続いてはスユンがギターを持ち、ボーカルを取ることに。
以前から日本に住んでみたいと言うほど日本が大好きだというスユンは、日本の文化や音楽を理解するために日本語の勉強をがんばったそう。とても流暢な日本語で「本当にみなさん大好きです。いつも日本に来たらみなさん優しくしてくれてそれがうれしいです。」とコメントすると、さらに「軍隊から帰ってきたら、日本で必ずちょっとだけ住みたいと思います。長く住んだら飽きちゃうかもしれないから、韓国みたいに(笑)。」と日本のファンにはうれしい言葉。
「まだ軍隊から帰ってきたら何をするか全然決めてないけど、ムンさんは(僕が)軍隊に行ったら何をする?」とのスユンからの質問には「ただ生きていく」というムンらしい答えで笑いを誘った。
そして、ムンがドラム、スユンがギターボーカルで『Creep』を披露すると、スユンの力強い演奏で、ギターにハプニングが。
「でもムンさん優しいから許してくれる。」とスユンが言うと、「大丈夫、人間だから。」とムンが答える微笑ましい光景を見て、ファンもほっこりしたところで、続いては、ロイヤルパイレーツとして初めて書いたという『Disappear』へ。力強いパフォーマンスで魅せると、残すところあと2曲。
『Somebody Told Me』~『Supernatural』で怒涛のラストスパートをかけると、ステージを後に。
会場のアンコールに応えて、再び2人が登場すると、まずは挨拶から。
ムン「アンコールをする前に最後のライブなので、これまで活動している時も、長い間活動できなかった時も待っていて応援をしてくださってありがとうございます、という言葉をお伝えしたいです。ありがとうございます。」
スユン「あまり喋るのは好きじゃないんですけど、あまりうまく話せないので。正直今はまだ軍隊に行くという実感がないんですけど、こうして最後の公演をすることになって、だんだん実感が湧いてきました。社会生活では僕の20代は混乱した時代でした。色々あって。だから、この間にちょっと休んで、考えを整理して、軍隊から戻ってきたら、もっと楽しくやりたいことをできると思います。自分が何をしたいのか、何をしなくてはいけないのか、わからない時期もありました。こうしてみなさんと会うたびに力をもらって、生きるパワーになっていたと思います。本当に感謝しています。ありがとうございます。」
ムン「僕たちは作曲とか色んな活動もしているですが、一番幸せで楽しいのは、舞台でみなさんにお会いすることです。叶えられない約束はしちゃいけないと思うので、約束はできませんが、もう一度いつかお会いできるという希望を持って、そうできるようにこれから努力します。これまでありがとうございました。」
この言葉に涙を抑えきれないファンも多かったが、「みなさんに贈ることができるのは、歌以外にないのでこの曲はみなさんのために歌いたいと思います。」というムンの言葉で『See What I See』がスタート。切ない歌声が胸に響き、ムンも「じんとしてしまいます。僕はあまり泣かないんですけど。」と言っていたが、「みなさんと思い出を残したいので、この雰囲気でなんなんですが、写真を撮りたいです。」と提案。ファンの掲げた「see you again」という文字を見て、「言葉が出ない。」と胸いっぱいの様子だったが、気を取り直して、「いつかまた会えるよ。ポジティブに考えたいので。悲しまないでください。」と言葉を掛け、記念撮影。
「フィルターかけてあげますね。」と冗談でファンを元気付けながら撮影すると、「昨日みたいに楽しみましょうか!」と言って、『Where U At』を楽しく歌い上げ、最後は天井に届く勢いでジャンプしながら『Te Quiero』を歌い、会場は一体となった。
ファンサービスをしながらステージを歩き回り名残を惜しむと、最後はムン、スユンの2人が肩を組んでお辞儀。ステージは終了となった。
たくさんの可能性を秘めたグループだっただけに、これで終了となってしまうのは本当に惜しい。
また3人でのステージを観られる日が来ることを願いつつ、次にどんな姿を見せてくれるのか、個々の活躍にも期待したい。
(完)←前頁へ