俳優イ・ジュンギが、1月31日(金)パシフィコ横浜国立大ホールにてニューアルバム『My Dear』(1月9日リリース)と最新主演ドラマ『TWO WEEKS』の日本放送を記念した公式記者会見を開催した。
この日の会見にはメディアの他に、同アルバムの購入者など、抽選で選ばれたファンも同席した。会見前には、ドラマ『TWO WEEKS』の紹介映像やアルバム『My Dear』のメイキング映像などが初公開された。
会見当日が韓国で旧正月だったため、ジュンギは「明けましておめでとうございます!」と日本語で挨拶。
会見なので気を使って静かにしていたファンに、「大きな声を出してもいいですからね。僕は今日は“俳優”の顔でいきますけど…」と声を掛け、会場を和やにさせた。
そして「みなさんのおかげで、僕はいつも幸せです!」とイ・ジュンギ オリジナル“幸せダンス”を披露し、茶目っ気たっぷりな会見となった。
Q.ドラマ『TWO WEEKS』で初の父親役のオファーが来た時の感想は?
ものすごく怖かったです。上手く演じてもそれが普通だし、もし上手く演じられなかったら、数多くの批判を受けるだろうと思ったからです。初めはお断りをするつもりでした。監督と脚本家の方にお会いし「このテサンという役は若い俳優でなければならないし、また人間の多様性を上手く表現できる俳優でなければならないので、これをこなせるのは韓国ではイ・ジュンギさんしかいない。見事に演じ切れると信じている」と言われて、本当はその場でお断りをするつもりだったのですが、そのお話を聞いて逆に出演しようと決心しました。
Q.役を演じる上で心がけたり気を付けたことは?
僕は恋愛の経験がないだけでなく…(ファンから「えー?」の声が)、ピュアな人間ですよね(笑)。
チャン・テサンというキャラクターの歩んできた人生や自分に娘がいることを知るまでの過程、またラブストーリーについて、短い時間で作り上げなければなりませんでした。そしてスジンとの出会いから、自分が父親だということや血縁関係の情を感じ、娘を通じて家族愛というものを感じるようになる、そういった感情を持てるように、頭の中や心の中に描きながら役作りに集中し続けました。スジン役を演じたイ・チェミちゃんやインヘ役のパク・ハソンさんの演技がとても上手だったおかげで、情を感じるような演技ができて、2人には本当に感謝しています。
Q.娘のスジン役のイ・チェミちゃんとは連絡を取り合っていますか?
今朝も「パパ、あけましておめでとうございます。お正月なのに海外でお仕事大変ですね」というメッセージと一緒に韓服を着てお辞儀をした写真を携帯メールで送ってきてくれました。また「お年玉は韓国に帰ってきてからいただきますね」と書いてあって、僕にとって本当に娘のような愛らしい子です。(日本語で)かわいいでしょう?。ファンのみなさんにもSNSを通じて見せたので、見てない方は、後で見てくださいね。
Q.おすすめのシーンやお気に入りのシーンは?
ひとつを選ぶというのは難しいけど、初めてスジンと病院で会ったシーン。
初めて会った時の微妙な感情、血縁を感じるような姿を自然な感じで表現するということにものすごく気を使ったのですが、いいシーンができました。今改めて観ても、こんな演技ができたのかと不思議に思うくらい。
それと、ストーリーの後半で、愛する娘のために苦難や逆境を乗り越えて、骨髄を移植するシーンがありますが、横たわっている娘を見ながら本当に自分でも表現できないような感情が自然にこみ上げてきました。リハーサルなしで演じたのですが、本当にリアルな感情が出せたと思います。みなさん、『TWO WEEKS』を観る時にぜひそういった細かい感情も観てください。今まで体験したことのない感情が湧いてきて、自分自身も感動しました。
Q.ニューアルバム『My Dear』が、オリコンデイリーランキングで1位になった感想は?
信じられない!びっくりしました。あり得ないことですよね。僕は俳優なのに…。みなさんのおかげです。ありがとうございます。本当に感動しました。正式なアルバムを発表するのは、韓国か日本ですが、日本のみなさんはアルバムに込められたメッセージを大切に思ってくださり、アルバムを待っていてくださっているようで、日本でアルバムを出して、こうしていい反応があると不思議な感じです。レコーディングの度にプレッシャーを感じたり心配もします。適当に作ってはダメだなと。もちろん一生懸命作ってはいますが、もっとがんばらなきゃと思います。日本の家族のみなさんは僕にいつも祝福をしてくださる気がします。本当に1位になったことが信じられません。
Q.『My Dear』はどんな思いで作りましたか?
