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2018年10月7日10時56分 日曜日 【レポ】4人の韓国トップミュージカル俳優オム・ギジュン、ユ・ジュンサン、ミン・ヨンギ、キム・ボムレによる夢の共演!『Premium Concert THE ONE 2018 ~オムユミンボム Special 2Days~』~圧倒的な歌唱力で観客を魅了!

韓国の4人のトップミュージカル俳優、オム・ギジュン、ユ・ジュンサン、ミン・ヨンギ、キム・ボムレによる夢の共演が昨年に続き実現した。“オムユミンボム”という愛称でも愛されている4人のミュージカル俳優たちによる『Premium Concert THE ONE 2018 ~オムユミンボム Special 2Days~』が、10月3日(水)、4日(木)東京国際フォーラムにて、開催された。
2010年に韓国で上演した『三銃士』のミュージカルで共演したことがきっかけで、オム・ギジュンがダルタニャン、ユ・ジュンサンがアトス、ミン・ヨンギはアラミス、キム・ボムレがポルトスをそれぞれ演じ、ファンが“オムユミンボム”というグループ名を作ったという。10年以上付き合いのある4人の息はぴったりで、コンサートは進んだ。

3日のオープニング曲は、ミュージカル『ラ・マンチャの男』より『見果てぬ夢』で幕を上げた。

平均年齢47歳ということで、年齢の話にも花が咲き、一番年上のユ・ジュンサンを一番下(マンネ)のオム・ギジュンがいじるという場面も微笑ましく、トークの中で、「マンネヤ」とお兄さんたちが言う度に、(20代のアーティストを取材する機会が多いので)このベテラン俳優がマンネといじられているのもとても微笑ましかった。やりとりの中で、セットリストはどう決まったか、という話の時、ユ・ジュンサンからふられたオム・ギジュンは、「忙しくて後から来た時には、これを歌えと言われた(笑)」と。ユ・ジュンサンは、「(ギジュンは)ネガティブなこと言うけど、一所懸命練習する」という仲の良い兄弟の会話のようなトークが繰り広げられた。

そして、ミン・ヨンギは「今年の夏は暑かったし、大変なことが多かった事と思います。台風や地震などで大きな被害があったと聞いております。僕たちが出来ることはないけれど、心の中でずっと祈っておりました。ずっと心配しておりました。一日も早い復旧と心の傷が癒されます事を願っております。」と日本の災害について言及してくれて、観客からは温かな拍手が沸き起こった。

『Premium Concert THE ONE 2018』のキーワードは“男のさびしさ”。
「年齢の事を話題にすることが多くなりました。寂しさをどのように克服していくか聴いていただきたいと思います。誰でも寂しいけど、今日は寂しくない時を過ごしてもらいたい。」「雰囲気を変えるために、アイドルグループかのように“オムユミンボム”を叫んでください。」とアーティスト自らリクエストして、観客から「オムユミンボム」の声をもらい進行して行き、ユ・ジュンサンが28年前に日本に船で来て、帝国劇場で観たという『ミスサイゴン』のメドレーを4人の美しく厚みのあるハーモニーを聴かせ魅了した。

今回のオーケストラを率いているイ・ソンジュンは、『フランケンシュタイン』『ジャック・ザ・リッパー』『三銃士』の他、『ウェルテルの恋』『キャッチミー・イフ・ユーキャン』『ロック・オブ・エイジ』『モーツァルト!』『ハムレット』など多数の作品に携わる、韓国ミュージカル界を代表する音楽監督。韓国ミュージカルの名曲を次々作り出している天才である。
そんなイ・ソンジュンが率いる生オケで名曲を抜粋して、この4人の生声を日本で聴けるという事の贅沢さ。

ミン・ヨンギは、韓国で『モーツアルト』を観た時、大司教の役で出演していて、その時のソロパートでの迫力はいまだに忘れられないほどすばらしかった。その後『三銃士』を観た時のキム・ボムレの重低音の声の魅力にも惹かれ、オム・ギジュン、ユ・ジュンサンは俳優として認知していたが、ミュージカル俳優としての立ち位置にも驚いた。そんな4人を日本で一堂に会して見られるなんて夢のようなコンサートで、聴きたい曲が次々と展開されていく。

今回はソロパートもあり3日と4日に分かれ、3日は、ユ・ジュンサンがミュージカル『BARNUM』より『失敗は、新たなチャンス』、ミン・ヨンギがドラマ『ミスティ(原題)』OSTより『永遠』を披露した。

その他、ファンと楽しむコーナーも用意され、じゃんけんで勝った人がステージに上がっての記念撮影やダンスバトルがあり、記念品が贈られた。

“男のさびしさ”というテーマから、それぞれの寂しいとされる写真も公開された。
その中の写真のひとコマから、ユ・ジュンサンがパスポートを忘れて、オムユミンボムで沖縄に行く予定の飛行機に乗れなかった話で盛り上がった。後にコンサートで流されたユ・ジュンサン作曲“オムユミンボム”の『You are the best』のMV(沖縄ロケ)には、乗り遅れて到着したシーンも入っていて、思わず笑ってしまった。

そして、ミュージカル『レ・ミゼラブル』をはじめ、『ジャック・ザ・リッパー』『ジキル&ハイド』の名曲を、圧倒的な声量で次々と披露し大歓声を浴びていた。

アンコールでは、原曲イ・ムンセ、BIGBANGのカバーで有名な『赤い夕焼け』、そして『雪の華』を披露し、ミュージカルと違った魅力も披露した。

そして『幕が上がれば』の時には、またアイドルのようなCALL(掛け声)をいれてほしいと自ら考えたCALLを観客に促し(笑)、ファンも楽しそうに曲に合わせて盛り上げた。

最後は、オムユミンボムの象徴的な曲となったミュージカル『三銃士』より『All for One』。
『三銃士』のラスト同様、剣を合わせて、『Premium Concert THE ONE 2018 ~オムユミンボム Special 2Days~』を終えた。

ミュージカルの名曲を凝縮させた贅沢なコンサートで、圧倒的な歌唱力に歓声と拍手が鳴り響いた。
改めて韓国のミュージカルに足を運んで観に行きたい気持ちが高鳴るコンサートとなった。

※写真は10月4日公演のものです。

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