NBCユニバーサル・エンターテイメントより、「ドリームハイ」「君を守る恋~Who Are You~」などでブレイクし、「キスして幽霊!~Bring it on, Ghost~」ほか数々の作品で俳優としての地位を確立してきたアジアのスーパースター“2PM”テギョンの除隊初の主演作、「ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~」のDVD-SET1がリリース中、DVD-SET2が3月3日(水)にリリース開始となります。
この度、「ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~」DVDリリースを記念して、主演のテギョン(2PM)&イム・ジュファン&イ・ヨニの撮り下ろしインタビュー到着!
【オフィシャルインタビュー】「ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~」テギョン(2PM)&イム・ジュファン&イ・ヨニ
―出演を決めた理由は?
テギョン:このドラマの台本を初めて受け取った時は、第2話までできあがっていました。サスペンスとしての完成度がとても高く、続きを読むのが楽しみでした。第1話に隠されている秘密の真相が気になり、第2話のエンディングを読んで、これはぜひ出演したいと思いました。
イム・ジュファン:どんな俳優も同じ理由でしょう。まず台本を読んでみて興味を引かれたら、出演する方向で真剣に考えてみます。このドラマに関しては、監督に会ったことが大きな決め手でした。
イ・ヨニ:まずシナリオが気に入り、ジュニョンというキャラクターにも魅力を感じました。私にとって初めての刑事役ですが、ジュニョンには悲しい過去があります。そんな背景を持つジュニョンを演じてみたくて出演を決めました。
―(テギョンへ)久しぶりにドラマに出演した感想は?
テギョン:2年間の兵役を無事に終えて、カメラと呼吸を合わせるなど、いろいろなことを忘れているのに気づきました。久しぶりなので緊張もしました。期待と不安が半々でしたが、スタッフや共演者の皆さんが支えてくれました。至らない所の多い僕ですが、皆さんのおかげで早く演技の勘を取り戻せたと思います。
―演じた役について教えてください。
テギョン:僕が演じたキム・テピョンは、人の目を見るとその人の死の瞬間が見えるというキャラクターです。テピョンは幼い頃から、自分自身の死を見つめながら生きてきました。毎日見る自らの死の光景がトラウマになっています。テピョンは「人の死」という運命を変えたいと思っています。他人に聞かれればその人の死を予言し、「運命は変わらない」と言ってはいますが、本当は未来を変えたいと切望している人物です。
イム・ジュファン:ある計画の実行のために、長期間準備する人物です。ク・ドギョンは大きな心の傷が原因で、そのような行動を取ります。行動に駆り立てる引き金がいくつかあります。それが徐々に積み重なっていくんです。彼が悪いのではなく、周りに追い詰められて極端な選択をします。そうやって形づくられたストーリーであり、キャラクターです。
イ・ヨニ:ジュニョンは強力班の刑事で、チームの中心となって動いています。子供の頃に父親を亡くし心に傷を負っていますが、それを克服しようと懸命に生きてきました。犯人逮捕においては冷静ですが、被害者の気持ちを察することができる、そんな繊細な刑事です。
―役作りのために、準備したことは?
テギョン:人は誰でも時間という概念の中で選択する瞬間がありますよね。その瞬間にどう行動するかを問いかけるドラマなので、いろいろな映画を観て研究しました。例えば、未来は変わらないという視点で考える場合は、「ターミネーター」の時間と空間ですよね。いくら変えようとしても起きることは起きる。逆に、運命は変えられるという展開になった時には、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。選択によってはある人が存在しなくなるかもしれない。そういう時間の概念について学べる映画を観ました。選択について考える場合は「メッセージ」(2016年公開・アメリカ)という映画を観ました。主人公は未来を知りながらも、今現在をどう生きてどう行動するかを選択するという内容の映画です。いろいろな映画を観て参考にしました。テピョンは最初、未来を恐れていますが、自分自身を少しずつ変えていきます。そして、たとえ未来は変わらなくても、今をどう生きるかが大事だということに気づくんです。
イ・ヨニ:今までのドラマでは、強力班の刑事というと力強い……そんなイメージがあり不安でした。私が力強い刑事を演じて視聴者が違和感を覚えないかと。でも脚本家が描いたジュニョンはとても繊細な人物でした。被害者を慰めたり、犯人が犯行に及んだ理由など心理的な部分に注目しながら捜査を進められる刑事です。人の気持ちを考えられる繊細な部分や、物事を考えて苦悩する姿を表現しようと努力しました。もちろんそれ以外に、体力をつけたりという基本的なこともしました。走るシーンも多いです。ジュニョンは繊細でありながら、諦めずに犯人を追う粘り強い刑事です。実際に警察に行って、凶悪事件を担当する強力班の刑事さんたちの話を聞き、犯人逮捕までの苦労も知ることができました。刑事さんたちの気持ちを理解しようと努力しました。
―(イム・ジュファンへ)ドギョンを演じる上で悩んだことは?
