今回ソウルで数回「三銃士」を見たのですが、キュヒョン出演の千秋楽(2013年4月13日)だからか、アドリブが多く、出演者皆が楽しそうに演じていました。
三銃士に入るためのテストのシーンでは、客席の通路を後ろの方まで行って戻って来る、というのを10秒以内にする!と指示されてダルタニアン(キュヒョン)がダッシュしたり、目の前のパリ市民の額に五秒間キスをしろ!という指示にはわざと三銃士が五秒間のカウントををながーくしたり、村人たちとお酒を楽しむシーンでは、コンスタンス(J-Min)を抱き上げてくるくる回るのですが、かなりたくさん回りすぎて二人ともフラフラになってしまったり・・・。
コンスタンス(J-Min)にメロメロになったダルタニアン(キュヒョン)の演技も、いつもより多目にメロメロになり過ぎて会場がつい笑い出すほどでした。
そんなアドリブの数々に客席も沸き、出演者もそれを楽しみ、劇場が一体にとなって楽しんでいました。
回を通してよりキュヒョンの演技にも磨きがかかった感じがしました。コミカルに演じるところはちょっと大袈裟に笑いをとるように、ビシッと決めるところはかっこよく決めて、初々しい誠実なダルタニアン(キュヒョン)がすっかりはまっていました。
コンスタンス役のJ-Minは、可憐な声だけれどとてものびやかで、言葉ひとつひとつが丁寧に発せられている感じがとても好感が持てました。
ミレディ役のソ・ジヨンは本当に歌唱力が素晴らしく、加えてその表現力もずば抜けて感じられ、自分の運命を呪い悲しむ場面では聞いているこちらの胸が苦しくなるくらいに引き込まれました。
三銃士、アトス役のイ・ゴンミョン、アラミス役のミン・ヨンギ、ポルトス役のキム・ボムレ三人それぞれの見せ場も素晴らしく、元オペラ歌手という設定のアラミスのミン・ヨンギの歌はさすがの歌唱力にうっとりしてしまい、劇中の劇というのも忘れてしまうほどで、元海賊のポルトスのキム・ボムレはワイルドで力強い音楽と渋く太い歌声にこちらも楽しく豪快な気分なりました。
配役もその日によって変わり、それぞれの役者さんの演じ方などを見るのも楽しみの一つです。
日本での公演も決まり、また多くの人に見られることになり、とても嬉しく思います。
なお、キュヒョン出演は、千秋楽でしたが、三銃士は4月21日(日)まで、続きます。
ダルタニアンには2PMのJun. Kや、2AMのチャンミン、オム・ギジュン、パク・ジヌなどがキャスティングされています。ぜひ、他のダルタニアンも、味わってみては!
今回の『三銃士』は、忠武(チュンム)アートホールで行われています。《地下鉄6号線新堂(シンダン)駅9番出口からすぐです。》
4月9日 16:00
ダルタニアン/キュヒョン
アトス/ナム・ギョンジュ
アラミス/キム・ミンジョン
ポルトス/チョ・スンジャン
ミラディ/ソ・ジヨン
コンスタンス/イェウン
リシュリー/キム・ヒョンムク
ジュサック/キム・サンヒョン
4月13日 20:00
ダルタニアン/キュヒョン
アトス/イ・ゴンミョン
アラミス/ミン・ヨンギ
ポルトスキム・ボムレ
ミラディ/ソ・ジヨン
コンスタンス/J-Min
リシュリー/ホン・ギョンス
ジュサック/キム・サンヒョン