THE BOYZ(ドボイズ)の日本ツアー『THE BOYZ JAPAN TOUR : THE B-ZONE』の最終公演が11月5日(土)・6日(日)東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナにて開催された。このツアーは、今年5月に始まったTHE BOYZ初のワールドツアー『THE BOYZ WORLD TOUR: THE B-ZONE』の日本公演で、東京公演は、10月15日(土)・16日(日)の神戸、10月22日(土)・23日(日)の福岡に次ぐ、3都市目の開催となる。本来は2020年3月に日本での初の単独コンサートツアーが開催される予定だったが、コロナ禍の影響で、公演はやむなく中止に。その後オンラインコンサートなどは行っていたが、日本でのオフラインの公演は、2019年5月に幕張メッセ イベントホールで行われたファンコンサート以来、約3年ぶりの公演となった。
THE BOYZ史上いちばん大きな会場だという武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナには、“THE B-ZONE”というタイトルの通り、衣装展示や自由に記入できるメッセージボードなど、開演前から楽しめるZONEも設けられ、久しぶりのTHE BOYZとの再会を心待ちにしていた、たくさんのTHE B(ドビ:THE BOYZのファン)が詰めかけた。
このツアーの11月5日(土)に行われた公演の模様をお届けします!
開演を待つ間、スクリーンにはTHE Bから寄せられたメッセージが流され、THE BOYZへの愛が満ちていく会場。暗転と共に横長のスクリーンが下りてくると、『KeePer(지킬게)』に合わせてイコライザーのようなシーケンス映像が徐々に進んでいき、画面いっぱいになると、オープニング映像へと切り替わる。現在休養中のエリックも映し出され、温かいムードに包まれる中、スクリーンが上昇し、一列に並んだ黒い衣装の10人が精悍な立ち姿で登場。
オープニングは、ドラマチックなコンセプトでも話題となった『MAVERICK』からスタート。長い手足を生かしたスタイリッシュでありながらも技巧的な彼ららしいパフォーマンスで、途中ケビンが「東京、Let’s play!」と叫ぶと、サンヨンもパワーボーカルで圧倒、炎も花火も上がり、“THE B-ZONE”の幕開けを飾るにふさわしいステージとなった。
そして続く『The Stealer』でも、アクロバットも盛り込まれた難易度の高いダンスと、色気のあるパフォーマンスで、THE Bの心を盗んでいた。
ここで「Best We THE BOYZ!こんにちは、僕たちTHE BOYZで~す!」「THE B-ZONEへようこそ!歓迎します!」と全員で挨拶すると、「THE B-ZONEはTHE Bの遊び場です。最後まで一緒に楽しみましょう!」とヨンフン。そして日本語での自己紹介へ。
ケビン「東京のみなさん、こんちには。ケビンです!今日は心の中でたくさん声を出してくださいね。OK?」
サンヨン「1、2、3、4、サンヨンで~す。お会いできてうれしいで~す!」
ソヌ「すごく、今ドキドキしてるソヌです。THE B、めっちゃかわいいね」
ヒョンジェ「は~い、こんにちは。THE BOYZのかわい子ちゃん、ヒョンジェで~す」
ヨンフン「THE B!長く待ってくれましたよね?ありがとう。THE Bのかわい子ちゃん、ヨンフンで~す」
ジュヨン「みなさん、こんにちは、ジュヨンです!ついに東京に来ました。僕たちを長い時間待ってましたよね。今日、忘れられない1日にしましょう」
ハンニョン「みなさん!お待たせしました!ハンニョンで~~す!!」
キュー「こんにちは、THE B!今日、誕生日、キューで~す。幸せな時間を過ごしましょう」
ジェイコブ「THE Bのみなさん、会いたかったで~す。THE BOYZのスイートボイス、ジェイコブです。いよいよ東京でTHE BOYZが公演をしますね。忘れられない思い出を作っていきましょう!」
ニュー「みんな、お元気でしたか?歌が大好きなニューで~す。THE Bに会えて、今うれしいで~す」
この自己紹介を聞いたキューからは「歌がどれくらい好きですか?」の質問も。ニューは「THE Bくらい」と答えると、すかさずソヌが「歌よりTHE Bが好き」と言い、ほかのメンバーからも次々に「僕も!」の声が上がっていた。
ジュヨンは改めて「本当にたくさんの方が来てくださいましたね」と感謝の気持ちを伝えると、ケビンも「たくさん準備したので楽しんでください。今日はチャンミン(キューの本名)の誕生日なので、一生懸命がんばります」と期待を高め、続いてのステージへ。
スタンドマイクを使ったパフォーマンスで『Merry Bad Ending』を切なく歌い始めると、途中でセンターステージへ。THE Bに歌いかけるように花道を歩き、再びメインステージに戻ると『CHECKMATE』へ。THE BOYZの真骨頂とも言える、中世の貴公子が舞っているような世界観が味わえる楽曲だけに、イントロが始まるとTHE Bからも歓喜の声が漏れ出していた。
メンバーがステージを後にすると、“THE BOYZ PLAYGROUND”と題された映像がスタート。メンバーの名前と一緒にMBTIも表示され、『Giddy Up』のメロディに乗せて、それぞれが思いのままにジャングルジムや滑り台のある“遊び場”で遊んだり、ダンスを自慢したり、カラフルでポップな楽しい映像となっていた。
