3つ目のコーナー“Learning about JAPAN”では、スヒョンに日本の魅力をもっと知ってもらうために、新しい日本語を覚えてもらうことに。昨日の公演では、“エモい”と“しか勝たん”を覚えたというスヒョンだが、この日は“お疲れサマンサ”と“推し”の2つの日本語を覚えることに。
“お疲れサマンサ”は、50歳の古家が子供の頃に流行ったが、今TikTokでリバイバルされていると説明を受けると、「“ギンギラギンにさりげなく”みたいな感じですかね?」とすぐに理解したスヒョンは、古家指導のもと、軽いノリで「お疲れサマンサ」を実演。
“推し”では、「知ってます。スポーツの種目の中にこの技術を使うスポーツがありますよね?ビリヤード」と言って、“押し球”の“押し”と勘違いしていたスヒョンだったが、“推薦する”の“推し”だと説明を受け、古家の「みなさんの推しは誰ですか?」の質問に会場から「スヒョン!」の声が上がると、「エモいよね~」と喜んでいた。そして「アニメーションもありましたよね?」と『推しの子』の“推し”だと気付くと、「あ…、その漫画を見たことがバレちゃいましたね」と苦笑いも。そして会場の「あなたが私の推しです」という声に、スヒョンも「あなたが私の推しです」と返し、「つまり“推し”というのはものすごく大きな力がある言葉だという意味ですよね。むやみに使ってはいけないということですよね?」と、スヒョンらしい見解を示していた。
ここでスヒョンが一旦ステージを後にすると、次のゲームコーナーに参加する10名の抽選がスタート。抽選が終了したところで黒い衣装に着替えたスヒョンもステージに戻り、早速4つ目のコーナー“Mission Relay Challenge”へ。先ほど選ばれた10名はステージに招かれ、5名ずつA・Bのチームに分かれると、まずはスヒョンだけが60秒以内にスクリーンに映し出された10名の先輩や同僚の俳優たちの名前を答えるウォーミングアップゲームにチャレンジし、戦闘態勢が整ったところでゲーム本番がスタート。
お題を見てスヒョン+チーム全員がポーズを揃える “一心同体”ゲーム、テーブルの上でペットボトルのキャップをストーンに見立て、的に4つ入れる“テーブルカーリング”、1人5秒ずつで絵を仕上げ、スヒョンが何の絵かを当てる“スピードお絵かきクイズ”の3つのゲームをリレーして行って、その合計タイムを競い、Aチームが84秒、Bチームが160秒でAチームの勝利となった。このゲームに参加したファン10名には、スヒョンの事務所がこのために特別に作ったというフォトブックとトートバッグがプレゼントされ、それにプラスして勝ったAチームの5名には、スヒョンがデザインしたというゴールドブローチもプレゼントされた。
さらに抽選で選ばれた6名にもゴールドブローチ、10名にはLED画面での2ショットフォトタイムが贈られ、サービス満点の時間となった。
ここで撮影やバンドとの練習風景などのビハインド映像が流されると、スクリーンの開いたところから登場したスヒョンが『Wherever You Will Go』(原曲:The Calling)を熱唱。歌い終えると「知っている曲があったら一緒に歌って」と声を掛け、イスに腰掛け『Someone You Loved』(原曲:Lewis Capaldi)を気持ちたっぷりに披露した。すると客席で輝くカラフルなペンライトが気になった様子のスヒョンは、「それはどこで手に入れたんですか?」と興味津々。声援を浴びると、「今日もみなさんきれいです」「エモいですね」と言って、ファンを喜ばせていた。
スポットライトを浴びながら『All of Me』(原曲:John Legend)で素敵な歌声を響かせると、センターステージでのフリートークがスタート。公演前のリハーサルで上手く歌えて気分が盛り上がってしまい、リハーサルですべて出し切ってしまったことを明かすと、「さっき、ひとりだけで盛り上がってしまい、すみませんでした」と謝罪も(笑)。「次の曲は、本当に上手く歌わないといけません。挑戦してみます」と自分を鼓舞するように気持ちを込めると『Lemon』(原曲:米津玄師)へ。スヒョンらしさを出しつつも、米津玄師の持つエモさも表現し、会場も大喝采。途中客席にマイクを向け、ファンも歌声を響かせていたが、客席にマイクを向けるのは初めてだったそうで、「初めてしてみました」とうれしそうに話すスヒョンだった。
メインステージに戻り、次が「最後の曲」だというスヒョンの言葉で落胆するファンの声が響く会場に “Sing yodel”のボードを見つると、すぐさま『スイスの娘』をアカペラで歌ってくれるスヒョン。「最後の曲を歌っちゃいましたね」と冗談も交えつつ、1階席のファンにスタンディングを促すと、最後の曲『ギンギラギンにさりげなく』(原曲:近藤真彦)へ。「僕はたぶん今日、ネットや僕の映像を観ながら、僕がおしりを振っているのを観て、後悔すると思います。忘れてくださいね」と言うくらいノリノリでファンを楽しませてくれた。
ここでスヒョンがステージを後にすると、入れ替わりで登場した古家の掛け声で「キム・スヒョン!」コールがスタート。するとバンドの『ギンギラギンにさりげなく』の演奏が始まり、トロッコに乗ったスヒョンがサインボールを投げながら客席を1周。ステージに戻ると、花道を歩いてセンターステージへと移動し、涙を見せる場面も。「僕ひとりの力で、僕の出来がいいから上手くいったわけではないと思います。こうしてみなさんが愛や応援や力を贈ってくださるからこそ、僕はこの場所にいられるんだと思います。ありがとうございます」と感謝を伝え、スタッフへの感謝の言葉も。「みなさんからいいパワーをいただいて、いい作品、いい演技でみなさんの気持ちに応えられるようにベストを尽くします」と、その熱い思いを伝えると、メインステージへ。
ファンと一緒に記念撮影もすると、「いつも健康で元気に過ごしてください」とファンに言葉を掛け、ステージを後にした。
会場から「アンコール」の声が掛かると、『청혼(Way Home)』(『涙の女王』OST)で素敵な歌声を聴かせてくれたスヒョン。最後はメインステージからセンターステージを回り、客席全体をじっくりと見つめながら、感極まりながらも「お疲れサマンサ」の言葉も忘れず伝え、スクリーンの中へと戻っていった。
演技はもちろんだが、ユーモアのセンスが光るトークやエモーショナルな歌声など、公演を通して、やはり才能あふれる人物だと再確認させてくれたスヒョン。要所要所で発する日本語でも楽しませてくれた。次回作も発表され、また“私もできるんや”という姿を見せてくれるに違いない。
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