イム・ジュファン:ドギョンがやろうとしていることを僕がうまく表現できるか一番悩みました。脚本家が創作した人物に、監督と俳優が息を吹き込みます。その役に合った表現をキャッチして演じられるか心配していました。ドギョンの選択には無条件従うだけ。それが難しかったですね。一般的な表現や行動、思考とは違いますから。
―(イム・ジュファンへ)ク・ドギョンの魅力とは?
イム・ジュファン:カッコよくはありません。知的な雰囲気を漂わせるわけでもないし、ステキなセリフを言う場面が登場するわけでもない。ク・ドギョンを見ていると考えさせられます。「彼はどんな気持ちだろう」「自分ならあんな選択をするだろうか?」そう問いかけたくなる魅力のある役柄です。
―(テギョンへ)目の演技をする上で、気をつけたことは?
テギョン:目の表現シーンが多いということは、目のクローズアップが多いということです。ちょっとした目の表情も映像に出るのでかなり気を使いました。死の光景を見ている時は目がアップになります。焦点を外してみたりいろいろと試してみました。目に演出が集中するのは初めての体験だったので新鮮でした。自分でいろいろやってみて、監督も僕の意見を取り入れてくれました。
―(テギョンへ)テギョンさんが欲しい特別な能力は?
テギョン:テピョンのような能力を持って、それを付けたり消したりできたらいいですね。死を見たい時だけスイッチを入れて、普段は切っておく、それがベストです。いいとこ取り。そうです。予知夢……お金もうけにも使えそうですね(笑)。
―(イ・ヨニへ)もし、テピョンのように人の死が見える人がいたら、すぐに信じられますか?
イ・ヨニ:すぐは無理ですね(笑)。信じられないと思います。でも、特別な能力を持つ人は確かに存在します。死を見る能力ではなくても、目を見て相手の性格が分かるとか、そういった能力を持つ人は刑事さんに多い気がします。特別な能力がある人は存在するんです。
―(イ・ヨニへ)テギョンさんとは、「結婚前夜」以来7年振りですよね。何か変わった点は?
イ・ヨニ:お互い年を取った点ですね(笑)。あの頃は若かったし、同い年なのでよくふざけ合いました。でも彼は今よりシャイでした。当時は私から冗談を言っていましたが、今は反対です。彼のほうから冗談を言ってきます。そんな部分が変わったかな。
―(イ・ヨニへ)テギョンさんとの共演で楽しかったことは?
イ・ヨニ:テギョンさんはアイデアをたくさん出してくれました。2人の仲むつまじいシーンがあるんですが、ジュニョンは真面目な刑事なのでふざけ合うシーンを演じるのが難しくて、悩んでしまいました。そんな時、彼がアイデアを出してくれたんです。現場ではそんなふうに助けてもらいました。カメラが回っていない時の彼は茶目っ気たっぷりです。
―(テギョンへ)イ・ヨニさんとの共演で何か新しい発見は?