カジュアルな衣装に着替えたメンバーが再び登場すると、カラフルな看板の映像をバックに『Whiplash』のステージへ。途中ヨンフンとジェイコブが抱き合ったり、ヨンフンがソヌにおぶさったりと大はしゃぎで遊びまわるメンバーたち。極めつけはソヌが「THE B、大好き~♡」とハートを贈り、THE Bの心を撃ち抜いていた。
続く『Dancing Till We Drop』では、ペンライトを持ったメンバーたちが、トロッコに乗って会場を一周するサプライズ。予想外の訪問に、2階席、3階席も大熱狂となった。
次の曲『幻想告白(환상고백)(Break Your Rules)』の途中でセンターステージへと降り立ったメンバーたち。この曲では、途中ソヌが決めたアクションをほかのメンバーも真似するという破ってはならないルールがあるようで、この日は腹筋を始めたソヌに続いて、ほかのメンバーも、足を押さえる人と腹筋する人に分かれて腹筋を披露し、会場を沸かせていた。
トークタイムでは、ハンニョンがどのステージが良かったか、アンケートを取るも、THE Bはどの曲も良かったよう。ジュヨンはトロッコが印象的だったようで、「僕たちがこんなに近くで日本のファンのみなさんにお会いするのは初めてですよね」と話し始めると、「よく見えましたか?」とキュー。ソヌからは「僕のお尻と頭の後ろしか見られなかったみなさん、お詫びします」と謝罪の言葉も(笑)。
そして今回の公演では、まだ大きな歓声を出すことができないTHE Bが応援しやすいように、特典として神戸はたこ焼き、福岡は豚骨ラーメン、東京は東京タワーという地域ごとに違うロゴが入った、振ると拍手のような音が出るハンドクラッカーが配られていたのだが、ここでTHE Bの団結力が試されることに。
ソヌが決めた通りに、1階、2階、3階のTHE Bがクラッカーを振るチャレンジがスタートし、「タンタンタン タンタンタン タンタンタンタンタンタンタン」と三三七拍子のリズムに合わせて説明したのだが、これがTHE Bに上手く伝わらなかったようで、ほかのメンバーがすぐにフォロー。しゃがんだメンバーが1階、中腰のメンバーが2階、立っているメンバーが3階のTHE Bとなり、実際に振って説明してくれた。そしてTHE Bは、「タン(1階)タン(2階)タン(3階)タン(1階)タン(2階)タン(3階)タンタン(1階)タンタン(2階)タンタンタン(3階)」とがんばって振ったのだが、ジュヨンからダメ出しがあり、2回目で合格。無事、コンサートを続けられることになった。
さらに、3年前の東京公演の思い出も語られると、メインステージへ戻り、次の曲へ。
イスに腰掛け、バラード曲『36.5 (Melting Heart)』が、ニューの優しい歌声で始まると、いつもは甘い言葉をささやくところで、予想外の太く力強い叫びが。透明感のある歌声のイメージがあるニューの叫びには、メンバーもかなりびっくりしたようで、次のパートを歌うケビンは、あまりの衝撃に笑って歌えなくなっていた(笑)。歌の途中では、ジュヨンとヨンフンが花道まで出てきて見つめ合うという甘い展開もしっかりと見せつつ、美しいハーモニーを響かせていた。
続く『Lucid Dream(자각몽)』では、途中メンバーがステージ左右に広がり、THE Bの近くへ。THE Bはメンバーの動きに合わせてペンライトを振り、会場一体となっていた。
センターステージに移動すると、トークタイムへ。
ジュヨンが「僕たちの幻想的なステージはどうでしたか?」とTHE Bの反応を伺うと、やはり話題はニューの叫びに。サンヨンが「ニューがあんなに太い声を持っているとは知りませんでした」と感心していると、キューも「びっくり」と驚いた様子。
そしてソヌが「こうやって東京で公演するのは夢みたいです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えると、ジェイコブも「いろんな姿を見せるために、日本でたくさん活動するから、応援よろしくお願いします」と日本のファンに新たな約束をしたところで、日本のTHE Bのために準備したという特別なステージへ。
まずは日本の最新アルバム『SHE’S THE BOSS』から『ALWAYS TOGETHER』を披露。この曲だけは撮影可能ということで、センターステージがせり上がり、遠くのファンにも一生懸命手を振るメンバーたちは、花道をゆっくりと歩き、メインステージに移動。THE Bも素敵な思い出を映像で残すことができた。
続く『FLAG』では、ステージに一列に並び、じっくりと優しく歌い掛けるメンバーたち。スモークで、メンバーがまるで雲の上にいるかのようなステージに紙吹雪が舞い、幻想的な世界にTHE Bも酔いしれていた。
メンバーが一旦ステージを後にし、『Ego』に乗せ、近未来的なイメージ映像が流されると、白いジャケットの衣装に着替えたメンバーが登場、『Breaking Dawn』のステージへ。韓国語と日本語が上手くミックスされた夢幻的な歌詞と、静と動のメリハリのあるパフォーマンスで魅せるこの曲。中でも、伏した状態から後ろ向きのまますっくと立ち上がるダンスは圧巻だった。
続けて、日本の最新タイトル曲『SHE’S THE BOSS』へ。「♪君が与えてくれたものは愛だ~」の歌詞が印象的なこの曲を力強いパフォーマンスで見せてくれた。
(つづく)→次頁へ