キム・ソナ主演最新作「シークレット・ブティック」のDVDがTSUTAYA先行で好評レンタル中、DVD-BOX1が9月3日(金)に発売となりました。
このたび、笑顔を封印して、復讐と欲望のために策を弄するジェニー・チャンを熱演し、新境地を開拓したキム・ソナのオフィシャルインタビューが到着しました。
―本作に出演を決めた理由を教えてください。
パク・ヒョンギ監督とは、いつでもまたご一緒したいという気持ちが強かったのですが、ちょうど先にご連絡をくださり、台本を受け取る前でしたが、すでに嬉しい気持ちで出演を決めました。パク・ヒョンギ監督とは「女の香り」という作品でご一緒してから、すでに大きな信頼があったので、迷うことなく決めることができました。もちろん台本も面白かったですね。
―演じられたジェニー・チャンというキャラクターに魅力を感じたのは具体的にどんな部分ですか?
ジェニー・チャンは銭湯の垢すり師から政界の影の実力者になったように、すさまじい毒気と知略を持っている人物です。自分の味方には温かさを見せながらも、誰かを脅迫したり、優雅な中にも常に頭の中には状況を主導的に引っ張っていくための計算をやめません。相手によって、口調と語調を区別するので、とてつもなく緻密で細かい人物だと思いました。このように、時によって変わる性格が魅力的に感じられましたし、異質的な修飾語を自由自在に操ることができるという点が、一般的ではないので、むしろ良かったですね。
―本作は放送前から国内外で非常に注目された作品でした。プレッシャーにはなりませんでしたか?
俳優という職業の特性上、毎回新しい姿と演技で視聴者の方たちの期待に応えなければならないため、プレッシャーを感じなかったことはありません。毎回新しい過程を経験する気分ですね。「シークレット・ブティック」の時も当然そうでした。特に前作の「品位のある彼女」のパク・ボクジャとは異なったキャラクターだったので悩みもありました。予告編だけをご覧になって、似ているという意見もかなりあったんです。キャラクターの基本設定は似ているかもしれませんが、二人の人物が持つ本来の性質自体が異なるため、ドラマが進むにつれて違った表現になったと思いました。
―ジェニーはつらい経験を経て、デオ家の頂点を目指すようになります。笑顔が印象的なソナさんですが、本作では常にポーカーフェイスで冷淡な印象を受けました。役作りをするうえで、心がけた点は何でしょうか?また、参考にしたドラマや映画はありますか?
特別参考にしたドラマや映画はありませんでした。撮影に入る前に監督からジェニー・チャンのキャラクターに対して注文いただいたことが一つあります。既存のキム・ソナという人物を思い浮かべた時に浮かんでくるイメージを完璧に消してほしいというものでした。そのため外見に関しても多くの変化を試みたのですが、作品に入る前からスタイルを非常に悩みました。ヘア、衣装、メイクアップなどは何度もテストをしましたし、監督のOKサインをもらったのが、ジェニー・チャンの明るいヘアカラーだったんです。髪の毛を明るく脱色するのは初めてだったのですが、6か月の撮影期間中、2週間に1回ずつ、ヘアスタイルの維持のためにカラーとカットをしていました。それ以外は冷静で鋭いジェニー・チャンの性格的な部分を表現するために、細かい表情の変化や、眼差しで多くを表現しようとしましたし、キャラクターの具現化において監督のアドバイスはとても力になりました。
―演じられたジェニー・チャンとご自身との似ている点はありますか?
誰しもそうだと思いますが、仕事に関しては完璧でありたいと思います。作品を一緒に作り上げていく皆さん全員の物なので軽々しい偽物にしたくないからです。そのため、他人の目には、仕事をする時の私は冷徹で理性的に見えるかもしれません。そういった点が、ジェニーが持つ姿と似ていると言えば似ているかなと思いますね。
―逆にジェニーとちょっと違うなという部分はありますか?
外見だけでもジェニーとはすごく違うと思います。ジェニーは外見からにじみ出る冷静さと接しがたいオーラを身にまとっています。それに対して、実際の私は以前よりも人見知りもひどくなりましたし、恥ずかしがり屋なんです。もちろん気楽な雰囲気の中では、内に秘めるユーモアを出してみたりしますよ。ジェニーの毒気は真似することができませんね(笑)。
―ジェニーの良き理解者であり、特別な友情を築くジョンヒョク役を演じたキム・テフンさんと共演してみていかがでしたでしょうか?
