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2025年9月4日13時22分 木曜日 【インタビュー】映画『侵蝕』クォン・ユリ(少女時代)~ユリが“侵蝕”されて心奪われるものとは?!これまでにないキャラクターを演じ「私が今まで演じてきた役柄の中で、最も荒々しく生々しいキャラクター」、少女時代メンバーの反応も!

少女時代として一世を風靡し、今なおたくさんのファンから愛されているクォン・ユリ。その活動はアイドルだけではなく、俳優としても様々な作品に出演してきたが、そんなユリが今回の映画『侵蝕』で挑んだのは、幼少期の記憶を失い、人との距離を徹底的に保ちながら生きる特殊清掃員という、これまでにないミステリアスで陰のあるキャラクター。ビジュアル作りにも徹底してこだわり、キャラクターのリアリティを丁寧に築き上げたという、ある意味新境地を開いたともいえるこの作品に関して、ユリが韓流Mpostを含む2社の合同オンラインインタビューに答えてくれた。

【インタビュー】映画『侵蝕』クォン・ユリ

―ユリさんご自身は『侵蝕』をどのような作品として受け止められましたか?
3人の女性主人公たちが複雑に絡み合ったストーリーになっているんですが、私も同じ女性として共感できる部分も存分にありましたし、反対に自分の考え方とは違うなと思う部分もありました。そんないろんなものが絡み合った物語の展開がとても気になって、台本を読んでいる間は夢中になって、ずっと物語の世界に没入していました。それほどとても強烈な題材の物語だったので、ぜひ出演してみたいと思いました。
また、キム・ミンというキャラクターが持っているミステリアスな雰囲気がとても魅力的だったので、この人物を自分が表現してみたいという欲が芽生えました。

―今回演じた役柄は精神的にもかなりハードだったと思います。どのように役に入り込んでいきましたか?
私が今まで演じてきた役柄の中で、最も荒々しく生々しいキャラクターだったと思います。ですので、いろいろと事前に情報を集めようと思って、そういった感じの映画や本を中心に観たり読んだりして、勉強しました。また、監督さんもイ・ソルさんも、この作品で初めてご一緒させていただいたので、約1か月近く、ほぼ毎日のようにお会いして、演劇の舞台稽古のような感じで準備をしたんです。実際に練習室、事務所でセリフを合わせたり、動きを合わせたりしながら、だんだんキャラクターに入り込んで同化していったと思います。

―特に印象に残っているシーンはどこですか?
インパクトのあるシーンはかなり多いんですが、私(ミン)の部屋にヘヨンがこっそり入ってきて、私の服や持ち物、携帯電話を勝手に見ていて、それが私にバレてしまう、というシーンがあります。そこが私とヘヨンが最初にぶつかり合うシーンなんですが、映画の序盤でその時のテンションがそのまま映し出されていて、演じている時もとても楽しかったですし、その瞬間のテンションがしっかりと込められていると思うので好きです。私の部屋にへヨンがこっそり入ってきて、服を着てみたり、携帯をこっそり見たりしていて、私がシャワーから出てきて、それを発見するシーンです。その場面が特に気に入っています。

―撮影中の気分転換にしていたことや、撮影が終わった後の自分へのごほうびなどがあったらお聞かせください。
撮影中に辛くて気分が沈んだりするようなことは特になかったです。撮影中は実際にその人物として現場で生きることを楽しむほうなので、そのシーンが上手くいった時、結果的に完成度が高まると、ストレスが解消されるような感覚を感じるみたいです。ですので、撮影中はなるべくその役に入り込んで、その撮影に集中することに力を注いでいました。そして撮影が終わってからも、精神的にダメージがあったというようなことはありませんでした。キム・ミンというキャラクターが感情に火を付けた瞬間があって、感情を激しく吐き出すんですが、キャラクターに入り込んでそんなふうに吐き出していたので、ストレスがたまったり、とても辛かったりということはあまりなかったように思います。むしろ楽しんだと言えるかもしれません。そんなキャラクターを演じたのは初めてだったので、劇中のキャラクターが持つ緊張感もとても良かったと思います。

―撮影現場での印象的なエピソードや思わずゾっとした瞬間はありましたか?
女性4人のキャラクターがメインとなってストーリーを引っ張っていくという映画はとても珍しいので、撮影中は私たち女性同士の連帯感が間違いなく確かにあったと思っています。もちろん男性監督もいらっしゃいましたし、女性監督もいて、このお二人の監督の助けもあって一丸となって団結することができたと思いますが、現場の雰囲気もやはり良かったと思います。
でも私が感ずるに、ただ明るくハッピーというよりも、お天気も力を貸してくれて、この作品のジャンルに合うような、うすら寒いような不気味な雰囲気を作ってくれたと思います。そしてみんなそれぞれキャラクターに合わせて、現場でも緊張感を保っていたと思います。私もその緊張感を持って、役に入り込んで臨んでいたので、演技しやすかったです。
ゾクッとした瞬間は、イ・ソルさんが撮影に入る前に、簡単なタロットや四柱推命のような占いで見てもらったそうなんですが、その時に、すごく血が出たり、赤い血が出たりすると、それは大当たりで良い兆しだと言われたんだそうです。そして当初私たちの撮影分の中には、血が出るシーンというのはなかったんですが、その占いの話とは関係ないところで、監督が台本に直しを入れていました。その修正が加えられた台本を見たら、真っ白な雪原に赤い血が飛び散るというシーンが追加されていたので、その時にはゾクッとしました。偶然の一致ではありましたが、これはいい兆しなのではないかと思いました。

