7月22日(土)、23日(日)にAichi Sky Expo 多目的利用地Aで、夏を最大限楽しめる韓国発の大型音楽フェス「WATERBOMB」の日本版「WATERBOMB JAPAN 2023」の名古屋公演が開催された。夏の日差しと吹き抜ける海からの風に包まれ、日中は青い空、夕方は夏雲の中暮れる夕陽、そして夜は三日月が見える野外会場で、豪華アーティストと人気DJたちによる最高のパフォーマンスの数々が繰り広げられ、2日間に渡り観客を楽しませた。
■7月22日(土)
WATERBOMB NAGOYA 2023初日のトップバッターアーティストとして登場したのは、KWON EUN BI。レッドチームということで真っ赤なトップスと、黒のホットパンツを身に纏い、夏の青空の下で「ひさしぶりです!会いたかったです!叫んでー」と日本語であいさつすると会場からは大きな声援があがる。「Underwater」でダンサーと息のあったダンスを見せると、ラストに日本のファンのために準備したというあいみょんの「愛を伝えたいだとか」のカバーでは、オリジナルうちわをファンにプレゼントするスペシャルサービスも。日本での活動経験も豊富なKWON EUN BIらしく、愛らしい日本語トークでも盛り上げた。
2番目に出演したのはBE’O。韓国の有名HIPHOPサバイバル番組に出演し一躍有名になった実力派若手アーティストで、夏にぴったりの楽しめるセットリストを準備してきたと事前インタビューで話した通り、サバイバル番組で発表した「Limousine」、「MBTI」や、「Counting Stars」などヒット曲で盛り上げる。セットリストにはなかったというPaul Blancoの曲にfeatした「Summer」、サビのメロディが心地よい大ヒット曲の「LOVE me」まで。少し遠慮がちに水を掛け合っていた観客に、「水を浴びながら遊べる日はそんなにないので、一緒に遊びましょう」と促すなど、思い切りステージを楽しんでいる姿を見せてくれた。
続いて登場したSik-Kは、韓国国内のラッパーはもちろん、日本のラッパーの楽曲にもFeatで参加するなど、多くのアーティストからもその実力認められ、作詞作曲もこなす実力派ラッパー。「皆さんもご存知の曲をやります!」と紹介した後に披露したのは、韓国で大ヒットしたpH-1、Jay Parkとの楽曲「iffy」のステージ。チルな雰囲気のサウンドにキャッチーなフックで魅了した。最後のステージは日本でも人気のCrushをFeatした大ヒット曲で、2017年のEP『H.A.L.F』の収録曲「party (SHUT DOWN)」。真夏の強い日差しにも負けない熱いパフォーマンスで観客を魅了した。
ヒット曲を多数持ち、韓国はもちろん日本でも大人気のMAMAOOの新たな挑戦のために結成されたソラXムンビョルによるユニットグループMAMAMOO+のステージは、ユニットデビュー曲「GGBB」からスタート。変化に富んだサウンドとエナジー溢れるパフォーマンスで1曲目からアクセル全開。国楽家のキム・ジュンスをFeatに迎えたことでも話題になった楽曲「Chico malo」では、ソラとムンビョルのボーカルの魅力で魅せる。その他にも自分らしく堂々と生きようというメッセージが込められた「HIP」を含むMAMAMOOメドレーなど、明るくパワフルなエネルギーでステージを彩った。
韓国の有名HIPHOPサバイバル番組に多数出演し、人気ヒップホップアーティストのFeatに引っ張りだこのCoogieとWooのステージは、Coogieのソロステージからスタート。中毒性のあるビートと思わず口ずさんでしまうサビが印象的な「Movin’ & Movin’」をはじめ、美しいメロディーが心地よい楽曲で会場を盛り上げた。続くWooは、自身の内面を吐露する歌詞が印象的な楽曲や、キャッチーなメロディーと、ローボイスのボーカルの最高のマッチングを味わえる「WE ARE」などのヒット曲を披露。ラストにはお待ちかねのCoogie & Wooによるステージ。観客と思い切り飛び跳ねた「Who You?」まで、多彩な楽曲で盛り上げた。
2021年にHIP HOPレーベルのAOMGからソロミニアルバム「Point Of View: U」を発売し、世界各地の音楽チャートで1位を獲得し、華々しくデビューを飾って以降、ソロアーティストとし活躍中のYUGYEOMは、持ち前の甘い歌声で同レーベルのCoogieがFeatで参加した「Take You Down」や、美しいダンスが印象的な「All Your Fault」、GOT7の大ヒット曲「Hard Carry」までヒット曲を披露。Bangkok、Seoul、NAGOYAと2023年のWATERBOMB出演も3箇所目のYUGYEOMは、さすがのステージ運びで観客を煽り盛り上げた。
