ヨン・ウジンの約1年ぶりとなるファンミーティング『2019 ヨン・ウジン ファンミーティング ~FOR YOU~』が2月11日(月・祝)東京・有楽町のヒューリックホール東京にて開催された。
チケットは早々に完売し、2月9日(土)の大阪公演が追加されたほどの人気ぶり。
運よくチケットを手に入れたファンは終始熱い反応で、それに応えるべく、ウジン自身も約3時間の公演を最後まで全力でやり尽くした。
会場が暗転すると、カタカタというタイプライターの音と共にスクリーンには文字が出現。
今回のファンミーティングのチケットが早々に売り切れたことに対して、「あー私の人生でこんなことが起こるなんて、本当に不思議です。」「こんなにたくさんの人が来てくれるなんて、ウジンさんってイケメンなの?」と語りかける文字に会場からも笑いが。
文字はその後も「トークが思ったよりつまらなくても、歌が本当に下手でもショックを受けないで、勝手にイベントを盛り上げて下さい。」などと自虐的な発言を続け、会場もだいぶ温まったところで、文字の「3、2、1」の合図でファン一丸となって「ウジンシ~」と本人を呼び込む。
客席左の扉から現れたウジンは、ゆっくりと客席のファンに挨拶するようにステージへ。
ステージに着いてからも、ステージの端まで行ってファンの顔を確認すると、「みなさんこんにちはヨン・ウジンです。会いたかったです。」と日本語で挨拶。
ここでMCのみんしるが登場すると、1年ぶりのファンミーティングの気分を聞かれ、「みなさんに会いに東京に来ましたが、東京は故郷に訪れているような感じがして本当に親しみがあります。」と日本のファンにとってはうれしい言葉。
昨日も銀座の辺りでショッピングをしたそうで、「旅行する時にはまずその地域の地理を頭の中に刻んでおく」というウジンの頭には、銀座だけでなく新宿、渋谷、代官山などの地理がすでに刻まれているとのことだった。
そして、「何よりも今日はみなさんと久しぶりにお目にかかることができて、本当に気分がいいです。今日は楽しい時間を過ごしていきたいと思います。」と気持ちを伝えると、早速座ってトークをしていくことに。
イスに座ると子供のように何度も振り返り、スクリーンに映った自分を見ようとするお茶目なウジン。リハーサル時にはスクリーンに映った自分の姿が見たいがために、マネージャーに写真を撮ってもらったというエピソードまで披露してくれた。
今回大阪で初めてファンミーティングをしたウジンは、「緊張しましたか?」と聞かれると、「少し緊張していたんですが、みなさんが送って下さるエネルギーが本当にすごくて、それを見てすぐに平静な気持ちを取り戻すことができました。」と本番ではファンに助けられたよう。
しかしながら前日は緊張して眠れなかったそうで、「ちょっと顔がむくんでいたんですけど、昨日はぐっすり(9時間も)眠ることができました。」と今日はベストな状態であることを明かした。
今回東京公演のチケットが早々に完売し、追加公演の大阪もチケットが完売。この人気を受けて、「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。来るたびにみなさんからたくさんの愛情をいただいて、とても大きな力になりますし、とっても気分が良くなります。」と感謝の気持ちを伝えた。
ここでMCから会場のファンに「今日ウジンさんを実際に生で見るのは初めて?」「大阪公演も行きましたか?」といった質問があり、ウジンが王子イ・ヨクを演じたドラマ『七日の王妃』の話題が出ると、「暑い夏の日に多くの情熱、涙、汗を捧げながら撮った作品が、日本の多くのみなさんに愛情をいただいてとってもうれしいです。撮影に臨みながら、本当に多くの感動を受けましたし、心の中の余韻も長い間、僕の胸の中に留まっていたので、僕にとっても忘れることができない作品の中のひとつです。」と感慨深げに語るウジン。
しかし、ファンのウジンに対するイメージ調査になると、またお茶目な顔を覗かせる。
選択肢は【知的/セクシー/優しい/お茶目/初めてだからよくわからない】の5つ。
選択肢が発表されると、食い気味に「個人的には“知的”っていうのがすごくいいです。」とアピールし、“セクシー”に賛同する拍手が多いと「アルバイトでサクラを雇ったような感じですよね。」と笑いを誘う。
