11月27日、28日に開催されたORβIT初の「完全体」ONLINE LIVE「With」が大盛況のうちに幕を閉じた。
結成直後に彼らを取り巻く環境はコロナ禍により一変した。日本人3人、韓国人3人、日韓ハーフ1人という、日韓合同グループであるORβITにとって、それまでは「当たり前」にできていた、外国との往来が突如として「当たり前」ではなくなった。
決まっていたスケジュールもすべて変更せざるを得ず、グループとしての活動開始から全ての作品づくりは、日韓に別れて行うしかなかった。そんな中でも妥協せずにクオリティの高い作品を世に届け続けたORβITが、漸く7人揃ってのステージを実現させた。
YOUNGHOON、YOONDONG、JUNEの作詞による「極楽鳥花~Bird of paradise~」で幕を開けた「With」は、彼らのデビューアルバム、ファーストミニアルバムに収録された全18曲に加え、11月23日(火)に発売されたばかりのセカンドミニアルバム「Alter Ego」に収録されている「Eclipse」と「ハナ」を含めた全20曲を披露。これまで7人揃っての歌パフォーマンスを届けたくても届けられずもどかしく苦しい思いをしてきたはずの彼らは、その胸中を多く語ることはしてこなかったが、まさにその思いをすべてぶつけた圧巻のステージを見せつけた。
照明、VJ、特効、カメラワークのすべてはオンラインライブであることの特徴を活かした緻密に練り上げられた演出となっており、その中で合流できてから決して長い時間とは言えない中で仕上げた7人でのダンス、そして歌、表現力、どれをとっても、ORβITにしか作り上げることのできない独特の世界観を見せつけたステージは、視聴しているファンを大いに感動させた。
中でも、彼らの真骨頂とも言えるバラード「Flor Lunar」から「Serenade」と2曲続いた場面では、その歌唱力に加え、心を締め付けられるような切ない表情と歌い声に涙したファンも多いはず。
27日の公演はORβITファンクラブ会員「EαRTH」のみが視聴できる回ということで、メンバーへのサプライズ企画が実施された。最後に披露した「ハナ」で、事前にファンクラブ会員から協力を得た「掛け声」が流れた瞬間、全く事情を知らないメンバーたちは驚き、喜びを隠せない表情を見せた。「ヨンフン!ヒチョ!ユンドン!ジュン!トモ!シュンヤ!ユウゴ!ORβIT!!」という掛け声を直接届けたくても、届けられずにいたファンたちの想いが海を超えてORβITへ届いた瞬間だ。
そしてこれだけにとどまらず、このライブへの応援メッセージや写真などがビジョンに次々と映し出され、それを見たメンバーは「うわーーー!!!」「すごい!!」と、カメラに背を向けそのビジョンを仰ぎ、涙を流す場面も。本来であれば、目の前にいてくれたはずの大切なファンたち。そのファンたちの笑顔に包まれながら「We can be the one」と歌詞を噛み締めて歌いあげ、画面越しではあっても「離れていても心は一緒 同じ星のもとで繋がっている」という本公演に向けてずっと掲げてきた言葉を証明してみせた。
圧巻のダンス、圧倒的歌唱力を見せつけながらも、MCになると一変して、ごく普通の20代の男の子の姿で、楽しそうに、仲の良さが伝わってくるほのぼのとした自由気ままなトークを見せてくれたのもこのステージの大きな見どころの1つだ。
「With」は公演終了後も1週間のアーカイブ配信期間があるので、ぜひ今からでもORβITのステージをチェックしてみて欲しい。
[チケット価格]
全3公演 1公演につき ¥5,500(税込)
https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=578459