ユン・シユン、チョ・ジョンソクが主演し、運命に翻弄された異母兄弟を演じる「緑豆の花」のDVDがTSUTAYA先行で好評レンタル中、DVD-BOX1&2をが好評発売中、DVD-BOX3が2月3日(水)発売となります。
そしてこの度、庶子であるが故に蔑まれ、ペク家の汚いことを担い恐れられるイガンを演じるチョ・ジョンソクのオフィシャルインタビューが到着しました。
―本作に出演を決めた理由を教えてください。
映画では時代劇に出演したことはあったのですが、ドラマの経験はありませんでした。視聴者の方に長い呼吸で叙事をお伝えする作品でお目にかかりたいと思っていたところ、ちょうど「緑豆の花」のお話をいただきました。初めて台本を読んで、東学農民革命というテーマを扱っていること自体が興味深かったです。忘れてはいけない歴史上重要な事実をベースに、その社会を生きた人物たちの愛、兄弟愛、家族愛など、生き生きとした物語を描いているところに魅力を感じました。また、シン・ギョンス監督と脚本家のチョン・ヒョンミン先生とご一緒してみたかったので、「緑豆の花」への出演を決心しました。
―ペク・イガンというキャラクターに魅力を感じたのは具体的にどんな部分ですか?
ペク・イガンは悪行をしていた人物ですが、東学農民革命に参与することになり、次第に変わっていきます。物語が進むにつれて“あれ”から“ペク・イガン”に変化していく過程がとても魅力的に感じました。また、農民としての視線と観点でその時代を眺めることができるという点にすごく興味を持ちましたね。
―序盤では毒蛇のような眼光、中盤では自分の生き方に悩む姿、終盤ではイヒョン(ユン・シユン)の変化に心を痛めながら志を全うしようとする姿が印象的でした。ペク・イガンを演じる際にキャラクターの設定はどのようにされたのでしょうか?
ペク・イガンを演じながらたくさん悩みました。架空の人物ではありますが、歴史的な事件を扱っているので、誤ればドラマが歪曲されてしまいます。しかし僕のプレッシャーが完全に無になるくらい監督と脚本家がとても気遣ってくださいましたし、導いてくださいました。そのため、僕は“おのずと感じた感情をそっくりそのまま伝えよう”という考えに重きを置いて、“ペク・イガン”という人物の状況と感情を自然に表現しようと思いました。
―異母兄弟であるペク・イヒョンを演じたユン・シユンさんと共演してみていかがでしたか?
シユンとはとても相性が良かったです。ペク・イヒョンというキャラクターが決して単純ではない事情を抱え、波乱万丈な人生を生きていく過程は本当に難しいと思いましたが、シユンがとてもうまく表現してくれました。僕も一緒に演技をしながら良い影響をたくさん受けましたね。
―イガンはエリートの弟の邪魔をしないようにしていましたし、イヒョンは庶子として蔑まれ汚い仕事をさせられる兄をいつも気にかけていました。立場は違えど互いを思いやる良い兄弟に思いました。異母兄弟という設定を演じる上で、何か自分だけの設定を作ったり、心がけたことはありますか?
俳優は演技をしながらキャラクターに対して考えたり把握する時は、脚本の助けを受けるんです。台本に書いてある通りに演技をする時、キャラクターの設定が自然とついて出てくるのは本当にいい脚本だと考えているのですが、僕たちのドラマがまさにそうでした。また、相手の俳優との呼吸も非常に重要な部分ですが、ユン・シユン俳優がペク・イヒョンをとても上手に演じてくれたので、パワーをたくさんもらいましたし、異母兄弟という設定をより自然に受け入れながら演技することができました。
―チョン・ボンジュンは“あれ”と呼ばれていた自身に、イヒョン以外で初めて「ペク・イガン」としての生き方あると教えてくれた重要な人物でした。もしジョンソクさんがイガンと同じような境遇だったら、“あれ”としての運命を受け入れますか?それとも人生を変えるために猪突猛進しますか?
もしペク・イガンと同じ状況だったら変えることを望みます。僕は僕に対して与えられた一度きりの人生を本当に楽しく幸せに生きようという信念があるので、ペク・イガンのような状況だったらもっと良い人生のために努力すると思いますね。もし、“あれ”としての人生が本当に幸せで、周りの人にも多くのことを分けてあげられるのだったら、満足して一生懸命生きることができると思うけれど、それよりももっと良い人生、もっとたくさん恵まれた人生を生きることができたなら、躊躇せず変えるために努力すると思います。
―もしジョンソクさんが過去に戻れるとして、チョン・ボンジュンに伝えたいことがあるとしたら?