結果は“優しい”というイメージが一番多かったのだが、「みなさんが僕のことをどのように見ているのかも気になりますが、僕は役者としての活動が先だと思っています。ですから韓国でも作品以外の姿をほとんど見せたことがないんです。バラエティ番組もほとんど出演しませんし、SNSもほとんどしていません。このようなファンミーティングの場ではないと僕の姿をお見せすることができないので、この場は僕にとってとても光栄で、まさにみなさんのための場だと思います。」と俳優の顔も覗かせつつ、ファンへの愛情も伝えた。
ここからはファンとの交流を主としたコーナーがスタートするということで、意気込みを聞かれると、「今日はリラックスした気分でみなさんと交流をしていきたいと思います。みなさんのお話も聞きたいですし、自分の思っていることもお話できる場になればいいなと思います。」とやる気十分のウジン。
まずスタートしたのは“ヨン・ウジン フォトスティック写真コンテスト”。
今回のファンミーティングのグッズとして販売されていたウジンのフォトスティックを使って撮影した写真をファンクラブで事前に募集し、その出来栄えをウジンが審査するというコーナーで、この場で発表されるのは、事前審査を通過した5作品。
雛人形のお内裏様とお雛様の間にウジンがいる“雛ウジン”、アラジンのジーニーになぞらえ、ポットからウジンが顔を覗かせる“お願いウジーニー”、ウジンがみかんの乗ったこたつで温まっている“こたつでウジン様”、横浜の名所をバックに写っている“横浜PR大使に?”、ヒゲと帽子のウジンが目の細いダルマと一緒に写っている“おちゃめウジンさん”の5作品で、こたつを初めて見たというウジンは、「僕はスカートを履いているんですか?」と大興奮。その姿が
韓国で結婚したばかりのお嫁さんが旦那さんの実家にお正月・お盆に挨拶に行く時に韓服を着ている姿に似ているそうで、「奇抜ですね。」と絶賛。
また、横浜の名所を見ると、来年東京オリンピックが開催されるので、ひとりで日本をバックパック旅行するつもりだと明かし、「遭った際には挨拶よろしくお願いします。横浜、ここに行きますよ。」とうれしそうに話した。
そして“おちゃめウジンさん”のダルマを見て、「僕は小さい頃あんな顔してたんですよ(笑)。」と言って笑いを誘う場面も。
結果は、アイデア賞を“こたつでウジン様”、大賞を“雛ウジン”が受賞。
その理由は、「僕の父親は画家で、主に自然画を描いていたんですが、その絵の色合いと、写真の色合いがとても似ているので」というウジンならではのものだった。
この受賞者2名には、ゴルフをする時にウジンが実際にかぶったというキャップが贈られることになったのだか、何とこの2名がお母さんと娘さんの親子であることが判明。
「本当に驚きました。ヤラセじゃないですよね?」とウジンも相当驚いていた。
ここでウジンがファンの代わりに代理で体験をするというコンセプトで、陶器作りに挑戦してきた代理体験の映像が流された。
最初は自信満々な様子だったが、なかなかうまく形ができず、さらに最後の最後に台座から切り離すところで失敗してしまったりと、お茶目さ全開のウジン。
何とか5つの作品を作り上げ、最後に完成形が映し出されると、上手くできているものもあれば失敗しているものもあり、会場からはその出来栄えに感心する声と共に笑いも。
陶芸は初めての挑戦だったということで、「本当に難しかったです。力のバランスというか、少しでも崩れてしまうと、その作品自体がダメになってしまうので、それがとっても難しかったです。」と相当苦戦した様子。
そして改めて写真を見ながらウジンが解説していったのだが、お茶碗を作ろうと思って小皿になってしまった作品には、「これから春ということで、春の山菜なんかを乗せて食べるといいんじゃないかなと思います。」と提案。
特に笑いを誘っていたもうひとつの小皿は、カッティングに失敗し、底に穴が開いてしまっていたのだが、「個人的にはこれを保存したいと思います。万が一、みなさんが欲しいということであれば差し上げます。これを蓋として使ってください。」と提案。会場からは「植木鉢にぴったり」という声もあり、後日ホームページを通してプレゼントされることとなった。
