THE BOYZの2度目となるワールドツアーの日本公演『THE BOYZ 2ND JAPAN TOUR: ZENERATION』最終公演が、7月1日(土)・2(日)の2日間、さいたまスーパーアリーナで開催された。昨年のツアーは、東京・神戸・福岡の3都市の公演だったが、今回は5月31日(水)新潟を皮切りに、神戸・福岡・岐阜・広島そして埼玉という6都市を巡り、さらに単独公演ではキャリア史上最大規模となるさいたまスーパーアリーナでファイナルを迎えるという、次なるステップアップを見据えた、試金石ともいえるツアーとなった。
今回のツアーは、セクションごとにはっきりとしたコンセプトがあり、前回よりもさらに成長した、THE BOYZの魅力を余すところなく堪能できる公演となっていた。
このツアーの7月1日(土)さいたまスーパーアリーナ公演の模様をお届けします!
会場に入ると、スクリーンには、近未来の人体冷凍保存カプセルのようなものが11台並んだ映像が映され、それぞれにメンバーのネームプレートも。カプセルの中では、それぞれ形が異なるDNAのらせん構造がくるくると回っている。中にはハートの形もあったり、メンバーの個性をあらわしているようにも見える。
そして暗転すると、スクリーンには“2:00”のタイマーが映し出され、カウントダウンがスタート。数字が減っていくたびに、カプセルの中もDNAからメンバーの姿に切り替わっていき、5秒前になると、会場のTHE B(ドビ:THE BOYZのファン)も一緒にカウント、0になったところで、オープニング映像がスタートした。全てのDNAが混ぜ合わされて試験管の中に落ち、その試験管の中身をじっくりと観察するメンバーたち。そして研究所のような所を走り抜けると…という場面から、スクリーンに大きな“Z”の文字が浮かび上がり、スクリーンが上がると、11人の姿が。
ステージの幕開けを飾る花火の合図で1曲目の『Ego』へと突入すると、20人を超えるダンサーも登場しての群舞の中、3面に広がる大きなスクリーンの映像が、その世界観を演出し、異空間に来たような錯覚を起こす。続けて、ロック感の増したバージョンの『REVEAL』、セクシーな動きに歓喜の声が起こった『Awake』、「さいたま叫べ~!」の声で始まった『ROAR』を続けて披露。THE Bの掛け声も完璧で、メンバーたちも気持ち良さそうにパフォーマンスしていた。野性的なカッコよさにあふれたこのセクションでは、総勢30人超が乱れることなく繰り広げる圧巻の群舞と、身じろぎひとつしない“静”と力強い“動”のコントラスト、スローモーションの流れるような軌道の動きを全員で完成させる優雅なパフォーマンスで会場を魅了した。
メンバーたちがステージを後にすると、スクリーンにはデビュー日の2017年12月6日の日付が刻まれた過去を回想するような映像がスタート。仲良く歌やダンスの練習をしたり、ショッピングカートや自転車に乗ったりして遊び、疲れて眠ったところで、さわやかカジュアルな衣装に着替えたメンバーたちが再びステージへ。
『I’m Your Boy』では、途中ステージ左右いっぱいに広がり、両サイドのTHE Bにもじっくりと挨拶すると、今度はセンターステージに移動し、『Text Me Back』へ。7人が踊っているのを4人がサイドで見守るという場面もあり、ダンスバトルのような雰囲気がまた新鮮だった。そして『Bloom Bloom』『Dancing Till We Drop』では、トロッコに乗って、客席を一周。『KeePer(지킬게)』でメインステージに戻ると、最後は組体操のようにして、左右の2人がタオルをプロペラに見立てて回し、きれいな飛行機の形を作り上げていた。続く『Only ONE』では、ヒョンジェのリフト、エリックとヨンフンのハグ、ニューとサンヨンのカップルハート、THE BOYZとTHE Bが一緒になっての掛け声など、見せ場が盛りだくさん。まだまだ少年らしさも残る11人が、デビュー当時の雰囲気さながらにかわいさを爆殺させるこのセクションでは、わんぱくにコロコロと変わる表情を見せながら、なるべくたくさんのTHE Bとコミュニケーションを取ろうと、トロッコから身を乗り出しながら手を振ったりハートを贈ったりする11人の姿が印象的だった。
10曲を終え、ここでやっとトークの時間に。まずはサンヨンが「さいたまのみなさん、叫べ~!」と声を上げると、「Best We THE BOYZ!こんにちは、僕たちTHE BOYZで~す!」と全員で挨拶。そしてヨンフンが「『THE BOYZ 2ND JAPAN TOUR: ZENERATION』へようこそ~!」と歓迎の言葉を伝えると、「みなさん、やっと会えましたね」とソヌ。ヒョンジェも「日本ツアー最後の公演、楽しむ準備はいいですか?」と確認すると、「さいたま、最後まで盛り上がっていきましょう!」とジュヨンも声を上げる。