ジョンヒョクを思うと、いまだに悲しくなります。ジェニーの正体と計画を知っていながら、むしろ彼女の味方をします。愛を越えて、真の友情を見せてくれる関係だと思います。こんな人が本当に存在するだろうかと思いながら、そんなジェニーが羨ましくもありますね。なので、ジョンヒョクとのシーンは1シーン1シーンが心の中で痛ましく残っているような気がします。ジョンヒョクを演じたテフンさんはとても繊細な方なんです。そのため、ジョンヒョクとのメロシーンがよりうまく生かされたのでなないかと思いますし、監督から二人の感情がとても良いから、追々メロドラマを制作するのも良さそうだとおっしゃったくらい、演技的に呼吸がぴったりでした。感情的にもサポートをたくさんしてくださって、スムーズに撮影できたと思います。感謝していますね。
―ジェニーが頼りにする弁護士であり、また、幼い時からジェニーを慕っているユン・ソヌ役のキム・ジェヨンさんと共演してみていかがでしょうか?
私のソヌ!この世界にソヌのような人が存在するかと思うくらいに、ジェニーのためなら何でもする年下の純情青年です。ジェニーが可哀想で気の毒でもありますが、彼女のため手段を選ばないソヌが横にいてくれることだけでも幸せな人だと思います。ソヌを演じたジェヨンさんはまだお若いですが、頼もしい姿で現場をリードしてくれて、時には友達のように気楽で面白い姿もありますし…長所ばかりですね。
―ジェニーには野望がありましたが、キム・ソナさんにも野望があるとしたら?
野望というよりは、俳優として素敵な作品を通じて、視聴者の方々に印象的な演技をお見せすることに対する熱望はあるように思います。そのため、これからも作品にたくさん出演したと思っています。そういった点からいつも悩みが多いんです(笑)。
―ジェニーは復讐を遂げるために危険を顧みず突き進みます。ソナさんにとって自分を突き動かすものがあるとしたら何でしょうか?
私にとっては、いつも私のそばにいてくれる家族が大きな力になっていますし、長い間変わらず応援してくれるファンたちの愛が大きいです。そのおかげでここまで来れましたし、つらいことがあっても前を向いて、耐えながらやり遂げることができると思います。このインタビューを借りて、周囲にいらっしゃる全ての方々に感謝をお伝えしたいです。
―本作はソナさんにとってどんな作品として残りましたか?
無条件に必ずしも消さなくてはならないことではないですが、毎作品新しいキャラクターを自分のものにするために、既存のイメージを消す過程は簡単ではありません。「シークレット・ブティック」は視聴者の方々が考える既存のキム・ソナに対するイメージを払拭し、キャラクターとして新しい姿をお見せできる作品です。外見としても多くの変化を与えたいと思い、明るいカラーの髪にチャレンジしました。今後どのような作品とキャラクターでお目にかかれるかわかりませんが、この作品を通して多様性と幅を広げるという概念から、とてもいい挑戦だったと思います。
―本作の見所を教えてください。
復讐、生存が絡んだ女性キャラクターたちの熾烈な戦いが見どころです。毎話ごとに緊張感とぴりつきを感じることができると思います。興味をそそるストーリーはもちろんのこと、劇中の登場人物たちを形成している多様な視覚的要素も見る楽しみがあります。ジェニー・チャンを始めとする登場人物たちの衣装が毎話話題になったりもしましたが、それくらい華麗で多様性に富んでいます。そこに、とてつもない規模の大豪邸のセット場も忘れてはいけない見どころですね。
―続々と作品に出演してらっしゃいますが、ソナさんの健康管理方法やストレス解消方法など何か秘訣があれば教えてください。
当時、撮影スケジュールに因って特別な健康管理はできませんでした。そして、今まで演技者として生活をしてきて、体を怪我することが多く、運動はほとんどできていないんです。リハビリを10年以上していますし、できることと言えばストレッチくらいです。最近はゴルフとダンスを始めました。そして、思い切ってピアノも基礎から再開したんです。確実に何もしていない時より、精神的に良いエネルギーを受けているように思います。ストレスが多い時は、甘いものを求めるようになりますね。一時はアイスクリームが好きでしたし、ちょっと前まではゼリーにハマっていました。そうしていたらダイエットをせざるを得ないですよね(笑)。
―日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「シークレット・ブティック」が日本でDVDとして発売されると聞きました。いつも日本に行くたびにDVD店に寄って、私が出演した作品たちの前で写真を撮ったりするのですが、出演した作品たちがそこに置いてあるのを見る度に、とてもうれしかったのを覚えています。「シークレット・ブティック」の台本に一生懸命マーカーで印をつけながら撮影をした過去6か月の記憶がぼんやりとしていますね。久しぶりにこうやって作品を通して、ご挨拶を差し上げることとなりとてもうれしいですし、ドキドキしています。どうか自由に行き来できる日が来たら、また素敵な作品を持って直接ご挨拶出来たらうれしいです。その日までご自愛ください。最後に「シークレット・ブティック」にもたくさんの愛をお願いします。いつも感謝していますし、愛しています。