何かを選ぶときは即決するタイプだというテギョンは、「生涯で1つの魅力だけを持てるとしたら?」「1年間それなしで生活しなければいけないとしたら?」など、10問の2択に次々と答え、最後には「ファンが聞きたいテギョンのソロ曲」として、ファンによる“究極の選択”で選ばれた「GIVE YOU ALL」、さらに冬に合せて選んだという「Winter~一人」を披露した。
「OK, MY PICK! : THE BEST SCENE」と題したコーナーでは、テギョンが出演したドラマ8作品・8人のキャラクターの名場面をトーナメント形式で競わせ、各シーンを見ながらテギョンが自らベストシーンを選んでいく。俳優デビュー初期の「シンデレラのお姉さん」や「ドリームハイ」の映像が流れると、若かりし自分の姿が見ていられないとばかりに「だめー!」「血圧が上がりそう!」と大慌て。「10年前の演技、見たくないです…」と困り顔を見せた。さらに、「君を守る恋~Who Are You~」と「キスして幽霊!~Bring it on, Ghost~」のキスシーンが流れると照れくさそうに下を向き、「今見ると(演技的に)気になるところがたくさんありすぎて、もっと一生懸命頑張らなきゃと思った。演技の道は長くて険しい」と俳優としての思いを新たにする場面も。
個人的にとても好きだという「ラスト・チャンス!~愛と勝利のアッセンブリー~」」、セリフの一つひとつが温かく感じるという「本当に良い時代」などそれぞれのシーンを振り返り、「ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~」では、主人公とヒロインの海辺のシーンを見ながら、「本当に感動的なシーンです。いいドラマでした」としみじみ。「冬の海で撮影したので耳が真っ赤。(撮影時に)寒いか寒くないかは僕の耳を見ればいいですよ」とユニークな見どころも伝授し、最終的には、キャラクターと自分自身のシンクロ率が高かったという「キスして幽霊!~Bring it on, Ghost~」のワンシーンをベストシーンにチョイスした。
衣装を着替えたテギョンは、もともとイベント開催予定だった5月の季節に合わせて日本語で作詞したという爽やかな新曲「歩きたい」に続いて、2PMの「Fight」をアコースティックバージョンでしっとりと聞かせると、少しでもファンと交流できるよう自ら強く希望したというコーナー「OK相談室」へ。ファンから寄せられた悩み事に対して真摯に、そして時にお茶目に答えながら、お悩みが読まれたファンに急きょその場で電話を掛けるといううれしい一幕も。そんなファンへの思いを込めて2PMの「忘れないで」を歌うと、テギョンの「お待たせしました!」の掛け声で、2PMメンバーのJun.Kとウヨンが登場。3人で「I Love U, U Love Me」「離れていても」を歌って盛り上がり、つかの間ながらにぎやかなトークで変わらぬ絆を見せた。
現在は、2021年に放送予定のドラマ「ヴィンチェンツォ」の撮影で忙しい日々を送っているテギョン。演じるのは弁護士のインターン役で、ちょっぴりそそっかしいキャラクターだという。役に合わせてスーツを仕立て、ヘアスタイルにも自らアイディアを出して役作りしているというから期待が高まる。今回はオンラインでのイベント開催となりファンと直接会えないことを残念がっていたテギョンだが、限られた条件のなかでもファンを楽しませるために真心を尽くし、常に前向きなチャレンジを続けるテギョンの魅力を再確認できる、温かいひとときとなった。