自己紹介では、エリックが「THE B!叫べ~!」と、開口一番声を上げると、大歓声のTHE B。それでも「いえいえ、もう一度」と食い下がるエリックに、THE Bがさらに大きな声で応えると、「OK、いいね、いいね。THE BOYZのかわいくて、カッコいい、末っ子エリックで~す。今日、遊びましょう」と、かわいさとカッコよさを使い分けながら挨拶した。
ケビンは「さいたま、Make some noise!THE BOYZのメロンパン、ケビンです。盛り上がる準備はいいですか?一緒に楽しく遊びましょう!」と言って小指を出し、約束のポーズ。
サンヨンは、お決まりの「1、2!」でTHE Bが「3、4(サンヨン)!」と答えるコールアンドレスポンス。THE Bの声に満足気な表情を浮かべ、「お会いできてうれしいです。最後まで楽しんでください。Let’s go!」と締めくくった。
アニメで日本語を勉強しているというソヌは、「オッス!ソヌです」とアニメ風に話し始めると、「みなさんのスターになるソヌです。今日、がんばって。みなさんも、僕たちもがんばります。OK?」と確認。
日本語が得意なジュヨンは、「ついにさいたままで来ましたよね。今日いろいろな姿をお見せしてあげるので、期待してください」と流ちょうに挨拶。
ヨンフンは「さいたまTHE B、アンニョ~ン!今からヨンフンはTHE Bのものだから、一緒に遊びましょう!」と愛嬌たっぷり。
ヒョンジェは「ラーメン、つけ麺、僕イケメン、もう一度!」と言ってから、次は「ラーメン、つけ麺、ヒョンジェ?」と言うと、会場のTHE Bが「イケメン!」と答える、絶妙なコールアンドレスポンス。
キューは「さいたまのみなさ~ん!お会いできてうれしいです。僕はキューです。今日はスペシャルステージもたくさん準備したので、楽しみにしていてくださいね。遊びましょう!」と、期待を高める。
ハンニョンは、耳を澄ますポーズで、会場の歓声をあおり、歓声がピークに達したところで「ハンニョンで~す!みなさん本当に会いたかったですね。THE BOYZのコンサートにようこそ!」と挨拶。
ジェイコブは、「さいたまTHE Bのみなさん、会いたかったです。今日も来てくれて本当にありがとうございます。THE Bのみなさん、お元気でしたか?ごはんは食べましたか?」と尋ね、THE Bの「食べていない」という反応に、「えー、心配…。ちゃんと食べてください」と悲しい表情も見せたが、「最後まで一緒にたくさんたくさん遊びましょう」と元気にコメント。
ニューは、「みんなお元気ですか~!ニューを愛してる人は叫べ!」と元気に声を上げると、
「こんにちは、僕は歌が大好きなニューです」と自己紹介を締めくくった。
そしてジュヨンが「僕たち、最初の曲、ステージから思いっきりがんばったじゃないですか。雰囲気が本当に熱いです」とTHE Bをほめ、「THE Bに質問があります。“ZENERATION”のツアーの意味を知ってる人!」と尋ねると、ほぼ全員が知っているような反応をしたのを見て、「うそ!」と即ツッコミ。意味を知らないためのTHE Bのためにキューは「同じ世代、同じ文化で共に通じ合っているという、まさにTHE BとTHE BOYZを意味しています」とZENERATIONの意味を教えてくれた。この言葉を受けサンヨンは、「なので今日は、THE BとTHE BOYZ、ひとつになって、みんなでいい思い出を作りましょう。いいですか?」と、THE Bに改めて確認していた。
ここで次のステージの準備のため順番に着替えに行くことになり、ステージに残ったエリック、ジュヨン、ハンニョン、ニュー、ヨンフンのトークがスタート。リラックスした雰囲気で、THE BOYZが気になるTHE Bのことを質問していくメンバーたち。エリックは“今日初めてTHE BOYZを観に来た人”、ハンニョンは“初めて観たTHE BOYZはカッコいい?かわいい?”、ニューは“ここまで披露したステージのカッコいいセクションとかわいいセクションのどちらが好きか”という質問でTHE Bとコミュニケーションを取り、エリックは「僕はカッコいいとセクシーが好き」と言って、シャツをはだけさせる場面も。
オープニングの登場時を振り返ったトークでは、会場を埋め尽くしたペンライトの光を見て、「ホント、びっくりした」と、目を丸くするヨンフン。ジュヨンは「今まで、日本ツアーをしながら、THE Bの愛をたくさん持って、ここに来ました」と感動的な言葉を日本語で話すと、エリックからは、「何を話したか気になるから、韓国語でも話して」とリクエストも(笑)。
序盤からトロッコで会場を1周したことも、メンバーたちはうれしかったようで、「1人ずつ、目を見ました。みんな覚えてます」とジュヨン。ヨンフンも「でも、トロッコ、終わりじゃない」とネタバレしてしまうほど、THE Bの反応がうれしかったようで、エリックが呪文をかけて、このネタバレの記憶をTHE Bの頭から消し、記憶を消された反応をしてくれたTHE Bに、「THE Bが好きです」と、THE Bへの愛が止まらない様子のヨンフンだった。そんなヨンフンにコメントを持っていかれてしまったニューは、「気分が良くない。がっかりです」と言って、笑いを誘っていた。
(つづく)→次頁へ