そして最初のコーナーは“ドラマの裏話を聞いてみよう”のコーナーで、ドラマのシーンを観ながら、トークをしていくことに。ソンジェだからこそ知りうる話などもたくさん聞くことができた。
まずは、映像と共にドラマの概要が説明され、この作品への出演が決まった時の気持ちを聞かれると、「この作品は制作前から話題になっていて、キャスティングも豪華で、脚本もキム・ウンスクさんという“この作家であればヒット間違いなし”と言われる方でしたので、出演が決まった時は『やった!よし、僕もがんばるぞ!』という気持ちでした。」と回答。
続いてコン・ユとのシーンが流されると、「撮影中には気づかなかったんですけど、撮影を終えてしばらく経ってから落ち着いて観てみると、ちょっと残念だったかな、と思うところが、見えてしまうんですね。」と映像に見入っているソンジェ。
ファンからも短い映像が送られてくることがあり、それを観て、「この部分は演技がすごく上手くできたな」、「この部分は視線をもうちょっと上手くやれば良かったかな」などと考えることがあると明かし、演技に対する真摯な姿勢が垣間見れた。
コン・ユとの共演については、「コン・ユさんだけでなく、イ・ドンウクさん、キム・ゴウンさんもみなさん本当に素晴らしい俳優さんですので、一緒に演技ができるというところにプレッシャーもありましたし、心配もありました。だからこそ、演技をきちんとやりたいという気持ちで、自分の意欲につながったと思います。ディテールにもこだわって、しっかりした演技をしたいという気持ちになって、それが自然といい演技につながったかな、と思います。」と、このドラマに出演してとても成長したよう。
続いてイ・ドンウクとのシーンが流され、印象を聞かれると、「見た目には冷たくて、口数も少ないんじゃないかな、と思っていたんですけど、実際にお会いしてみると、ムードメーカーで、話もたくさんされますし、とても温かい方です。時々撮影中にも突然『ちょっとスピードゲームをしよう!』と言ったり、そういったエピソードがたくさんある方で意外でした。演技の面では色々なアドバイスも下さったり、本当にいい先輩です。」と知られざるイ・ドンウクの一面を教えてくれた。
コン・ユ、イ・ドンウク、ソンジェのブロマンスシーンでは、「こういったシーンを撮影する時は、なぜか決まって3人の笑いのツボが似ていて、こういう時に限って冗談もたくさん出てくるという感じでした。この場面でもより子供っぽく見せるために提案したアドリブが採用され、監督さんも気に入って下さり、3人だけでなく、監督さんとも呼吸が合って、いい演技につながりました。」とドラマさながらの楽しい雰囲気で撮影していたよう。
コミカルなキャラクターのドクファを演じる上では、「実はあまり気を使わないようにしていました。そのおかげでより子供っぽい演技が自然に出てきたのかな、と思っています。あえて事前にこうすると決めないことで、自分なりの特有の表情が作れたかな、と思っています。」と、役作りについても教えてくれた。
会場のファンが大人しく話に聞き入っているのを心配したMCが声を掛けると、ソンジェは「僕はファンのみなさんの気持ちわかります。SNSでもあるんですけど、『ソンジェを見ると、リアクションしなくちゃいけないのに、カッコよくて言葉が出ない。』と。でしょでしょ?」と楽しませるソンジェ。
続いてのシーンは、キム・ゴウンとのシーン。キム・ゴウンとは「演技をしていて、まるで初めてじゃないかのような、今までずっと演技をしてきたかのような、自然な呼吸で演技ができる女優さんでした。」と息が合っていたよう。撮影の合間には、音楽の話や、「BTOBはいつカムバックするの?」「チームの活動は大変なの?」というような話もしていたとのこと。
映像美がとても美しいシーンでは、ソンジェもその美しさにため息を漏らし、「この映像美はイ・ウンボク監督のおかげだと思います。各場面を撮った後に、どんな映像になるんだろうと心配することもありました。なぜならCGもたくさんあって、『トッケビ』以前はCGを使った映像でクオリティが高いものはそんなに多くなかったので。でも一つ一つシーンが出てくるたびに、映像が映画のように美しくて、イ・ウンボク監督は芸術的だ、本当に天才だと何度も言っていました。こういったことで今の『トッケビ』ができたのだと思います。」と熱く語っていた。
“トッケビ”とウンタクの運命的な愛については「最初はさつまいもを100個食べたかのように、もどかしく思っていたんですが、2人の仲が近づいたり、遠くなったり、そういったところもドラマの面白みだと思って観ていました。こういう運命的な愛もあるんだな、と思って観ていました。」とのこと。
最後はドクファのシーン集。財閥の御曹司でありながら、コミカルな憎めないキャラクターを演じていたソンジェだが「台本を見た時に、特有の言葉使いで言いにくいかと思ったんですが、ここがキム・ウンスク作家のすごいところで、描いてあるセリフをそのまま読めば、自然とそのような感じになってくる、という作家さんの魔法がありました。」と美しい表現で締めくくった。