激しい権力闘争に翻弄され、身分を奪われた王女――その波瀾に満ちた生涯を描く最新時代劇。17世紀初頭、光海君~仁祖の時代を中心に、権力に取り憑かれた人々の野心や欲望を描きだす。
ヒロインの貞明公主役を演じるのはイ・ヨニ。王女として生まれながら、生きるために身分も女性であることも隠し、復讐心を胸に抱える役どころを熱演している。『ミス・コリア』などの朗らかなヒロインとはうってかわり、新たな一面を披露する。ソ・ガンジュン(『ずる賢いバツイチの恋』)扮するホン・ジュウォン、人気急上昇中のハン・ジュワン扮するカン・イヌとの切ないロマンスの行方にも注目だ。
序盤で圧倒的な存在感を示すのは『最高の愛』などでおなじみのチャ・スンウォン。これまで暴君とされてきた光海君役を、苦悩する為政者としてカリスマ性たっぷりに演じている。中盤からは『スキャンダル』のキム・ジェウォンが登場。クーデターで光海君から王位を奪う仁祖役を演じる。ふたりの演技対決、そしてキム・ジェウォン初の悪役ぶりに注目だ。
現在、韓国で好評放送中の本作。同時間帯の視聴率首位をキープしている話題の時代劇を早くも日本初放送!
◎視聴率首位を独走する最新時代劇!
本作は、好評を博した『輝くか、狂うか』の後続番組としてスタートし、早くも第2話で同時間帯視聴率首位に躍り出た最新作だ。現在も同時間帯の視聴率首位を不動のものとしている。
脚本は『イ・サン』『トンイ』『馬医』といった人気時代劇で知られるキム・イヨン。メイン演出はベテランのキム・サンホが手がけてきたが、狭心症の手術のため、『傲慢と偏見』のキム・ジンミンが一時演出を務める。ちなみにキム・ジンミンはキム・ヨジン(キム・ゲシ役で出演中)の夫だ。
◎チャ・スンウォンが“暴君”光海君役を熱演
ドラマでは初の時代劇出演となるチャ・スンウォンが圧倒的なカリスマ性で光海君役を熱演。光海君といえば“暴君”として知られてきた(廃位されたため「○宗」といった廟号がない)が、近年、横暴な圧制者というわけではなかったとの指摘もある。実際のところ、壬辰倭乱(豊臣秀吉の朝鮮侵攻)によって疲弊した国を復興させたほか、江戸幕府と和議を結ぶといった外交政策をとるなど、その政治的実績は少なくないのだ。
近年だけでもイ・ビョンホン(映画『王になった男』)、イ・サンユン(『火の女神ジョンイ』)、ソ・イングク(『王の顔』)ら、さまざまな俳優が演じてきた光海君役。チャ・スンウォンが新たな人物像を描きだす。
◎中盤からはキム・ジェウォンが登場!
光海君をクーデター「仁祖反正」で廃位に追い込み、新たに王位に就くのが綾陽君(のちの仁祖)。演じるのはキム・ジェウォンだ。“キラースマイル”を封印し、初の悪役に臨むことも大きな話題となった。初登場は第21話。その新境地にも注目だ。
ちなみに『花たちの戦い~宮廷残酷史~』ではイ・ドクファが仁祖役を演じている。
『華政(ファジョン)』
出演:チャ・スンウォン(『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』『君たちは包囲された!―アクシデント・ラブ―』)、イ・ヨニ(『ミス・コリア』)、キム・ジェウォン(『スキャンダル』)、ソ・ガンジュン(『ずる賢いバツイチの恋』『家族なのにどうして?』)、ハン・ジュワン(『朝鮮ガンマン』)、シン・ウンジョン(『ハイド・ジキル、私』)、キム・ヨジン(『エンジェルアイズ』)
脚本:キム・イヨン(『イ・サン』『トンイ』『馬医』)
演出:キム・サンホ(『男が愛する時』『アラン使道伝』)、チェ・ジョンギュ(『馬医』)
2015年(韓国にて放送中)/全50話(予定)/MBC
【あらすじ】
壬辰倭乱から10年。光海君(チャ・スンウォン)は世子として昌徳宮の整備を急いでいる。しかし、父である王・宣祖(パク・ヨンギュ)からは側室の子として忌み嫌われ、不遇の日々を堪えしのんでいた。異母妹であるまだ幼い王女の貞明公主(ホ・ジョンウン→チョン・チャンビ→イ・ヨニ)の笑顔が慰めだ。やがて宣祖が崩御。王位継承の決定権は正室である仁穆大妃(シン・ウンジョン)に委ねられた。仁穆大妃は息子の永昌大君(チョン・ジンソ)を王位に就かせる教旨を書くものの、貞明公主と永昌大君を守ると誓う光海君を信じる。そして光海君は15代王として即位。しかし、先王にも仕えた尚宮のキム・ゲシ(キム・ヨジン)らの画策で、永昌大君、そして貞明公主は亡きものとされてしまう……。
ところが、貞明公主は生き延びていた。王女であることはもちろん、女性であることも隠し、倭国の硫黄鉱山へ奴隷として売られる貞明公主。ファイと名前を変え、いつか光海君に復讐することを胸に誓うのだが……。
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壬辰倭乱
1592年の豊臣秀吉による朝鮮出兵「文禄の役」の朝鮮での呼称。
火器都監
朝鮮中期、銃火器を製造するために設置した政府機関。