いま話題の「ムービング」のリュ・スンリョンと「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」のヨム・ジョンア。数多くの映画やドラマで人気を博す実力派俳優の二人が初共演し、人生最後の旅を共にする夫婦をポップな音楽とともに描いたハートフルなロードムービー『人生は、美しい』が、いよいよ11月3日(金・祝)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次公開!
典型的な亭主関白の夫・ジンボンと、思春期真っただ中の息子と娘。そんな家族に時にうんざりしながらも、健気に尽くしてきた平凡な専業主婦のセヨン。だがある日、自分の命が残りわずかと知らされる。突然の余命宣告に激しく動揺したのも束の間、何かが吹っ切れたセヨンは、自身のおそらく最後となる誕生日プレゼントに、学生時代の初恋相手との再会を熱望。よりによって彼を一緒に探してほしいと夫に頼み込み、夫婦の奇妙な最後の旅が始まるのだが――。
不器用な夫には『エクストリーム・ジョブ』やディズニープラススターオリジナル作品「ムービング」が話題の実力派リュ・スンリョン。命の炎を燃やし、輝き続ける魅力的なセヨンには、ドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち」などに出演するヨム・ジョンア。また大人気K-POPグループ“Wanna One”出身のオン・ソンウが、セヨンの高校時代の初恋相手ジョンウを演じ、本作でスクリーンデビューを果たしている。
この度、劇場公開に先駆け、「コリアン・シネマ・ウィーク2023」の特別企画として、駐日韓国大使館 韓国文化院との共催で10月19日(木)に『人生は、美しい』プレミア上映会を開催。韓国エンタメをこよなく愛するドランクドラゴンの塚地武雅さん、韓国大衆文化ジャーナリストの古家正亨さんをゲストにお迎えして、特別トークイベントを実施しました!
現在放送中のBSフジの人気番組「MUSIC LIST OSTって何?」で共演中の塚地武雅さん、古家正亨さんは、意外にもイベントに一緒に出るのは初めて。まず本作の感想を問われた塚地さんは「本当に心がむちゃくちゃ動かされた。泣ける題材ではあるんですが、振り幅がすごくて。誰しもが直面する出来事ですが、そのことに対して、ただただ切ないだけでなく、笑わせられる。リュ・スンリョンとヨム・ジョンア、この二人が曲者というか素晴らしいお芝居をされる方々なんです」と早くも熱のこもった感想を話すと、ちょうど今話題のドラマ「ムービング」をみていたという古家さんは、「リュ・スンリョンですよ、この方が演じる韓国のお父さんってホントどこにでもいそうで」と話し、塚地さんも「ほんと国民の国民!お二人ともどこにでもいるような庶民を演じているからすごいですよね」と主人公の夫婦を演じた名優リュ・スンリョンとヨム・ジョンアにすっかり魅了された様子。
続いて本作が、夫婦が旅をしながら人生を振り返っていくロードムービー的な映画であるとともに、本作ならではの特徴の一つが、「ミュージカル」の側面もあるということについて、古家さんは「ミュージカルって好き嫌いがあって、嫌いな人は「だって日常で歌わないじゃん」と言いますよね。確かに日常で「おはよう~♪」と歌う人はいませんが、本作は全く違和感がないんです」、塚地さんも「『ラ・ラ・ランド』のおしゃれな感じとはまた違い、日常の中で突然歌いだすコメディっぽさを逆手にとっているところもうまいし、だからミュージカル部分も笑えるんです」とその魅力を紹介。
さらに、劇中曲が「90年代~2000年前半にかけての大ヒット曲のオンパレード」で、「その中でもイ・ムンセの曲が多く、イ・ムンセに対する監督の愛情を感じる」と古家さんならではの指摘が。そして劇中の映画館デートのシーンをあげ「この場面でかかるのがイ・ムンセの『早朝割引』。実は僕が留学中に流行っていた曲でもあり、当時韓国の映画館って朝イチの回がすごく安くて、確か5000ウォンくらい。500円くらいですね。だからお金のない学生たちは朝一番にデートに行くんです」と解説し、「単純に歌が流れるだけでなく、そのシーンその瞬間に流行っていた曲とその歌詞の世界がとリンクしていて、すごくよかった」としみじみ解説。
一方、自他共に認めるKPOPファンの塚地さんは、主人公セヨンの高校時代の「初恋相手」として登場する、Wanna One出身のオン・ソンウに注目!「KPOPアイドルの方が俳優としても輝いているところをみるのは、もうたまらない!」としたうえで「この映画の中でのオン・ソンウくんは初々しさもありましたし、初恋相手として誰もがこの子に恋しちゃうんじゃないかな、という純朴さとやさしさを見せています!」と熱く語る一幕も。
また塚地さんは「僕も50代だから、若い頃よりは「死」というものをより身近に感じますが、後悔なく楽しく生きなきゃいけないなと感じました。なにより結婚したいな!」と話しながら、最後に「絶対にみておいてよかったなと思う一本です」と断言。「そしていつの日か僕もこういった映画によばれるような・・いつか韓国ドラマや映画に出られるように精進していきたいと思います」と話すと、古家さんも「塚地さん、もしかしたらリュ・スンリョンさん役いけるんじゃない!」と応じ、会場からは大きな拍手と歓声が!
古家さんは、「自分が主人公と同じ立場になってしまったら、どうなってしまうんだろうと、考えさせられ、ホロっとする瞬間が何度もあります。皆さんも観て気に入ってくれたら、少しでも多くの方にこの映画をみてもらえるようにご紹介いただけたら」と話すと、会場内があたたかな拍手に包まれ、韓流マイスターのお二人の巧みな解説で本作の魅力がさらに伝わるイベントとなりました。