2018年に韓国の電子書籍プラットフォーム『RIDIBOOKS』のBL小説部門で大賞を受賞し、韓国国内でウェブ漫画、アニメなどが製作された超人気コンテンツ『セマンティックエラー』。WATCHAオリジナルドラマとして今年2月に韓国で公開されると、たちまち話題となり、日本でも3月より配信が開始されている。
主演を務めるのは、演技・歌・ダンスもこなすマルチな才能の持ち主パク・ソハムと、アイドルグループDKZで活動するパク・ジェチャン。パク・ソハムはモデルのような容姿で男女を問わず人気が高いデザイン科のスター、チャン・ジェヨンを演じ、パク・ジェチャンは大学首席の秀才にも関わらず、融通が効かない原理主義者で周りからは変わり者と呼ばれる工学部の陰キャ、チュ・サンウを演じている。
今回、『セマンティックエラー』の日本での配信開始を記念して、サンウ役を演じたパク・ジェチャンが合同インタビューに答えてくれた。
―『セマンティックエラー』のオーディションを受けたきっかけを教えてください。
実際、特に大きなきっかけはなくて、企画プロデューサーの方が、僕の以前出演した作品をご覧になって、オーディションを一度受けてみませんか、とおっしゃってくださったので、オーディションを受けに行きました。
―『セマンティックエラー』は韓国で大人気のBL小説を実写化したドラマということですが、ジェチャンさんはこの作品について、キャスティングされる前からご存知でしたか?また、大人気の作品にキャスティングされたと知った時の気持ちはいかがでしたか?
まず、キャスティングされる前には、この作品は知りませんでした。そして、作品を知って、キャスティングされたというのを聞いた時は、プレッシャーが大きかったです。なぜかというと、原作のファンの方々が抱いているサンウのイメージを壊さないように、一生懸命努力しなければいけないですし、プレッシャーがありました。
―ご自身のアイドルという仕事柄、『セマンティックエラー』の出演オファーを受けるかどうか慎重に考えたとおっしゃっていましたが、実際に出演してみて、ファンのみなさんからはどのような反応がありましたか?
実際、アイドル活動をしていると、イメージ的な部分が大きいので、悩んだのは事実です。でも実際は(ドラマが)公開されてから、とても多くの方が愛してくださって、グループ(DKZ)まで一緒に応援してくださるようになったので、とてもありがたいです。
―ジェチャンさんのサンウと似ているところ、違うところがあれば教えてください。また、ご自身は性格診断(MBTI)が論理型学者だそうですが、性格の特性で役作りに生かしたところなどがあれば教えてください。
そうですね、サンウを演じる時にとても楽だったのは、僕も普段はちょっと無愛想で口数も少ないほうなんですよ。なので、そういった部分があるので、サンウを演じるのは少しやりやすかったかな、と思います。
(違うところは)サンウはとても計画的な人物なんです。いつも何か計画表を作って動くタイプなんですが、僕は全くそのような性格ではなくて、身体の赴くままに行動するタイプです(笑)。
―パク・ソハムさんとのケミがとても良かったと思いますが、この作品で初めてお会いしたのでしょうか?ソハムさんの印象はいかがでしたか?
ソハムお兄さんとは、この作品を撮る前は、ただ顔見知りのような間柄でしたが、撮影をしながら、とても親しくなりました。印象は本当にとても親切な方です。以前(ソハムさんが)アイドル活動をされていた時にも、飲み物を僕たちのグループ(DKZ)に差し入れしてくださったこともありました。ですから、とても優しいお兄さんとして、記憶に残っていました。
―公開されているビハインド映像やコメンタリーなどから、ソハムさんと大変仲が良いことが伝わってきますが、ジェチャンさんはソハムさんに対してちょっとツンデレな印象も受けます。私生活でサンウに似たツンデレな面もあるんでしょうか?
