3月17日(木)より浅草花劇場で上演される舞台『Home』の初日公演の前にゲネプロが行われた。
2008年にリリースした「Home」を元に舞台を作りたい!と木山裕策さんに相談をしたのが2年前。その後、コロナ禍で舞台を行うことも儘ならない時期を越え、オリジナルストーリーでようやく今日の日を迎えた。
今回の脚本・演出は、笑えて泣ける劇団ウルトラマンション主宰の安藤亮司が担当。
売れる日を夢見ているストリートミュージシャンで山郷家の長男・祐一をRUIが、不器用で兄弟思いの優しい長男を誠実に演じ、長男と一緒にミュージシャンを目指す三男・蒼太に猪爪尚紀が、障害を持っていながら明るく生きる弟をテンポよく演じています。
2人の活動に反対する銀行員で生真面目な次男・健次を秋沢健太朗が、嫌味なところをきちんと演じる事で、兄弟の温かいところをより強く感じされる演技が光る。
そしていつも明るく息子たちを見守る母ちゃん・充子を川上麻衣子が時折エセ関西弁を織り交ぜて演じ、祐一の恋人でこの家族に寄りそう太陽の様なナミ役を逢澤みちるがどこか母ちゃんと似た雰囲気を醸し出しながら演じていた。
3人兄弟それぞれの抱える切なさ、苦しみ、悲しみ、怒りを描き、辛い現実やジレンマ、悔しさを描いたシーンは、涙なくしては見ることができません。そして、その家族や家族を見守る人たちがどの様にいろんな出来事を解決して乗り越えてシーンでも涙が溢れる。
出演者のみなさんも「この作品をみて家族や大切な人に会いたくなる様に」と言っていたがまさにそう思える作品となっていた。
そしてこの舞台が楽曲の「Home」と共に長く引き継がれる作品になってゆくのだと思わせる舞台だと感じさせた。
初日の公演では、木山裕策氏も来場し『Home』を熱唱。
さらに3月19日(土)2部公演、3月21日(日)大千穐楽の公演でも終演後に木山裕策氏が、『Home』を歌唱してくれることが決定!
楽曲と共に家族愛に溢れるストーリーとなっているその物語を是非劇場で観て感じてほしい。