Netflixを通じて世界配信され、20か国で視聴1位を記録した大ヒット韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。ドラマの挿入歌、BGMを収録したスペシャルアルバムが本日(9/21)日本で配信開始となった。
本作は、クジラとイルカを愛し、ショートボブの厚い前髪の下から覗く大きな目が印象的な女性主人公ウ・ヨンウが、“自閉スペクトラム症”を抱えながらも、その天才的な頭脳で、国内大手法律事務所「ハンバダ」の新人弁護士として一つ一つ訴訟問題を解決していく物語だ。
タイトルロールのウ・ヨンウを演じるのは、子役から培った確かな演技力で高い評価をうける、パク・ウンビン。『恋慕』『ブラームスが好きですか?』で知る人も多いだろう。そして、ヨンウの突飛なアイディアや突然の行動も優しく、頼もしく支える同僚のジュノを演じるのは、カン・テオ(『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』『それでも僕らは走り続ける』)。不器用ながらも少しずつ歩み寄る、ヨンウとジュノの関係をドキドキしながら見守った視聴者も多いのではないだろうか?
ドラマ挿入歌、BGMもその映像美とあわせて高い評価を得ている。音楽監督を務めたのは、その書くメロディーは詩のように心を打つと称される、抒情的なバラードの大家、ノ・ヨンシム。ウ・ヨンウとその周囲の視点や気持ちが作詩・作曲に落とし込まれ、表現されている。
キム・ジョンワンの歌う、「Brave(勇気)」で表したのは、愛することの勇気。少々‘風がわりな’弁護士であるウ・ヨンウを、勇気をもって知り、愛を持って分かろうとする。そうして、ヨンウを知るほどに自分自身を改めて見つめ、深く知ることができると歌っている。劇中でヨンウに出会う人々、もしかして視聴者にも向けられているようにも思われる1曲だ。女性シンガーソングライターのソヌ・ジョンアが託された楽曲は、「Beyond My Dreams(想像)」。ウ・ヨンウの力の源でもある自由な想像について描いている。劇中にもBGMで登場するおなじみのメロディーだ。
続く2曲は、ジュノの視点から歌われている。「Better Than Birthday」は、君がいれば、それは自分の誕生日よりもうれしい日!と愛する人と一緒に居る喜びを優しく歌う。歌唱したのはシンガーソングライターのO3ohn(オゾン)だ。「Tuning In To You」は、ウ・ヨンウの無垢で、正義感溢れる目に映るものを知りたいと願う気持ちを歌っている。軽やかな歌声を披露しているのは、Mnetのヒップホップサバイバルプログラム『SHOW ME THE MONEY 9』出演後、人気が急上昇中のラッパーWonstein(ウォンシュタイン)。
対して、ヨンウの視点で歌われる楽曲は「Inevitable」。韓国語の原題は、ヨンウの劇中のセリフにもある、「やらないのは簡単ではない」という意味で、ヨンウが感じた恋とそれに戸惑う気持ちが歌詞に込められている。歌唱したのは元miss Aのメンバーで女優のスジ(Suzy)だ。
主演・ヨンウ役を務めるパク・ウンビンも歌唱に参加している。「The Blue Night of Jeju Island(済州島の青い夜)」。この曲は1988年にチェ・ソンウォンの作詩・作曲で発表された楽曲で、これまでにソン・シギョン、少女時代のテヨンなど数々のボーカリストにカバーされている。ドラマの舞台としても登場した済州島が歌われている上、パク・ウンビンの丁寧で優しいボーカルがより引き立つアレンジが秀逸な1曲だ。
最後のボーカル曲は、韓国のアカペラボーカルグループMayTreeによる「Flash」。スキャットや、ボイスパーカッションの技術を駆使した芸術的な1曲で、ドラマファンだったら「あの曲!」とすぐにピンとくるほど劇中に多用されている特徴的な楽曲だ。
スペシャルアルバムには、その他に各歌唱曲のインスト、及びBGMを加えた、全38トラックが収録され、ドラマの音楽世界を丸ごと楽しむことができる。お気に入りの1曲を是非見つけてほしい。