パシフィコ横浜国立大ホール2DAYSを皮切りに、行われた韓国発WARUGAKIアーティストグループBlock Bの日本オリジナル夏ツアー『Block B 2016 LIVE TOUR~SHOWDOWN ‘S’~』が8/11(木・祝)に名古屋日本特殊陶業市民会館フォレストホールでファイナルを迎えた。
Block Bの用意した極上の夏旅のような今回のセットリスト。
水兵さんやリゾート感あふれるさわやかな衣装で登場したメンバーたちに、真夏日となった今日の外の暑さを凌駕するほど客席はヒートアップ。いきなりぶち上げ曲「Jackpot」や、ホールにも拘らずポップなメロディーラインが人気の楽曲「ACTION」では船の汽笛と共にキャリーケースを楽し気に転がすBlock Bのメンバーに会場が自然と笑顔に包まれた。
Block Bと過ごす船の旅はイルカやトビウオが飛び交いこれから待ち構えるワクワクの冒険を予感させるものに。しかし急に怪しくなる雲行きに波が荒れはじめ、ビボムのキレキレのダンスとピオの低音ラップが攻撃的な「NILLILIMAMBO」からカリスマリーダーのジコのいたずらっぽい笑いが会場に響き渡る「Very Good (Japanese Version)」へ突入。Block Bとファンを乗せた船は無事にリゾート島に到着した。
ガラッと雰囲気を変え、しっとりと大人の雰囲気漂うバーのシーンに。ハイスツールに腰掛けるメンバーが色気たっぷりにミディアムテンポの「11:30」を披露。おもむろにステージから客席に降りたメンバーがBlock Bのキャラクター「Beeちゃん」があしらわれたラムネを各々ファンに渡すサプライズが。ラムネを手渡されたファンのなかには興奮状態でフリーズする人も。
かなり日本語が板につき、最近では漢字にチャレンジしているというユグを中心に繰り広げられるMCコーナー。
メンバー通しでじゃれあうWARUGAKIたちに会場はキュンキュンモード。そのままの流れで「珍しい女」へ。釣竿を肩に担いだメンバーたちが一人ずつ客席を降りて、ファンのもとに歌いながらひもを垂れる。釣られたいファンの黄色い声があふれる中、運よくメンバーの釣り糸が垂らされたファンは釣り針の代わりにちょこんとつけられた「Beeちゃん」ポーチをゲットした。
Block Bと行く夏旅も中盤に差し掛かり、潜水艦でさらなるエンターテイメントが用意された海の中に。パクキョン作曲の艶やかなミディアムソング「Walking in the Rain」では、最近では脳がセクシーな男と称されるパクキョンに惜しみない声援が飛んだ。
ここからはライブならではのソロ・ユニットコーナーに突入。ジコがBabylonをフィーチャリングして作った軽快でハッピーな雰囲気満載の「Boys & Girls」は、Babylonの代わりにユグが登場。今回のセットリストの中でも特にリゾート感のあるサウンドに、Block Bのメンバー同士だからこそのジコとユグの息の合ったダンスに仲の良さが伺える。
ぐっとトーンが変わり、甘い高音ボイスのテイルがしっとりと清水翔太の「桜」のカバーを歌い上げる。背景には桜ではなくサンゴとサンゴから浮かび上がる美しい水泡が海の桜として表現されていた。心地よいテイルの歌声の余韻からビボム・ユグ・ピオによるBASTARZで「Charlie Chaplin」、「品行ZERO」を立て続けに披露。しっとりと聞かせる曲や、オシャレ感たっぷりの楽曲、ワルい雰囲気のしびれるサウンドまで、目まぐるしく変わるステージにファンは完全に翻弄されるソロ・ユニットステージコーナーとなった。
夏らしい花火やスイカ割りのキュートな映像の後は、初夏にリリースされ、オリコンウィークリー2位を記録し、リード曲としてBlock Bのアーティスト性の幅広さを惜しみなく見せつけたバラード「Toy (Japanese Version)」から、WARUGAKIの姿からは一変、切ない表情を見せる「Movie’s Over (Japanese Version)」「Be the Light (Japanese Version)」と続く。「Movie’s Over」も「Be the Light」も日本でのリリースはカップリングだったものの、人気が高い楽曲。WARUGAKIと称される彼らがふっと見せるアンニュイな表情やムードがファンの心をより深くつかむのだ。
しかしそのままで終わらないのがBlock B。「僕たちと一緒に最後まで燃え尽きましょう!!」と会場を埋め尽くすファンを煽ると、「Nice Day」「NolinA (original title “NalinA”)」でパーティーモードで一気に真夏のテンションへと盛り上がった。ラストの楽曲「Tell Them (U Must Up)」ではメンバーも客席も一体となってジャンプ。ピースフルな空気が会場中に広がる。汗だくのメンバーたちの笑顔が輝き、「ありがとう!!」の言葉はファンの心に届いただろう。
鳴りやまないアンコールの中、「ロマンチックに」を一人ずつ歌いながら登場するメンバーに再び客席が揺れる。ファンの応援のおかげでここまでやってこれたという感謝の気持ちをメンバーそれぞれ自分の言葉で伝え、最後は「A Few Years Later」で柔らかいムードで締めくくった。
常に「だけじゃない」姿を魅せ、終わらないエンターテイメントの宝庫ともいえるBlock B。どのアーティストとも似ていない独自の道を貫く姿から目を離すわけにはいかない。
Toy(Japanese Version)初回限定盤U-KWON Edition
Toy(Japanese Version)初回限定盤P.O Edition
Toy(Japanese Version)初回限定盤JAEHYO Edition
Toy(Japanese Version)初回限定盤PARK KYUNG Edition
Toy(Japanese Version)初回限定盤B-BOMB Edition