5月12日(土)より、角川シネマ新宿ほか全国公開となる『蝶の眠り』。公開に先駆け、4月12日(木)、日本では初お目見えとなる舞台挨拶付きプレミア試写会が、東京・新宿の角川シネマ新宿にて行われた。
登壇者は主演の中山美穂を始め、共演の石橋杏奈、永瀬正敏、勝村政信、今回初の映画音楽を務めた新垣隆、さらにメガホンをとったチョン・ジェウン監督という豪華な顔ぶれ。
残念ながらキム・ジェウクは今回参加できなかったが、共演者からジェウクとのエピソードなども聞くことができた。
舞台挨拶がスタートすると、まずは登壇者の挨拶から。
中山美穂:みなさんこんにちは、初夏の陽気の中、すごい風と花粉が舞う中、蝶のようにひらひらとやって来てくださってありがとうございます。涼子役を演じました中山です。よろしくお願いします。
永瀬正敏:こんにちは、永瀬です。本日はありがとうございます。居酒屋の店長を演じました。もう本当にちょっとしか出ていないので、みなさんまばたきをしないようにお願いします。
勝村政信:今日はどうもありがとうございます。中山さんの同僚役をやらせていただきまして、僕も本当にちょっとしか出ていないので、本当にまばたきをしないで観ていただければ、永瀬さんと僕が出ていると思いますので、よろしくお願いします。
石橋杏奈:みなさんこんにちは、アンナを演じました石橋杏奈です。自分の名前と同じ役柄を演じるのが初めてだったので、すごく縁を感じました。2年前の夏に撮った作品が、ようやくみなさんのもとに、日本は今日が初めてなので、観てもらえる日が来て、うれしく思っています。
新垣隆:本作の本編の音楽を担当いたしました、新垣です。エンディングテーマは根津まなみさんが参加してくださいまして、全体として、映画を音楽で静かに引き立てるというような役割でありました。大変良い作品に関われましたことをうれしく思います。
チョン・ジェウン:(日本語で)こんにちは、私はチョン・ジェウンと申します。映画監督になってからは、長い時間が経っているんですけれども、今回、新人監督として、この『蝶の眠り』で日本の映画界にデビューすることができましたチョン・ジェウンです。どうぞよろしくお願いします。
この後は楽しいトークや『蝶の眠り』ならではの“蝶の舞”も披露された。この模様を動画でお届けします!
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【STORY】50代でありながらも美しく、若い読者にも根強いファンを持つ、売れっ子の女流小説家・松村涼子(中山美穂)。作家として成功し、満ち足りた生活を送る涼子だったが、遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、人生の終焉に向き合うことを余儀なくされる。“魂の死”を迎える前に、小説を書く以外に何かをやり遂げようと、大学で講師を務め始めた涼子。ある日、大学近くの居酒屋で、韓国人の留学生チャネ(キム・ジェウク)と出会い、ひょんなことから涼子の執筆活動を手伝うことになる。作業を進めるうち、現実と小説の世界は混沌として交差して行き、二人も徐々に惹かれあっていくのだった。しかしアルツハイマーは容赦なく進行していく。愛と不安と苛立ちの中、涼子はチャネとの関係を精算しようと決意するのだが、その思いはチャネには受け入れがたく、二人の気持ちはすれ違っていく…。
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