カイ(EXO)主演の韓国ドラマ『アンダンテ~恋する速度~』(原題:안단테)のイベント「『アンダンテ~恋する速度~』ドラマイベント~My Spring~」が、3月21日(水・祝)パシフィコ横浜国立大ホールにて開催された。
このドラマは、2017年9月から2018年1月にかけ韓国KBSで放送された作品で、田舎の高校に転校した都会の男子高校生イ・シギョン(カイ)が、同級生や町のホスピスの患者たちとの交流を通じて成長していく姿を描くヒューマン・ラブコメディドラマ。
イベントは、1部・2部の2公演を開催し、カイが選ぶドラマの名場面や裏話トークの他、参加者とのドラマ場面再現など多数のコーナーを用意し、ファンを楽しませた。歌手としてでなくダンスを封印し、ドラマを通じて俳優としてのカイの新たな一面に触れることが出来るイベントとなった。当日は、主演のカイ(EXO)の他、ヒロイン役をつとめたキム・ジンギョン、OSTに参加したIMFACTのイサン、ジェオプ、テホもゲストとして出演し、イベントを盛り上げた。
2部公演では、カイは黒いスーツで登場。センターに歩いてくるカイの姿に会場は大歓声!
「こんばんは演技者のカイです。」と日本語で第一声の挨拶。
「今日も…、あ~、今日も…」と日本語を思い出そうとしながら挨拶を続けてがんばろうとしていたが、緊張して日本語が飛んだようで、韓国語「オヌルン…」に切替えると、MCが「あきらめましたか?」と聞くと「アニョ。(いいえ)」と言いつつも韓国語で「今日は、特別な日だと思います。良い思い出をたくさん作って楽しんで帰ってください。」と挨拶。そんな挨拶の様子が、微笑ましく会場も和んでいた。
「スペシャルイベントですし、見ていて飽きないと思う良いものをたくさん用意したので、楽しんでください。」とコメントし、カイが用意された椅子に座ると、足に注目したMCが「期待を裏切らない素足でございます。」と言い、スクリーンも足をクローズアップ。
カイが素足をちらっと見せると、会場からまた黄色い歓声が上がった。
ここからはトークタイムへ。
―1部公演を終えての感想は?
カイ:「楽しかったです。先ほどいらっしゃった方もいるかもしれませんが、こちらの回でもたくさんのものを準備したので、楽しんでもらえると思います。自分自身もやりながら楽しかったです。ひとりなのでぎこちない部分や緊張した部分もあったけど、その部分もファンのみなさんも楽しみながら見ていただけたらうれしいです。準備してきたので楽しんでほしいです。」
MCから「カイさん、よく笑いますね」と言われると、「ぼくですか?はい、笑いの基準が他の人より低いと思います。だからよく笑います。」と言うと会場からも笑いが。
―カイが演じたイ・シギョンの役作りに意識したところは?
カイ:「あの当時は、口数が多い方でした。共演者がインタビューで、いつもおしゃべりをしていて休む所がないとおっしゃっていたのですが、おしゃべりをしていたのは、わざとというのもあると思います。そうやって明るい姿を見せたいという気持ちがあったのと、もうひとつ努力したのは。高校生風に見えるように声のトーンも気を付けていました。ゲームをする場面で独り言を言うシーンなども自分なりに研究しました。」
―イ・シギョンとカイ本人との共通点は?
カイ:「シギョンは、ドラマでゲームは上手ですが、僕は、あまりゲームはやらないし、あまり上手くないです。シギョンは可愛くて純粋だというところがありますが、自分と似ているところというと、ちょっと言いたくないなあ(笑)何があるかなあ…?
シギョンは寝坊だけど、僕も寝坊する時があるところ。シギョンはドラマでダンスをすることになりますが、ダンスをするきっかけは違うけど、ダンスにすごく惹かれていくところが共通点だと思います。」
―墓碑銘として出てくる「ぐずぐずしてたらこうなると思った。」という経験はあるか?
カイ:「寝ないといけないのに寝る前にYouTubeを観るのが好きで、YouTubeとかサッカーを観ていると、例えば2時に寝ないといけないのに寝ないでそのままになってしまうという、そういう感じでしょうか。ちょっと思い浮かびませんね。」
そして、カイが選ぶ『アンダンテ~恋する速度~』名場面では、2つのシーンが選ばれた。
(1)国境なき医師団に行ったきり行方不明のお父さんの代わりになり認知症のお婆さんの夢をかなえるシーン
カイ:「このシーンで出てきたきび餅を実は知らなくて、どんなものか調べたんですよね。ドラマの中できび餅を作るシーンが出てくるのですが、実際にお婆さんが作ってくれたんです。お婆さんが作ってくれたきび餅を実際食べさせてくれて、本当に食べたら温かな気持ちになって…。ホテルで1日かけて全部撮ったシーンだったんですが、あのシーンのおかげで、1日が温かい気持ちになりました。」
1部と2部と同じ質問だったため、両方観に来てくれている方のために、ここも違うエピソードを用意して楽しませてくれるところが、さすが。
(2)ボムの生前葬の招待状が届き、喪服を鏡の前で合わせて、悲しくて辛いのに口角を上げて笑顔をつくるシーン
カイ:「シギョンが事実を知って、生前葬に着ていく服を選ぶシーンで、生前葬なのに本当の葬式に行くようになってしまいそうで本当に心が悲しいというそんなシーンでした。撮影の時も自分自身も共感できるところがあって、僕が同じ状況になったら本当に辛いだろうなと思いました。ボムの前でボムの病気のことを知らないふりをしなければならない、明るいふりをしなければならない。これは、簡単なことではないと思います。だから鏡の前で、笑顔の練習をしているわけですけど、僕自身もあのような経験があったと思いますし、だからこそ共感ができたと思います。ファンのみなさんも、誰でもこういう経験が一度はあるのではないかと思います。だからこそ悲しいシーンだったと思います。あのシーンは一番心が痛むシーンだったと思います。」
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