太陽の暑さに負けない観客の熱気が溢れるWATERBOMB NAGOYA 2023のステージに登場したのは、大胆に肌を見せたホワイトの衣装を纏った、ダンス・ポップ歌手でありラッパーのHYUNA。エキゾチックなリズムとメロディが夏の舞台に映える「I’m Not Cool」、夏にぴったりのヒット曲「Red」、セクシーでパワー溢れるパフォーマンスと、暑い中立って観覧するファンを気遣うMCの可愛らしさのギャップで、観客の心をがっちり掴んだ。
夕焼けが美しく見える時間になってステージに登場したのは、ビジュアルとパフォーマンス力を併せ持つグローバルボーイズグループTREASURE。WATERBOMBには初参加となったTREASUREがステージに姿を見せると、会場からは大歓声が。MV再生回数が1億回を超える大ヒット曲で、韓国語で直進を意味するタイトルが付けられた爽快感溢れる「JIKJIN」や、サビの「サランヘ」という歌詞と甘い歌声と抒情的なメロディーが特徴の「I LOVE YOU」などヒット曲のパフォーマンスを見せながら観客と水を掛け合い、びしょ濡れになって大盛り上がりのステージで魅せた。
太陽がすっかり落ち照明が美しく光るステージに颯爽と登場したのは、WATERBOMB常連アーティストの1人SUNMI。オレンジチームに合わせ、オレンジ色の蝶をイメージした煌びやかな衣装を纏い、自ら手を広げたりポーズを取ったりしながら、客席からの水鉄砲の水を全身で楽しそうに浴びるSUNMIの姿に、大きな歓声が沸く。ステージではインパクトのある振り付けでも話題となった「24 hours」、美しく伸びる高音が心地よい「Siren」、中毒性の高いメロディで大ヒットした「Gashina」など、魅惑的なパフォーマンスを披露し観客を魅了した。
WATERBOMB NAGOYA 2023の1日目トリを飾ったのは、昨年デビュー15周年を迎え再始動したKARA。記念すべき再始動シングル「WHEN I MOVE」のメロディアスなイントロが流れると、会場からは大きな歓声が上がる。KARAとしては8年ぶりに訪れたという名古屋で、日本のファンと会えるのを本当に楽しみにしていたと、流暢な日本語で語った後は、KARAの夏曲として外せないポップで爽やかなサウンドの「GO GO サマー!」、そしてラストにはKARAの最大のヒット曲で日本でもサビのヒップダンスが大流行した「ミスター」の圧巻のパフォーマンスで、会場を一つにしたKARA。「また会いましょう!」と明るい笑顔と共にメッセージを残し、熱い1日のステージを締め括った。
■7月23日(日)
WATERBOMB NAGOYA 2023、2日目のトップバッターステージを飾ったのは、日本語、韓国語、英語を巧みに操るトリリンガルラッパー、シンガーのCHANMINA。1曲目のエキゾチックなムード漂う「RED」から、一気にCHANMINAワールドに引き込む。その後も、リズミカルなサビの中毒性がたまらない「B級」や、ラテン調のメロディと伸びやかな歌声が、会場に降り注ぐ夏の強い日差しとぴったりマッチした「Angel」など、ヒット曲を次々と披露WATERBOMB JAPAN 2023に出演する唯一の日本人アーティストとして、最高のスタートとなるパフォーマンスを見せてくれた。
韓国で圧倒的な人気を誇る高校生ラップ・サバイバル番組での優勝を機に、一躍脚光を浴びたラッパーHAON。Jay ParkとHoodyをFeatに迎え、ラテンムード漂うビートでヒットした「NOAH」でWATERBOMB NAGOYA 2023の会場を熱く盛り上げると、ラストはHAONらしい文学的なリリックで大ヒットした「Boong-Boong」の高速ラップで観客を圧倒。熱い夏の空の下、気持ちよさそうに水を浴びながら、楽しそうにパフォーマンスする姿が印象的だった。
続いて登場したのは、HIPHOPに限らず多くのアーティストの楽曲に参加し、プロデューサーとしても大活躍するラッパーのGIRIBOYと、2019年に日本ツアーを行い日本の人気ラッパーともコラボ経験もある実力派ラッパーKid Milli。フェス定番曲「Good Day」で盛り上げると、超人気曲「flex」では、チルな雰囲気のゆるいテンポに楽しそうに身を委ねる観客の姿も見られた。多くの曲を準備してきてくれたWATERBOMB NAGOYA 2023でのステージで、改めて2人の圧倒的なスキルを感じた人も多いのではないだろうか。