―もともとスリラーやホラージャンルの作品はお好きだったんでしょうか?ご自身で演じてみて、このジャンルに対する印象の変化はありましたか?
人に対する様々な解釈や探求が描かれるような、人間を中心に描いた映画に対する関心は常にあったように思います。でもそれはミステリーやスリラー、ホラーといったジャンルに限定されるものではなく、例えば是枝裕和監督の『怪物』のような作品も実は人についての物語じゃないですか。そういった形で表現される映画ならば、どんなものでも興味深く観ています。
今回の『侵蝕』もそういった作品のひとつですが、多くの女性が持っているであろう母性に対する問いを投げかけていたり、善悪についての物語でもあったりします。そのように問いを投げかけ、人間というものに対する考えを広く拡張してくれる物語に特に関心があるほうだと思います。
ですから、今後も特定のジャンルだけに限定するというよりも、より深く人間について考えられるジャンルなら、とても興味深く観ると思いますし、俳優として演じたいとも思います。

―今回、少女時代の時のかわいらしい笑顔のユリさんとは180度違う雰囲気の役を演じましたが、メンバーのみなさんからの反応はいかがでしたか?
まず今日は私たち少女時代のデビュー18周年の記念日なんです。(記者たちからの拍手に笑顔を見せながら日本語で)ありがとうございます。それでつい先日、メンバーたちと会って、お互いの近況を報告しあったり、これから迎える20周年について話をしたりもしました。その時に、この作品に関しては「すごく面白そうだね」と、期待を寄せてくれていましたし、ティザー映像を観て、「すごく怖そう」「楽しみ」などとたくさん言ってくれました。
実際、メンバーたちはただ信頼して、(判断を)任せてくれる感じです。俳優として活動しているメンバーたちは、それぞれ選んだシナリオに対して当然責任感を持って臨んでいると思いますし、その責任の重みをお互いに理解し共感できるので、ただ深く信じて、応援してくれていると思います。
そういう気持ちはわざわざ表に出して言わなくても、お互いにそういうことは全部わかって応援しあう、とても親しい格別な仲間たちです。

―タイトルにちなんで、もし自分が“侵蝕”されていくとしたら、どんなものに心を奪われそうですか?
本当に面白いストーリーの台本や映画、ドラマ、本、そういったものがもともと大好きなので、面白いコンテンツがあれば、それに侵蝕されるだろうと思います。
―最近はどういった作品に“侵蝕”されましたか?
最近観たものは…『私はSOLO』ですかね(笑)。冗談です(笑)。『홍학의 자리(紅鶴の場所)』というミステリー小説があるんですが、その本がとても面白くて、侵蝕されました。おすすめします。(日本語で)おすすめ!

劇中のミンと同一人物とは思えないような優しく穏やかな笑顔で終始質問に答えてくれたユリ。愛嬌たっぷりに日本語を交えて話してくれたりもしていたが、作品に対する真摯な思いがひしひしと伝わってくるインタビューとなった。
これまでにないキャラクターで、ユリの演技力が冴えわたる作品『侵蝕』は9月5日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー。ぜひ劇場でそんなユリの姿に“侵蝕”されてほしい。

『侵蝕』
9月5日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

<STORY>
ヨンウンは水泳インストラクターとして静かな生活を送っていたが、その日常は7歳の娘ソヒョンの奇妙な行動によって次第に崩れ始める。彼女の小さな手が巻き起こす恐怖は日に日に増してゆき、母娘の関係は闇に包まれていく。そして、20年後──。特殊清掃の仕事に携わるミンと、新たな同僚となったヘヨン。それぞれ生い立ちに暗い過去を抱える2人は共に暮らし始める。しかし、周囲で次々と起こる不可解な出来事をきっかけに、2人の生活に不気味な影が忍び寄る…。過去と現在、2つの物語が交錯したとき、逃れられない狂気が姿を現す。

脚本/監督:キム・ヨジョン、イ・ジョンチャン
出演:クォン・ユリ(少女時代)「仮釈放審査官 イ・ハンシン」、クァク・ソニョン「ムービング」、イ・ソル「D.P. -脱走兵追跡官-」、キ・ソユ「私たちのブルース」
2025年/韓国/韓国語/112分/カラー/2.39:1/5.1ch/原題:침범/英題:SOMEBODY/字幕翻訳:平川こずえ/G
配給:シンカ
(C) 2025 STUDIO SANTA CLAUS ENTERTAINMENT CO.,LTD. All Rights Reserved.
公式サイト:https://synca.jp/shinshoku
X:@SYNCA_asia
Instagram:@synca_asia
TiKTok:@synca_asia

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