テギョン:前回共演した時は撮影期間が短かったし、僕の出番も少なかったんです。でも今回は長い時間を一緒に過ごしましたし、前回気づけなかったことに気づけました。撮影に対する姿勢や演技に対する姿勢など、今まで知らなかった部分を今回初めて知りました。普通、初めて共演する場合には親しくなるのに時間が必要です。その点、彼女とはすでに親しかったので楽でした。同い年なので互いに支え合って撮影しました。
―(テギョンへ)イム・ジュファンさんとの共演について。
テギョン:共演シーンが多くなかったのが残念ですが、一緒に撮影する時は楽しかったです。台本を読んで考えてきたアイデアを僕が現場で出すと、ジュファンさんもアイデアを出してくれます。おかげで躍動感のあるシーンが撮れたような気がします。彼も台本を熟読しどう演じるか決めてきます。演技の細かい部分まで語り合いました。少なかったとはいえ、待ち時間を2人で一緒に過ごしたこともありました。演技についていろいろアドバイスを下さり楽しい時間でした。
―(イム・ジュファンへ)テギョンさんとの共演について。
イム・ジュファン:テギョンさんは俳優として、自分が伝えるべきことや相手から引き出すべきことを心得ています。目が魅力的で、相手の話を真剣に聞いている印象を与える。共演していてとても新鮮でした。僕から何か引き出そうとしてるのが感じられるから。彼を見ているだけで演技のアイデアが浮かびました。僕が監督に「こうしたら?」と言うと、テギョンさんも「いいかも」と、うまく調和がとれたと思います。
―(イム・ジュファンへ)イ・ヨニさんとの共演について。
イム・ジュファン:ヨニさんが19歳くらいで僕が確か24歳の時、同じ映画(「百万長者の初恋」、2006年)に出演しました。ヨニさんはその映画のヒロインで僕の役は「友達2」(笑)。その時は一緒の場面はなかったけど、今回は大きな役で共演できました。同じ作品に出るのは「ザ・ゲーム」で4回目のため親近感がありました。最初からよそよそしさがなかったのでよかったですね。初対面でセリフをやり取りし、いとおしい目で見るというのは結構難しいので。
―撮影現場の雰囲気は?ムードメーカーは誰でしたか?
テギョン:周りの人たちは僕だと言います(笑)。僕は明るい性格で、沈んだ雰囲気というのが苦手なんです。でもシリアスなドラマなので、そのトーンを維持する必要があります。でも僕自身はそれがつらくて、明るくなろうとしました。
イ・ヨニ:とても明るくて楽しかったです。どう撮影すべきか、監督が現場で悩む時もありました。そんな時は皆でアイデアを持ち寄って話し合ったので、現場は和気あいあいとしてました。何よりテギョンさんが明るくて楽しいので、現場はいつも楽しい雰囲気でした。ではムードメーカーは当然…テギョンさんです(笑)。
―印象に残っているシーンは?
テギョン:印象的だったのはドラマの前半、ドギョンの家を訪ねるシーンがあります。ドギョンと僕がお互いに本心を言わず、遠回しに言い合うシーンです。「すべて知ってるからやめろ」と言いたいのに、はっきり言わず圧力をかけ合うんです。台本を読んだ時から緊張感を覚えました。実際に演じた時も、その緊張感がとても楽しかったです。本格的な戦いの前の前哨戦のように感じました。
イ・ヨニ:美しいシーンがあります。テピョンが駆け寄ってきて私を抱きしめるシーンです。その時は抱きしめられて胸がキュンとなりました。
―日本のみなさんへメッセージをお願いします。
テギョン:このドラマの最大の見どころは、登場人物たちの感情表現です。テピョンがどんな経験をし、どう感情を表すのかぜひご覧ください。ありがとうございました。
イム・ジュファン:現在新型コロナで大変な状況ですね。これは面白いドラマですけど、宣伝より優先したいことがあります。皆さんとご家族の方々の健康です。このドラマをぜひ楽しんでください。そして日頃から新型コロナを警戒し、皆さんとご家族の方々の健康を守ってください。ありがとうございました。
イ・ヨニ:このドラマに登場する3人の人物は、互いに傷を持ち出会ってから次々と事件が起きます。どう展開していくかぜひご覧ください。皆様は今つらい時を過ごしていると思いますが、健康に注意しながら毎日を楽しお過ごしください。ありがとうございました。