続いてWATERBOMB NAGOYA 2023のステージを熱く盛り上げたのは、韓国の人気オーディションプログラムにラップマスターとして出演したことで、さらに多くのファンから注目を集めるようになったpH-1。メロディアスなR&Bサウンドの「NOT SORRY」、pH-1の柔らかな歌声が堪能できる「Nerdy Love」など、感性的な楽曲のステージの後に、重低音が体に響く「TELÉFONO Remix」や「The Purge」などのジャンプしたくなる楽曲を立て続けに披露するなど、緩急のバランスが素晴らしいステージングで魅せた。
夕焼けが美しい時間になって登場したのが、韓国で「信じて聴ける組み合わせ」と呼ばれるK-HipHop会で圧倒的な人気を集めるコンビLoco & GRAY。優しいメッセージの歌詞とメロディが心地良い「Just Do It」や、会場を一気にクラブフロア状態にした超人気曲「TTFU」、R&Bのリズムが夕焼けに映える「Too Much」など多彩な楽曲で魅了。さらに「No Manners」ではコールアンドレスポンスで会場を一つにし、2人の個性と相性の良さを見せつける最高のステージでWATERBOMB NAGOYA 2023を盛り上げた。
続いてステージに登場したのは、アジアNo.1マルチエンタテインメントグループSUPER JUNIORのEUNHYUKとDONGHAEによる派生ユニット「Super Junior-D&E」。1曲目から「B.A.D+Danger」の激しいダンスと炎の演出で会場は一気にヒートアップ!夏の雰囲気にぴったりの「’Bout you」、ユニットデビュー曲で、サビの大合唱がとにかく楽しい「Oppa, Oppa」まで、さすが!と唸ってしまうほど完璧なライブを見せてくれた。
三日月が綺麗に見える時間になったWATERBOMB NAGOYA 2023のステージに登場したのは、K-POP界の伝説のアーティストD-LITE(DAESUNG)。1曲目の秦基博から楽曲提供された「D-Day」からアクセル全開で、久しぶりに日本ファンの前に戻ってきたとは思えないほどの流暢な日本語のトークも健在。その後も、いきものがかりの水野良樹から楽曲提供された「VENUS」で見せた伸びやかな高音や、他のメンバーの日本語歌詞も頑張って覚えたというBIGBANGの大ヒット曲「FANTASTIC BABY」でのパワフルな歌声まで、D-LITE(DAESUNG)完全復活を印象付ける最高のパフォーマンスで会場を盛り上げた。
WATERBOMB NAGOYA 2023、2日目のトリを飾ったのは、WATERBOMBの常連アーティストであり、絶えることなくそのカリスマ性を証明するレジェンドアーティストJay Park。洗練されたグルーヴのラップとパフォーマンスで大ヒットした「All I Wanna Do」で登場すると、会場から大歓声が上がる。5月に発表した最新シングルで、Feat.にZion.Tを迎えたロングヒット中の「Candy」ではダンサーとの息のあったダンスを見せ、アンコールではLOCOとGRAYも登場しての「Who You?」のパフォーマンスに、会場の雰囲気は最高潮に。毎年歴代級のステージを更新し続けるJay ParkらしいステージでWATERBOMB NAGOYA 2023のラスト公演を完璧に締め括った。
2023年7月30日(日)開場 10:30/開演 12:30
CHANMINA/KWON EUN BI/BE’O/ASHI ISLAND/BIG Naughty/pH-1/GRAY/SUNNMI/TAEMIN(SHINee)/Jay Park
<チケット販売情報>
東京公演:TEAM RED 一般1日券/TEAM BLUE 一般1日券
https://waterbombjapan.com/tokyo2023/
※チームはウォーターファイト区分のために分けられます。観覧区域、入場方式に差はありません。
<主催>
WATERBOMB JAPAN
(株式会社SHOWK、Enterbrand Co,INC、株式会社Birdman、株式会社Entertainment Next)
<企画/制作>
株式会社iTONY INTERNATIONAL
<公演に関するお問い合わせ先>
東京公演:KMミュージック 045-201-9999(受付時間:平日11:00~18:00)
※土日祝及び年末年始休業を除く