国民が立ち上がり、国と闘った韓国民主化闘争の衝撃の実話を描いた『1987、ある闘いの真実』が、9月8日（土）にシネマート新宿ほかにて全国公開することが決定。この度、日本版の本予告映像が解禁となりました！

その時、歴史を変えたのは、普通の人々の信念だった－。
空前の好景気”バブル“の幕開けに日本中が浮かれていた1987年、飛行機でたった3時間の韓国では、歴史をくつがえし、国民全員の人生を劇的に変えた大事件が発生していた－。すべての始まりは、一人の青年の“不可解な死”。ソウル大学の学生が取り調べ中に命を落としたのだ。警察は心臓麻痺だと発表するが、新聞が「拷問中に死亡」とスクープし、大騒動へと発展していく。

本作は、一人の大学生の死を発端に、国民の国への不信と怒りが韓国全土を巻き込む民主化闘争のうねりとなって広がっていく衝撃の実話を『ファイ 悪魔に育てられた少年』（2013）のチャン・ジュナン監督が、徹底的なリサーチと細部にこだわる考証、そして奥の深いキャラクター描写と予測不能な展開で描き、第54回百想芸術大賞の映画部門にて最高賞の「大賞」、脚本賞、最優秀男優賞（キム・ユンソク）、助演男優賞（パク・ヒスン）の最多4部門受賞を果たした話題作。

「1987年」という激動の時代を生きた人々を演じたのは、韓国映画界を代表する豪華俳優陣たち。北分子の徹底排除に信念を燃やす南営洞警察のパク所長役にキム・ユンソク、学生の死を隠ぺいしようとする警察に対峙するチェ検事役にハ・ジョンウ、危険を顧みず運動家に手紙を運ぶ看守役にユ・ヘジン、拷問死の真相を隠蔽するために逮捕されるチョ刑事役にパク・ヒスン、『お嬢さん』で注目され、本作では看守の姪で大学生役のキム・テリほか、学生デモに立ち上がる大学生をカン・ドンウォン、警察にマークされている運動家にソル・ギョングなどベテランと若手の演技派俳優が集結。

今回、解禁となった本予告映像では、大学生の死を隠そうとする警察、それを不審に思う検察や真実を追う記者の姿に加え、一般市民たちも苦悩し、闘い始める様が緊張感あふれる映像で展開。特に、市民のデモ隊に向かって撃たれる催涙弾に逃げ惑う場面はさながら当時の記録映像のように激しく衝撃的だ。
先ごろ日本で公開されヒットした『タクシー運転手 約束は海を越えて』で描かれ、NHK「アナザーストーリーズ」でも取り上げられた光州事件が起こった1980年から7年後。絶対権力である軍事政権において、真の自由と平和のために国民が国を相手にいかに闘ったのか、なぜ普通に働く人々や政治に関心のなかった学生までもが、最後まであきらめずに闘うことができたのか？
国と国との関係が目まぐるしく変わる今こそ必見の一作がついに日本公開となる。

なおチャン・ジュナン監督は本作プロモーションのため7月末に来日決定！トークイベントにも登壇する予定だ。