12月21日。クリスマスを控えた週末、渋谷ヒカリエホールには多くのSWING[SNUPERのファンの呼称]が集まった。
この日開催されたのは『SNUPER 2019 Winter Concert ~Special Memory~』。日本デビュー3周年を記念した特別なコンサートである。
満席の会場に白い雪を連想させる紙吹雪が舞う。クリスマスをイメージした映像の後、メンバーが登場。1曲目はゴールドディスクを獲得したセカンドシングルのタイトル曲『Oh yeah!!』。デビュー当時に戻ったような、フレッシュな風を会場に吹かせる。1曲目からキレのあるダンスで会場を魅了し、懐かしいメロディーにSWINGも体を揺らす。メンバーの楽しそうな表情を見たSWINGも自然と笑顔になる。会場全体の掛け声が揃い、日本デビュー3周年とベストアルバムの発売を記念したコンサートに相応しいスタートを切った。
「Higher than super!!こんにちは、SNUPERです!」寒さに負けない、元気の良い挨拶が会場に響く。
「SNUPERのSpecial Memoryコンサートにお越し下さってありがとうございます!(テウン)」「15日に開催した大阪公演も幸せでしたよね~!(セビン)」「今日ももっと楽しみましょう!この雰囲気のまま次の曲行きましょうか!(テウン)」「次の曲は『Oh My Venus』です!(スヒョン)」
ファンから「懐かしい~!」と声が上がる。
久しぶりの披露となった『Oh My Venus』。軽快で明るい曲調にペンライトを振りながら応援するSWINGの姿が愛らしい。愛おしそうに見つめながら歌うメンバーの姿に、日本デビューしてからこれまで築き上げてきたSWINGとの絆が伺える。
続く『YOU=HEAVEN(JPN ver.)』は彼らの日本デビュー曲。懐かしい曲の連続にSWINGの歓声は止まらない。安定したパフォーマンスを披露し、メンバー一人一人がデビュー当時のことを思い返しながらパフォーマンスしているようだった。3年が経って着実に成長し、大人になった彼ら。安定した人気を誇りながらも精力的に日本活動を続けるSNUPERから、いつも応援してくれるSWINGへ。感謝の気持ちを込めて歌い上げた。
ノンストップで続く『Platonic Love』。ファンも大好きな楽曲で、カラフルなバックスクリーンと照明、アップテンポでレトロな曲調に会場全体が揺れる。軽快なダンスに、日本デビューから3年が経っても衰えない勢いを感じさせる。
3曲連続で披露したにも関わらず、「まだまだ余裕ですね。」とスヒョン。
日本デビュー当時を振り返って、「千葉での思い出が沢山あります!(スヒョン)」「僕は新潟に行った時、ファンの方が全然居なかったのを覚えていますけど…今はね!(ウソン)」「そうですね、今はこんなに沢山の方が集まって下さって本当に幸せですね!(テウン)」「僕は赤坂や赤レンガ倉庫でめちゃくちゃ暑い時にイベントした記憶があります!(サンホ)」「僕は、『Platonic Love』のMV撮影で200回くらい踊り直して大変だったことを思い出
しました…。(セビン)」「皆さん、今、雨みたいに汗かいてますけど、次の曲はもっと大変なので覚悟して下さい!(ウソン)」
ウソンの前振りで始まった『It’s raining』。激しいダンスで、SNUPERのパフォーマンス力を存分に発揮した。これまでの爽やかなコンセプトの楽曲とは違った、クールでパワフルなステージ。
続く『Back:Hug』は成熟した彼らにぴったりの楽曲。デビュー当時よりも一層大人っぽくなった姿にファンも釘付け。赤を基調としたバックスクリーン映像と照明が、会場を更に熱くさせる。
「すごく久しぶりに『It’s raining』を披露しましたが、どうでしたか?(テウン)」「僕、今日めっちゃ調子良いから、『It’s raining』をまだ15回はできるよ!(セビン)」「『Back:Hug』でジャンプする振り付けがあるけど、セビンのジャンプ力すごいよね。僕、後ろで頑張って飛んだけど、セビンが高く飛びすぎて見えなかったと思う!(テウン)」「いつも全力だからね!(セビン)」「懐かしい曲を色々披露したから、練習生の頃を思い出したよね。(ウソン)」
「練習生の時、めっちゃ大変だったよね。でもその時の努力があったから今こうして、ファンの皆さんから愛を貰えてすごく幸せですよ。(セビン)」
7曲目に『You in my eyes』、8曲目に『The Star Of Stars』と、韓国でリリースした楽曲を続けて披露。メンバーも大好きな楽曲で、ダイナミックなダンスが揃って大迫力のステージに!平均身長180cmというスタイルを活かしたパフォーマンスは見応え十分。韓国の楽曲にも関わらず掛け声もしっかりと揃い、会場全体が一つになった。
続いて今年12月にリリースされたSNUPER初のベストアルバム収録の新曲『BIG AIR』。立ち位置の入れ替わりが激しい男らしいダンスを披露し、3年間の成長を存分に見せつけた。
続く『Simile again』もまた、ベストアルバム収録の新曲で、歌詞の一つ一つを噛みしめるように歌うメンバーが印象的である。バックスクリーンには熱唱するメンバーの姿が映し出され、遠くのファンにもその情熱が伝わったに違いない。
ベストアルバムの新曲を歌い終えてトークに。
