チュ・サンウク×イ・ミンジョン×ユナク(SUPERNOVA)共演で話題沸騰の「偽りのフィアンセ~運命と怒り~」DVD-SET1&レンタル
DVD Vol.1~5が11月2日(土)より待望のリリース!
DVDリリースを記念して10月30日(水)にFSスペース汐留(東京都港区)にて特別試写会が開催された。
1話上映後に日本で邦訳小説として13万部のベストセラーとなり、コン・ユ、チョン・ユミで映画化された韓国小説「82年生まれ、キム・ジヨン」をはじめ、数々の韓国文学の翻訳を手がける斎藤真理子がゲストに登場。韓国エンタメナビゲーターとしてドラマ、映画、舞台などアジア・エンタメに精通する田代親世と共に、本作をはじめとする韓国ドラマ、小説の魅力語り尽くす「もっと知りたい!韓国ドラマ×韓国文学」トークショーが行われた。
作品の感想を聞かれた斎藤は「濃密な人間関係にズルズル引きずられ、途中で止めることができなった。ノンストップで見てしまうドラマ」と、原稿の締切に差し障りが出るのではと不安になったくらいはまったと語る。さらに、分かりやすい人間関係やチュ・サンウク演じる御曹司インジュンの母親役であるソン・オクスクを見ると「冬のソナタ」を彷彿とさせ、懐かしさも感じたという。一方、田代は「音楽も含め、“That’s 韓国ドラマ”という感じで、意図的に狙って制作されているのでは。最近の韓国ドラマは、ラブコメだけどサスペンス要素もあり洗練されすぎていて、一筋縄ではいかない。そんな中、愛憎が入り乱れ、御曹司が出てきて貧富の差がはっきり表現されている。“私、こういう韓国ドラマの原点”を見たかったんだと再認識せてくれるドラマ」と分析した。「韓国ドラマとして“愛憎と格差”という型にはまっていること、その安心感が見続けられる動機になる」と賛同した斎藤が、さらに「1話ご覧になった皆さん、この期待は裏切りません。ますます“愛憎と格差”が続くんです!20話全く飽きません!」と断言した。
そしてトークはキャスト達の話に及び、イ・ミンジョン演じるヘラがインジュンへ偽りの愛を仕掛けていく姿から「このドラマは男性を落とし方の参考になる。多くを語らず潤んだ目で見つめればそれでいいというシーンが何度も出てくる」と田代が爆弾発言をすると、場内は爆笑に!黙って見上げて目を潤ませるという技は、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラが16歳の時に既に取得したという書物も残っており、ハリウッド女優も使う古典的な手法であることを斎藤が加えた。また、インジュンとの政略結婚を狙うスヒョンを演じたソ・イヒョンのビンタが印象に強く残っているようで、2人は「ビンタが多いドラマ」に認定。斎藤はこの現象を「韓国のドラマや芸能は身体性が高く、殴り方も綺麗。セリフもはっきりしているドラマなので韓国語を覚えるのにも適している」と称賛した。また、フリーターのウィゴンを演じたSUPERNOVAのユナクを「グループではリーダーでクールにキメているが、本作では弟キャラ。新鮮だった」と田代が語ると、「本当に可愛かった。実際の年齢を聞いて騙された」と驚きを隠せなかった様子の斎藤。さらに「弟キャラが韓国のドラマで注目されるのは時代の変化もある。お姉さんたちが育てたり、愛を育んだり、人間関係が成長していくのが面白い」とコメントし、本作の一番のポイントを「演じる役者も含め人間関係の濃さや選択をする時の描き方が強烈で素晴らしい」と畳み掛けた。
また、今やK-POPの流れから“K文学”と称され、書店で韓国の小説が並んでいる現状だが、“K文学”が少し敷居が高いイメージもあるが、ドラマと小説の共通点などを尋ねられた斎藤は「日本ではあまり馴染みがないですが、共通点ははやり人間関係が濃密な所。それによって様々なことが起きるドラマが面白い。韓国の社会は変化が急激で、世代間の経験に相違がある。ひとつの家に3世代暮らしていたら、経験の差があるため衝突も起きる。
さらにそれが、A家とB家となると、ドラマとしてつまらないわけがない」と、韓国のお家事情も説明。そして、「正論を言う」という「正しさ」へ強烈な指向性があるという韓国の小説やドラマは、弱者が強者に虐げられることに、きちんと反撃してすることが描かれていて、このドラマで堂々とヘラが主張するのも納得と太鼓判を押した。そして、さらに自身が邦訳を手掛けた「82年生まれ、キム・ジヨン」(韓国で100万部越えのベストセラー)では、幼少から結婚、就職、出産を経て、女性の壁にぶつかる姿を描いており、「彼女の経験に読者は自分を重ね合わせて共感を得ている」とし、“だが、すぐ目の前に見える効率と合理性だけを追求することが、果たして公平といえるのか。公平でない世の中で、結局何が残るのか。残った者は幸福だろうか”というセリフを例に挙げ、「これこそ正論!」と、会場内の女性観客がうなずく姿もあった。
そして最後は、チュ・サンウクのサイン入りポラや本作の韓国版サイン入りポスターなどが当たる抽選会が行われ、場内は大盛況にて終了。観客は韓国ドラマと韓国文学がより身近になったひとときを過した。