寺山の聖地、ネオンの“新宿”に交錯する運命と青春。ボクシングを通して現代の孤独に挑む若者の魂の叫びが、闘うことでしかつながることのできない二人の絆が、青春映画の歴史を塗り替える!
『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』の若手実力派俳優の筆頭格菅田将暉と韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめした名優ヤン・イクチュンをW主演に迎えた映画『あゝ、荒野』。
本作は、今もなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が唯一遺した傑作小説を『二重生活』の岸善幸がメガホンをとり再構築し映画化した話題作で、前篇・後篇の2部作となっており、10月7日(土)に前篇、10月21日(土)に後篇が公開となった。
『あゝ、荒野』後篇の公開初日となった10月21日(土)には、新宿ピカデリーにて初日舞台挨拶が行われた。
ヤン・イクチュンの登壇はなかったが、主演の菅田将暉、岸善幸監督に加え、主題歌を担当したBRAHMANのTOSHI-LOWが応援ゲストとして駆けつけ、ギター1本で主題歌を披露するという豪華な場面も。
トークでは、先日行われた釜山国際映画祭に登壇した時の感想や、新宿での撮影エピソード、さらにTOSHI-LOWからは衝撃的な告白!?もあり、会場が沸いた。
最後は菅田が「この作品が大好きです!」と締めくくり、出演者やスタッフの熱い思いが感じられる舞台挨拶となった。
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<あらすじ>>
かつて、母に捨てられた新次(菅田将暉)は兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二らにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音(どもり)・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと建二(ヤン・イクチュン)はいつも通り床屋のティッシュ配りをしていると、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口からボクシングジムへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し特別な感情を抱くようになっていく建二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた…。
出演:菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、高橋和也、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア ほか
原作:「あゝ、荒野」寺山修司(角川文庫)
監督:岸善幸
撮影:夏海光造
脚本:港岳彦/岸善幸
音楽:岩代太郎
主題歌:BRAHMAN「今夜」(NOFRAMES recordings/TOY’S FACTORY/TACTICS RECORDS)
制作・配給:スターサンズ
制作プロダクション:テレビマンユニオン
公式HP:kouya-film.jp
(C)2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