実際ソハムお兄さんと僕は年齢差が思ったよりあるので、(ソハムさんが僕のことを)とってもかわいがろうとするんです。親バカみたいな感じで(笑)、かわいがってくださるんですが、僕が社交的ではないので、そういう反応が出てしまったんじゃないかと思います(笑)。
―第2話の“サンウがトイレで顔の落書きを消すシーン”で、撮り直しをお願いしたと伺いました。監督もそんなジェチャンさんをほめていらっしゃいましたが、どうして撮り直しをお願いしたのでしょうか?
その場面は、サンウが怒りをあらわにしなければならない状況だったんですけど、どうやってその怒りを表現するか、上手く感覚が掴めなかったので、心残りがありました。ですから、監督とたくさん相談して、上手くできそうだったので、もう一度撮り直してもいいですか?と伺いました。
―BLをテーマにした作品ということで、演じる上で難しかったことや大変だったことはありましたか?
実は、それほど難しい点はなかったんです。とにかく、僕も現実に同性の人を好きになったことがなかったので、そういった感情をどうやって捉えたらいいのか、ということをとても悩みました。
―ドラマのストーリーと撮影の順番がバラバラだったということですが、バラバラに撮影することで難しいことなどはありましたか?
実際、エンディングシーンも撮影の序盤に撮りましたし、ケンカするシーンを撮ったと思ったら、仲が良いシーンを撮ったり、ということが多かったので、少し難しい部分はありました。でも、休憩時間のたびにずっと練習して合わせてみたりしていたので、食い違っているような部分はなかったと思います。
―劇中でサンウがジェヨンを好きになった瞬間はいつだと思いますか?
お酒の席でいさかいが起きた時に、ジェヨンが救ってくれたんです。その時から、ちょっと心に好感が芽生え始めたんじゃないかと思います。
―お気に入りのシーンを教えてください。
傷口にばんそうこうを貼ってあげるシーンが気に入っています。とてもきれいに映っていて、ビジュアル的にもそうですし、セリフも、全てが美しくて、そのシーンがいちばん気に入っています。
―『セマンティックエラー』は日本で特に注目されているように感じますが、特徴的な魅力ポイントはどこだと思いますか?
実際、BLというジャンルが、少し近寄りがたいジャンルじゃないですか。でも『セマンティックエラー』は、序盤から観てみると、ただ瑞々しいキャンパスライフを観ているような感じです。そういう感じがあるから、この作品に入っていきやすいというのが、(人気の)要因なんじゃないかと思います。
―サンウを演じて、俳優として得たものがあれば教えてください。
とにかく表情の練習をとてもたくさんしましたので、表情演技のスキルを学ぶことが出来たと思います。そして、(作品を)とても愛していただきましたので、自信を取り戻すこともできたんじゃないかと思います。
―この作品に出演するにあたり、DKZのメンバーからは何かコメントがありましたか?実際にドラマを観た感想などもお聞きになったでしょうか?
まず、(メンバーが)心配するというようなことはなくて、すごく応援してくれました。そして、ドラマが放映されてからは、僕の後ろでメンバーも一緒になって観るくらい、大きな拒否感もなく、ただただ楽しんでくれたみたいです。
―“韓国BLドラマ”というジャンル全体に大きな影響と変化を与えた作品になったのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
実際、あるひとつのジャンルの中で、一線を画す記念碑的な作品に参加できたというだけでも、とにかく俳優としてとても光栄です。これからももっと様々な姿をお見せできるように、努力していきます。
―今後演じてみたい役柄はありますか?共演したい俳優さんもいらっしゃったら教えてください。
実際まだ、演技においては、新人のような気持ちで挑戦しているので、やらせていただける役柄なら、全部がんばりたいと思っています。あえて言うならば、ちょっと悪役のような役柄もやってみたいです。
最近(出演作品を)楽しく拝見したんですが、イ・ジョンジェ先輩と一緒に映画に出演したら面白いんじゃないかと思っています。
(完)
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