お茶碗に関しては、少々小ぶりだったが、ウジン自身も「完璧ですよね。」と自画自賛(笑)。
2つ作ったおちょこに関しては、「みなさんがつまらないんじゃないかな、と思ってポイントを入れておきました。僕が指で押さえて口の形を作ったんです。」とおちょこのフチに一箇所くぼんだ場所ができており、大きいくぼみのほうが男性用、小さいくぼみのほうが女性用ということで、カップル用なのだそう。
最後に実際の作品が運ばれてきたところで、この陶器作りを提案してくれたファンにはウジンお勧めのお茶碗がプレゼントされ、その他の作品は後日公式サイトでプレゼントされることになった。
続いてのコーナーは“大声出しゲーム”。
客席を真ん中からAチームとBチームに分け、どちらの声が大きいかを競う単純明快なゲームだが、今回は公正を期すためにと、“デシベル測定器”なる機械が登場。
ウジンのファンミーティングでは恒例のゲームということで、「“あ”って短く言うよりも“あーーー”って2、3秒くらい長くやったほうがいいと思います。みなさんストレスを持っていらっしゃると思いますので、この場を通してストレスを解消してください。」と優しくアドバイスをすると、さらにこのゲームは「後からやったチームが有利」だというウジンの経験から、練習で勝ったチームが本番で後攻を取れるというルールが加えられた。
本番では、ドラマ『七日の王妃』にちなんで、ヒロインのチェギョンを呼ぶ言葉「チェギョナ~」とウジンが言ったら、それに応える形で「テグンママ~」とそれぞれのチームが叫ぶことに。
そして練習で勝利したBチームが本番でも健闘し、見事勝利。
勝利したBチームのエリアにはウジンが直接出向き、サインボールを投げ入れたので大興奮。やさしいウジンは残っていた3つのボールをAチームにもプレゼントしてくれた。
続いて“ヨン・ウジンに勝て”のコーナーになると、客席から抽選で選ばれた20名がステージに上がり、ゲームに挑戦することに。
全てのゲームでウジンに勝つと、ポラロイドで2ショット写真を撮ることができるが、勝者が5名に満たなかった場合は、客席のファンにもチャンスが巡ってくるということで、抽選に外れてしまったファンも目が離せないコーナーとなっていた。
まずひとつ目のゲームは“スリッパ飛ばし”。
ステージに敷かれたカーペット目指してスリッパを飛ばすのだが、最初にウジンが挑戦し、ウジンよりもカーペットに近かったファンとカーペットにスリッパを乗せられたファンが勝者ということに。
なかなか調整が難しかったようで、ここで一気に8名まで減ると、続いては“万歩計”に挑戦。
4名ずつ、30秒間、ウジンと一緒に挑戦し、ここでもウジンより記録が良かったファンが勝者となる。
「(大阪では)このゲームをやった後、ホテルに帰ってバタンキューでした。」というウジン。こういった体力勝負のゲームはあまり得意ではないらしく(笑)、1回目87回、2回目66回と惨敗。
というわけで、7名が残り、いよいよ最後のゲームへ。
最後はウジンと1対1で見つめ合っての“手押し相撲”。
ウジンと見つめ合えるうれしさと、勝ちたい気持ち、色々な感情入り乱れての駆け引きと攻防が繰り返され、最後に残ったのは2名。
5名に満たなかったので、3名が抽選で追加され、5名のラッキーなファンは2ショット写真を満面の笑みで撮影していた。
万歩計で息を切らしていたウジンは、「演技もそうですしファンミーティングもそうですが、やっぱり体力が一番重要だと思います。体力がまさに演技であり、体力がまさにファンミーティングだと思います。」と説得力のある言葉で締めくくった。
ここでファンをバックに記念撮影すると、「やっと僕の顔を見ることができます。」とスクリーンに映った自分を見てご満悦のウジン。
そして会場の空いている席を探し、ウジンが座って撮影すると会場は大興奮。
さらにウジンが客席を歩き回ってファンが撮影できる携帯フォトタイムもあり、ファンは大満足だったが、「みなさんの近くに行くことができずに本当に申し訳ありません。今日は後ろの座席の方がよく見えなかったということで、後ろの方を中心に回ったんですが、その点ご了承いただければと思います。」と、丁寧にファンを気遣うウジンだった。
(つづく)→次頁へ