2017年4月30日大阪そして5月1日東京で、TRITOPS*が2014年に日本活動を始めた頃から憧れていたbillboardのステージで『TRITOPS* PREMIUM LIVE』を行った。Billboardのライブが決定した際、リーダーのヒョンムンは『グラミー賞受賞アーティストや、日本、海外の有名なアーティストの方も多くライブをされているとてもすばらしい会場。ごまかしのきかない僕たちのより生に近いボーカルが聞こえる会場でもありますので、少し怖いと思う反面TRITOPS*にしかできないライブを作っていけるのではという期待もしています』と語っており、まさに今回のライブは歌唱力と表現力を併せ持つTRITOPS*にしかできないプレミアムなライブとなった。
開演1時間前。会場では食事やアルコール、ライブに合わせて作られたメンバーをイメージしたドリンクを楽しみながらTRITOPS*の登場を待っているドレスアップした観客の皆さんの姿が。最初にステージに登場したのは、今年初めから怪我の治療のため活動を休止し4月22日に復帰したばかりのウゴン。グレーのスーツでシックに決めたウゴンの1曲目は自身が作詞作曲し大好きな曲だという『今のように』、続いて大人になっていくほど忘れてしまう子供のような純粋な心をテーマに制作した『once upon time』、そして復帰ライブでも披露した『笑顔になれないよ』と続いた。この歌は怪我の治療で活動を休止中なかなか思うように治療が進まず、いつステージに戻れるのだろうという不安な思いの中制作した楽曲だが、今回は、無事に復帰を果たしこれからは、笑顔でいられるという嬉しい気持ちも込めて歌った。最後は今回のウゴン唯一のカバーで、大好きだというBilly Joelのロックバラード『New York State Of Mind』を披露。ピアノとサックスそしてウゴンの力強いボーカルにぴったりと合ったステージとなった。ウゴンのステージには『笑顔になれないよ』を共作した友人のヨンファがピアノ、ギターで参加。仲の良い友人のサポート受け、ブランクを感じさせない歌声とステージで魅せてくれた。
続いて登場したのはTRITOPS*のメインボーカル、イルグンのステージは韓国で大ヒットを記録したドラマ『トッケビ』のメインOST『Beautiful』からスタート。優しさ溢れるメロディにイルグンの声が加わることで、さらに甘さを増す。曲が終わると、この曲を聴くとドラマの様々な名シーンが思い出されるが、TRITOPS*の歌も同じように皆さんの様々な記憶を呼び起こすような存在になればと話したイルグン。続いての曲は“雨が降ったら僕が傘になって守る” “寂しいときは一緒にいよう”という恋人へのまっすぐな愛情を歌った歌詞が印象的なMarktubの『Marry Me』、メンバー全員が大好きだという清水翔太の『桜』、1月にヒョンムンとの初ユニットライブでも披露したサム・スミスの名曲『Let Me Down』を披露。いずれの楽曲もイルグンの繊細で甘い歌声と、伸びやかな高音が生かされきる曲たちで、まるでイルグンのオリジナル曲のように感じるほどだった。
最後のソロステージに登場したのは、イルグン曰くTRITOPS*そのもの!リーダーのヒョンムン。ウゴン、イルグンのステージに負けないよう皆さんを楽しませると宣言しスタートした1曲目は、ソウルの神様Ray Charlesの『Mess around』、ピアノ、サックスとの掛け合いも素晴らしくまさに上質な音楽で一気に会場を盛り上げる。2曲目は、CMでもおなじみの世界的ヒット曲でジャズ界のキングNat King Coleのスウィングジャズの名曲『love』、ヒョンムンの抜群の歌唱力に自然に手拍子が湧き上がり、会場はアットホームな雰囲気に。続いては雰囲気を変えて、ヒョンムンが作詞作曲し韓国でソロ名義で発表したバラードで、ドラマ「鉄の王キム・スロ」OST『会いたいよ』。ゆっくり、長く愛を温めていきたい、TRITOPS*とファンもそんな関係になれればという思いを込め女性R&BシンガーKarina Pasian『Slow Motion』のバラード2曲を披露した。そしてヒョンムン最後のソロステージ、日本の切ない恋愛ソングの名曲の1つとも言えるHYの『366日』。ソウル、ジャズ、R&B、バラード、そして女性ボーカルの歌までまさに多種多様な楽曲を歌いわけるヒョンムンの歌唱力を改めて感じさせるソロステージとなった。
ソロステージの後は、おまちかねのTRITOPS*のステージは、一気に会場を盛り上げTRITOPS*のライブでの定番曲となりつつある『funky music』。billboardのステージに合わせジャズ風にアレンジされ、楽曲の新たな魅力も感じさせる。春にぴったりの楽曲『さくらぶ』のイントロが始まるとステージの後のカーテンがすべて開き、ガラス越しに六本木の夜景が広がる。イルグン、ウゴン、ヒョンムンのハーモニーは会場を1つにし自然に手拍子が会場中にあふれ、温かく幸せな空気に包まれた。3人のハーモニーが光るバラード曲『ノラネコ』に続いて本編のラストに披露されたのは、ヒョンムンが作曲、そして全編英語で作詞し昨年12月のZeppワンマンライブで発表し、5月末に音源として発売予定のやさしさあふれる名曲『all 4 one(ピアノVer.)』 。アンコールで披露されたTRITOPS*の韓国語の楽曲でさわやかな曲調の『いいのにな』まで18曲。メンバーが憧れていた会場の1つbillboard Live Tokyoの魅力、そしてTRITOPS*のアーティストしての魅力があいまって、メンバーにとってもファンにとっても忘れられない、まさにプレミアムなライブとなったのは間違いない。
夢をゆっくり1つずつ叶えていくTRITOPS*。これからもヒョンムン、イルグン、ウゴンの3人の活躍を楽しみにしていてほしい。
【セットリスト】
1.今のように/ウゴンソロ
2.Once upon a time/ウゴンソロ
3.笑顔になれないよ/ウゴンソロ
4.New York State Of Mind/ウゴンソロ(原曲 Billy Joel)
5.Beautiful/イルグンソロ(原曲 Crush「トッケビ」OST)
6.Marry Me/イルグンソロ(原曲 Maktub)
7.桜/イルグンソロ(原曲 清水翔太)
8.Let Me Down/イルグンソロ(原曲 Sam Smith)
9.Mess around/ヒョンムンソロ(原曲 Ray Charles)
10.love/ヒョンムンソロ(原曲 Nat King Cole)
11.会いたいよ/ヒョンムンソロ(「鉄の王キム・スロ」OST)
12.Slow Motion/ヒョンムンソロ(原曲 Karina Pasian)
13.366日/ヒョンムンソロ(原曲 HY)
14.funky music
15.さくらぶ
16.ノラネコ
17.all 4 one(ピアノVer.)
《アンコール》
18.いいのにな
★今後のイベント情報
イベント名:『Black Hole』
日程:2017年5月24日(水)【昼公演】open 13:15/start 14:00 【夜公演】open 18:00/start 18:45
日程:2017年6月26日(水)【昼公演】open 13:15/start 14:00 【夜公演】open 18:00/start 18:45
会場:TSUTAYA O-EAST