アルバムを出す時には必ずメッセージを込めるようにしています。普段からファンのみなさんに申し訳なく思っていることがあるんですが…僕は俳優としてロマンチックでファンタジーな姿をお見せできなくて、いつも重い作品が多かったので。今回のアルバムでは、甘いイ・ジュンギをお見せしたいなと思いました。音楽を通じて“声で演じる”ということもできるわけですから。ファンのみなさんは僕の恋人であり、天使であり、また一方ではクラブで出会った2人のように、僕が積極的にセクシーにアピールするような悪い男のようでもあります。ファンのみなさんがアルバムを聴いて、うれしくなったり感動したりして面白いのではないかと思います。
もちろん演技を通しても僕の気持ちを伝えられますが、こういった音楽を通して伝えるというのも楽しいと思います。僕がステージに立った時には、みなさんと楽しい時間を過ごしたいという思いです。歌を通して気持ちを伝えているという思いが強いので、僕にとってはある意味、演技の延長線だと思っています。今は演技の活動を休んでいますが、音楽活動を通じて感情が豊かになっていくので、みなさんは僕にとって演技の師匠であり、頼もしい応援団でもあり、恋人でもあります。(ファンから拍手と歓声)
Q.ジュンギさんだけでなく、ファンのみなさんも若返っているのでは?
初めてのファンミーティングでは、みなさんはずっとイスに座って、声援も「ジュンギ~」と小さい声で遠慮した感じでしたが、今は公演の間ずっと立っていらっしゃるので、逆に僕から「座ってください」と声を掛けるほどです。さらに僕のファンミーティングは3時間近くあるので、最後の方はとても疲れて前のイスに寄り掛かるか立っているという感じです。3時間近くのコンサートはダイエット効果にもなるみたいで、ファンのみなさんが以前よりも痩せましたね。ダイエットをするならイ・ジュンギのファンミーティングです!街で売っているダイエットの薬は買わないでくださいね。確かにCMを見ると僕も買いたくなりますが、効果はないんですよ(笑)。それを飲んでダイエットができるなら世の中の人が肥満でストレスを感じることがありませんから。「この薬があるから痩せられる」と思っていると、かえってご飯をたくさん食べてしまいます。だからダイエットをするならイ・ジュンギのファンミーティングに来ることです!
Q.今回のファンミーティングはDVD化されますよね?
DVDの発売はやめるかもしれません。(ファンからの「エー!」の声)今回の映像をちゃんと観て、出せるかどうかをチェックします、DVDを観て良くないと思ったら発売はしません!(日本語で)冗談じゃないですよ。形式的な発売をするということは、したくないんです。クオリティーが重要ですからね。僕が上手くできなかったところはカットします。見せられるところがほとんどないかも(爆)。もしかしたら2時間みなさんの姿が映っているかもしれません。DVD発売については協議中です(笑)。
Q.今後の活動予定は?
俳優なので、当然みなさんにいい作品をお届けしなくてはいけませんよね。僕はいつも新しいジャンルに挑戦することが好きなので、今年もそうしたいと思っています。他の俳優さんはロマンチックな作品に出ることが普通かもしれませんが、重い作品が多かった僕にとっては挑戦になります。だからそういった作品に出演して新しい姿もお見せしたいですし、愛する気持ちをみなさんと一緒に感じたいとも思っています。また海外での活動も活発にするつもりです。合作のような作品にも出演して、俳優として成長していけたらと思います。合作作品のいい点というのは両国の文化の発展に寄与できるということです。今年もできるだけ休まず走り続けますので、ぜひ期待してください。
Q.とっておきのエピソードはありますか?
難しいですね、韓国でもたくさんのインタビューを受けたのですが、記者の方から「話しすぎじゃない?」と言われるくらい話してしまったんですよね。
『TWO WEEKS』ではラブストーリーの部分が足りないのではないかと、パク・ハソンさんと一緒に脚本家に言いに行っていたんですよ(笑)。「男女が愛し合ってスジンが誕生したのに、キスシーンやベッドシーンがあるべきじゃないか」って。最後までずっと言い続けたら、やっとかわいらしいキスシーンを入れてくれました。今考えても残念に思います。男優が合法的にそういったことができるいいチャンスなのに、次の作品ではしっかりとお見せします!
会見中、ジュンギは終始笑顔でかわいらしいポーズなどもしてくれて、本当にサービス精神旺盛でとても気持ちのいい楽しい会見でした。
今年もイ・ジュンギの活躍に期待したいと思います。