「今回アルバムを準備しながら本当に色んなことがありましたよね!(テウン)」「『Back:Hug』のジャケット撮影と同じ場所だったんですよね!(サンホ)」「後、お弁当が美味しかったよね!(スヒョン)」「僕は久しぶりのジャケッ
ト撮影だったから、ちょっと緊張しました!(セビン)」「僕はマッチを持って撮影するシーンがあったんですけど、ちょっと熱かったです…。(テウン)」「僕とサンホとウソンでユニット撮影をしたんですけど、動物園の檻みたいな所で撮ってめっちゃ面白かったです!(スヒョン)」「エピソードはこのくらいにしておいて、12月11日にリリースした『BIG AIR』をちょっと紹介します!(テウン)」「向かい風に吹かれても、SWINGの皆さんと前に進んでいくという思いが込められています!(サンホ)」「次の曲は本当に懐かしくて、思い入れのある曲です。(ウソン)」
11曲目は『Polaroid』。椅子に座ってしっとりスタートし、ファンも着席して体を左右に揺らしながら聞き入る。揺れるペンライトも、よく見ると初めてのコンサートグッズから最新のものまで、色々なデザインが揺れていて、これまでの軌跡を感じられる。
続く『Remember You』は、メンバーもSWINGも大好きなバラード曲。涙ぐむSWINGの姿もあった。
これまでの活動映像と、メンバーからのメッセージ映像の後は雰囲気をガラッと変えてSNUPERからクリスマスプレゼント。サンタのコスチュームを着て登場したメンバーの頭には可愛いカチューシャやヘアピンが。クリスマスソングを歌いながら客席に降り、キャンディーを配るサプライズも。白い紙吹雪も舞い、会場は一気にクリスマスムードに包まれた。
クリスマスソングに続いて披露した『CRYSTAL AVENUE』。ベストアルバムに収録されている最新のウィンターソングで、SWINGに向けた甘い歌詞に全員が酔いしれる。
「メリークリスマース!」クリスマスナンバーを終えてトークに移る。
「『CRYSTAL AVENUE』とか、色々お見せしましたけど、楽しかったですか?下に降りた時、皆さんが笑顔だったので、嬉しくてなんだか泣きそうでした。(セビン)」「もうすぐ2019年が終わっちゃうから、今年SNUPERが一番使った言葉を決めませんか?日本では“タピる”を沢山使ったらしいよ!(テウン)」「じゃんけんぽんかな~?(ウソン)」「最近はちゃむちゃむちゃむじゃない?(スヒョン)」「ちゃむちゃむ会[あっち向いてホイ・SNUPERが実施している特典会の名称]楽しいよねー!(セビン)」「2019年も沢山の思い出ができましたよね。ファンの皆さんの応援を忘れずに、2020年も頑張りたいです!来年もお願いします!寂しいですけど、次の曲で最後です。一人ずつ感想を聞きましょうか!(テウン)」
「2019年最後のコンサートで寂しいけど、皆さんのおかげで日本デビュー3周年を迎えることができましたよね。2020年も一緒に歩いて行きますから、ついてきて下さいね。(ウソン)」
「皆さん、僕たちの幸せなコンサートに来て下さってありがとうございます。沢山練習して、今日は100%のステージをお見せすることができました。愛しています!(セビン)」
「今日も本当に楽しかったですね。皆さんのおかげで僕の心は暖かくなりました。2019年最後のコンサート、沢山応援してくれて本当にありがとう!(サンイル)」
「今年最後の東京コンサートで寂しいけど、皆さんとの思い出が沢山あるから力になります。来年も頑張りますので応援お願いします!(スヒョン)」
「こうやって12月の年末にSWINGの皆さんと一緒に過ごすことができて本当に嬉しいです。来年もまたカムバックの準備をして、すぐに戻って来ますので待っていて下さい!(サンホ)」
「ベストアルバムがリリースされて、こうやってまた僕たちの思い出が積み重なりましたね。一つ一つ大切にします。(テウン)」
最後の挨拶の後はベストアルバム収録の新曲『いつでも』。『いつでも』はスヒョンの自作曲で、テウンとセビンも作詞に参加し、SWINGへの思いが込められたバラード曲である。一言一言心に刻まれる歌詞。SWINGも静かに聞き入る。バックスクリーンにはこれまで活動してきた軌跡とも言える写真が次々と映し出され、メンバーの美声が合わさり感動的なステージを創り上げた。
日本デビュー曲の『YOU=HEAVEN(JPN ver.)』から今年8月にリリースした『Come Over』まで、これまで日本で発表したMVが流れ、アンコール曲が始まる。
1曲目は『U-La-La-Ka』。キャッチーな曲調に合わせてペンライトを振るメンバー。自由な振り付けで踊り、客席に降りてSWINGとハイタッチをしながら交流。楽しい雰囲気のまま『七色デイズ』に。明るいメロディーに少し切ない歌詞が乗せられ、夢のような時間が終わってしまう寂しさが感じられる。SNUPERらしい楽曲と、会場を彩る公式ペンライトのピンク色で、SNUPERだけのカラーに染め上げた。
「SWINGの皆さん、今日は『SNUPER 2019 Winter Concert ~Special Memory~』にお越し下さってありがとうございました!以上、SNUPERでした!」
3年間SWINGと築き上げてきた絆を胸に、2020年は更に成長し、飛躍していくSNUPERに今後も目が離せない。