その時代を生き抜こうと苦労が絶えなかったと思いますし、感謝しています。また、将軍の人生が決して無駄にならないように話を伝えていきたいです。
―結果的に志は同じでありながら弟イヒョンとは異なる道を選ぶことになります。イヒョンは“あれ”ではなく“ペク・イガン”として選んだ道が自分とは違うことを知って少し寂しそうに見えましたが、イガンとしてはイヒョンがどんな道を歩んでくれることを望んでいたと思いますか?
ペク・イガンはペク・イヒョンが自分と全く一緒であることを望んだと思います。そんな気持ちだったからこそ、イヒョンの最後の選択にすごく心を痛めたんだと思いますね。
―物語のキーパーソンである、緑豆将軍チョン・ボンジュンを演じたチェ・ムソンさんと共演してみていかがでしょうか?
チェ・ムソン先輩と一緒に演技をする時は、湧き上がった力が押し寄せてくるのを感じました。短いセリフだけでも胸がえぐられるような重みを感じるのですが、ペク・イガンを演じながら大きく心を動かされる瞬間がいくつもありました。
―もし平和な世の中だったらイガンとイヒョンの未来はどう変わっていたと思いますか?
あまりにも平和だったと思います。実際、平和な世の中であればどんな人でもきっと幸せだと思います。お互いに銃口を狙うのではなく、手を取り合って歩む姿を想像したら、おのずと口元に微笑みが浮かんでしまいますよね。多分ペク・イガンはそんなことを夢見ていたのではないかと思います。
―ソン・ジャインを演じたハン・イェリさんと共演してみていかがでしたか?
「緑豆の花」でご一緒する前からハン・イェリという俳優が好きでした。一緒に演技をしてみると、感情の幅が大きくて細やかな表現をする俳優だと感じました。内在するエネルギーを放出しなければならない時は、爆発させるがごとく注ぎ、耐えなければならない瞬間には繊細に抑えるんですよ。
―ジョンソクさんの中で印象に残っているシーンを教えてください。
思い浮かぶシーンはたくさんありますが、特にブランコのシーンが一番印象深く記憶に残っています。そのシーンの中の2人の姿と、お互いに与えられた運命を生きていこうとする状況に胸を締め付けられましたね。
―歴史上の出来事をモチーフにした時代劇を演じる上での難しさはありますか?
「緑豆の花」は史実をベースにしていますが、“ペク・イガン”は架空の人物です。この部分から来る悩みもありましたが、想像できる幅を広げて、精いっぱいの想像力で、歴史的な瞬間のある人物を作り出し、表現できたことがとても面白く感じました。また、今まで扱ったことのなかった東学農民革命という重大な歴史を扱ったドラマの主人公として演技することができてとても光栄ですし、祝福だと思いました。
―ドラマや映画、ミュージカルなどジャンルを問わず大活躍されていますが、演じた役から早く抜け出せるほうでしょうか?また、様々なキャラクターを演じる上でのジョンソクさんならではのコツがあれば教えてください。
キャラクターからすぐに抜け出せる方ですし、特別なコツはありません。以前、舞台の上で公演をしていた時はキャラクターから抜け出すのにちょっと長く時間がかかっていましたが、徐々に時間を重ねて年を取るにつれ、キャラクターに深くはまった分、すぐに抜け出せるようになりました。
―本作の見所を教えてください。
「緑豆の花」は絶対に忘れてはいけない東学農民革命という実際の出来事をベースに描いた物語で、そこに架空の人物を加え、ドラマの面白さを付け加えました。特に、この時代を生きたであろう異母兄弟の物語に深く共感していただけると思います。
―日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
新型コロナウィルスによって苦痛を感じ、以前とは異なる生活を送っているという部分において、とても心が痛みますし心配が絶えません。僕も「賢い医師生活」以降、少し休息期間を送っていますし、そんな中で一人の子供の父親になりましたが、時間が流れいろいろなことを経験しているうちに、ファンの皆さんに対する気持ちと感謝をより大きく感じています。今は他のことよりもファンの方々の安否をお伺いしたいですし、僕たちがまた会える日まで健康でいらっしゃることをお祈りしています。