2017年より韓国でK-POPアイドルとして活動をスタートした髙田健太。
2021年1月に韓国ソウルで自身初となる個展を開催した彼が、10月22日(金)から10月31日(日)にわたり10日間の期間限定で、日本初個展となる『KENTA TAKADA JAPAN 1st exhibition「MADE in KENTA : Ultimate Illuminating」』を東京・新木場のsoko station 146にて開催、10月22日(金)にはマスコミ向けの内覧会も行われた。
シンプルな空間に、今回のけメインカラー“黄色”と“グレー”の作品が並び、中には映像と組み合わせた作品も。さらに、個展期間中には髙田健太によるライブペイティングなどのイベントも行われた。
さらに、個展の様子を見守っていた髙田健太本人からも今回の個展について話を聞くことができた。
―作品はどのような時に制作するんですか?
時間帯で言うと夜、夜中なんですけど、やっぱり昼間とか街を歩いていて、この作品(『299 792 458 m / s』)とかもそうなんですけど、ベンチに座って、“ひなたぼっこ”というか、こう「は~」って(ゆっくり)してる時に、すごく幸せを感じたりとか、そういう日常のひとコマひとコマで描くことが本当に多いです。最近コロナとかで、SNSとか色々発達して、行けないけど、その場所のことを感じられたりとかするじゃないですか。そういうSNSとかで、ヒントをもらっていることも結構多いですね。
―ひとつの作品を作るのに、どれくらいの時間がかかりますか?
作品によって違うんですけど、これ(『SPOTLIGHT』)は、1回描いた後に塗りつぶしたりとかしてるんですよ。だから違うやつだったんですけど、納得いかなすぎて(笑)、そういうのも含めたら、2週間くらいかかったんですよ。あとはこの辺(『Sun flower』)とかは、もう降りてきたんで、8時間くらいで「ぐぁー」ってやったやつもあります。本当にものによって違いますね。
―黄色とグレーの作品が多いですが、何かこだわりはあったんでしょうか?
今回のメインカラーが黄色とグレーになってるっていうのもあるんですけど、前回ソウルでやった時って、メインカラーが黄色、赤、青だったんですね。でもあまりそれを気にせず描いたんですよ。だから色んな色があったんですけど、今回は会場が真っ白だったので、そこに合わせたいと思って、なるべく極力、黄色とグレーだけを使うようにしました。前回は結構カラフルだったんですよ、会場が。でも今回の日本の作品っていうのは、もう「黄色とグレーで統一しよう」ってちょっとこだわりました。
会場では、作品を制作している過程のメイキング映像やJBJ95のメンバー キム・サンギュンからの応援コメントも流されていた。
また、今回の日本初個展開催に合わせ、以前から髙田健太と友人関係にある寺井司が店主をつとめる、今話題のカヌレ専門店Shiroとスペシャルコラボし、髙田健太自身が企画・デザインを担当したというカヌレも販売。食べてしまうのがもったいないような出来栄えで、味も絶品。
さらに、こちらも髙田健太自身が企画・デザインを担当したという、今回の展示作品をあしらったオリジナルグッズも販売されていた。
K-POPアイドルの域を越えたアーティストKENTA TAKADAの実力を見せつける作品の数々で、K-POPファンのみならず、アートファンも楽しめる個展となっていた。
作品リストには、それぞれの作品に込めた思いが書かれており、これを観ながら作品を鑑賞すると、また違った印象を受ける。今回はメインカラーの黄色とグレーで統一された空間となっていたが、明るくポップなイメージの強い髙田健太のカラフルな世界もぜひ味わってみたい。
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