DVDリリースを記念して、主演のクォン・サンウのインタビューが到着しました。
―「推理の女王」に出演された感想と、台本をご覧になったときはいかがでしたか?
2017年、僕にとって最初の作品で、気持ちのいいスタートが切れたことを覚えています。監督や俳優など、すべての面を考えても最初から最後まで楽しく撮影できた作品でした。台本を読んだらとても面白かったので、読んでから撮影に入るまで、そんなに時間が空くこともなく、短期間で準備のできた作品でした。
―演じられたハ・ワンスンのキャラクター紹介をお願いします。
初恋の相手が失踪するのですが、彼女がまだ生きていると信じて捜査を続ける刑事の役どころでした。直感的に事件を解決していく刑事ですが、チェ・ガンヒさん演じるユ・ソロクが現れて、彼女の珍しい能力に嫉妬でもないような嫉妬をするようになり、いつの間にか頼るようにもなって事件を解決していく、生活密着型ドラマの刑事を演じました。
―生活密着型とおっしゃいましたが、作品やキャラクターの魅力はどういったところでしょうか?
「推理の女王」のいい所は、事件などの内容がしっかりしていて、普段から身の回りで起こり得るようなことが大きな事件になっていくという点が、現実味があったと思いますし、ワンスン自体も視聴者を飽きさせない愉快な面のあるキャラクターだったところが、この作品の魅力だと思います。
―ガンヒさんとは16年ぶりの再会だったそうですね。
16年前に同じドラマに出演はしたのですが、一緒に撮影をしたことはないと思います。待機をしていたら見かけて挨拶する程度で。ですから、今回は初めての共演作品とも言えます。でも、そうやって以前、面識があったのでやりやすかったですね。
―今作品で、今でも覚えている2人のエピソードなどはありますか?
ガンヒさんと共演した部分は、全話を通してすべて覚えています。楽しかったんです。撮影をしていて少し余白の部分ができると、僕が思いつくままにアドリブをします。そうしたらガンヒさんが思いも寄らないアドリブをしてくれました。お互いに息が合ったんでしょうね。
―2人で息を合わせるために準備などされましたか?
準備をしたらつまらないでしょう?面白い演技も、リハーサルをしてからやるとつまらないですから。だから余計に面白かったんでしょう。お互いに期待もせず出てくるアドリブなどがあり、本当にライブ状態ですよ(笑)。
―ソロクは主婦だったので、ロマンスの部分が難しかったのではないかと思います。
僕にとっては、ガンヒさんと何かと言ってはぶつかるシーンなどもすべてロマンスだと思って演じました。もちろん、そこで愉快な部分もありましたが、ロマンスというのは男女が熱くキスをするから視聴者がトキメクというものでもないじゃないですか?2人が登場すると、何かが起こりそうだという期待、それがロマンスだと思うんです。このドラマは、そういった期待が常にあったと思います。このドラマならではの、そういった微妙なロマンスと言いますか…。
―その微妙なロマンスの部分を表現するために特に気を使った部分はありますか?
いつも僕が俳優としてガンヒさんを信頼しているように、劇中でもワンスンはソロクを信頼していました。そんな中で、“自分の気持ちは認めたいけれども、認めない。でも彼女に惹かれていく”、それを、彼女を見つめる眼差しなど、そういった仕草ひとつひとつで表したつもりです。視聴者には煮え切らない、恋人のようには見えないと思われたかもしれませんが、僕としてはそういった部分で表したつもりです。
―先ほど、台本も面白かったし、撮影も楽しかったとおっしゃいましたが、その中でも最も楽しかったことや特に思い出に残っているシーンはありますか?
撮影初日です。ガンヒさんを家の前まで何だかんだ言いながら送っていくシーンが楽しかったです。その日、撮影を終えて帰宅する時に、“面白いな、ガンヒさんとの撮影は楽しいな”と感じたのを今でも覚えています。この作品は、本当にすべてのシーンが愉快だったので覚えているんですが、特に、大きな事件や事故のシーンなどなくても、ただ単にガンヒさんとすれ違うシーンなど、2人で何かをしているシーンは少しでもよりよく表現できたと思っているので覚えています。
―名ゼリフはどうでしょう?
僕に名ゼリフがありましたか(笑)?気に入っていたセリフなら、そうですね……「アジュンマ(おばさん)」ですかね?やたらと「アジュンマ、アジュンマ」と声を上げる時の語感が気に入っていました。愉快で親近感の沸くセリフだった気がします。
―ドラマに映画に大忙しですが、ご家族の方はいつも作品をご覧になりますか?
妻も僕も、家ではお互いに俳優だと思って接していません。そして、俳優を各自の仕事だと思っているので、お互いにモニタリングしたり、口を出したりはしません。僕もしたくはないです。子どももまだ小さいのでテレビで僕を見たら「お父さんだ」と言うくらいです。
―最後に日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
全話を通して愉快なシーン、一方でヒヤッとするシーンも多いドラマです。皆さんも一緒に推理をしながら見ていただくと楽しいと思います。皆さん、応援してください。