“時代劇キング”パク・シフ主演の2021年NO.1韓国時代劇「風と雲と雨」のDVDが好評リリース中です。
このたび、両班に生まれながら陰謀により没落するも、易学を学び朝鮮最高の観相師となる主人公チェ・チョンジュンを演じたパク・シフのオフィシャルインタビューが到着しました。
―演じられた役柄の紹介をお願いします。
本作で僕が演じたチェ・チョンジュンというキャラクターは、観相師であり四柱推命学者です。知らない相手のことも、ちらりと見るだけで、その人の運命や未来を言い当てられます。それほど鋭い判断力と冷静さを併せ持つキャラクターです。すごく魅力的な人物ですね。視聴者の方々もドラマを見ながら彼の魅力に心を奪われるのではと思うので、反応が楽しみです。
―シフさんから見たチョンジュンの魅力は?
観相師であり四柱推命学者なので、相手の本質を見抜く鋭い視線というか、あの非凡な輝きに満ちた眼差しが一番の魅力だと思います。チョンジュンの眼差しにご注目ださい。きっとハマりますよ。
―役作りではどんなことを?
それほど特別なことはしてないんです。多くの方が四柱推命など占いに関心を持っていますよね。僕もそういう占いの基本的な考え方を参考にしました。とはいえ四柱推命の本を読みあさったり、占い師の方々を訪ね歩くまではしていません。基本的な考え方を理解して参考にしただけです。
―出演を決められたポイントは?
僕は出演作を選ぶ際に脚本を重視します。本作は初回の脚本を読んだ時からストーリーに引き込まれて、あっという間に楽しく読み終えてしまいました。その内容に共感できましたし、なによりチョンジュンというキャラクターが魅力的でした。それで出演を決めました。
―撮影を振り返っていかがですか?
共演者の皆さんとも息が合い、監督の演出のもと素晴らしいスタッフの方々ともいい関係を築けました。おかげで、とても楽しくて幸せな時間を過ごすことができましたね。普通はドラマの撮影って疲れるものなんです。徹夜が続いたりすると、疲れて早く終わりたいと思う時もあります。でも今回は、「あと数か月でも撮影できる」と、うれしく感じながら演じていたので、むしろ終わってしまって寂しいくらいです。時代劇を撮影するのはとても大変です。「イルジメ」や「王女の男」に出演した時には、時代劇はもう無理だと思いました(笑)。でも、本作の場合はそれほど大変だとは思いませんでした。とはいえ作品のクオリティーはすばらしくて、物語が進むごとに面白くなるので、僕自身も映像を見ながらすっかり引き込まれました。全ての回が楽しめる作品というのは、なかなかないんです。しかしこの作品は、話が進むに連れどんどん面白さが増していくので、最後まで十分に満足できましたね。
―撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
すばらしかったですね。これまで多くの作品に出演しましたが、今回の現場が一番楽しく、幸せな気持ちで撮影に臨めました。共演者との呼吸もピッタリでしたし、スタッフの皆さんにも恵まれました。現場では監督の持つカリスマ性が存分に発揮されていました。監督の繊細な演出センスはもちろん、俳優の力を引き出してくださるテクニックが見事でしたね。それに尊敬するチョン・グァンリョルさんも出演されたので、完成した映像に夢中で見入ってしまいました。
―ムードメーカーは誰でしたか?
監督はカリスマ性もありとても面白い方です。ムードメーカーを挙げるなら監督だと思いますね。常に現場の雰囲気を盛り上げてくださいました。それにグァンリョルさんがすごく愛敬のある方でした。一見ぶっきらぼうで怖そうなイメージがありますが、子供のような天真爛漫の笑顔が本当にかわいらしくて(笑)。あれほど長いキャリアのある方なのに、いつも現場のムードを高めようとする姿を見て、僕もすごく勉強になりました。
―共演シーンで特に印象深いのは?
イ・ハウン(興宣大院君)役のチョン・グァンリョルさんと共演した場面はどれも重要なものばかりでした。すごく魅力的な場面だし見せ場だと言えますね。全てが印象深いです。本作はボンリョンとチョンジュンのラブロマンスも重要ですが、一方でチョンジュンとイ・ハウンの対立関係が物語の要になっています。まさに見どころですね。崖の上で2人が争う場面は迫力もありますし心が揺さぶられるシーンです。2人が協力し合ったり憎み合ったりする展開が面白いので、楽しみにしていただきたいです。
―チョンジュンと同様に友人から裏切られたら?
それも運命だと思って受け入れる気がします(笑)。相手に嫌がらせもできないでしょうしね。劇中のチョンジュンと同じように、忘れて生きていくのがいいかなと。相手を恨んでも得るものはありませんし、復讐しても意味がありません。これも運命だから仕方がないと受け入れて許すほうが気が楽だと思います。
―アクションシーンが多いですが、一番苦労した場面は?
確かにアクションシーンは多かったですね。しかし楽ではありませんでしたが、かといって苦労もしていません。苦労したというよりむしろどのシーンも楽しかったですね。視聴者の方には大変そうに見えるかもしれませんが、今回は本当に楽しみながら演じていました。ただ序盤に父親を亡くす場面がありますが、それを初日に撮影しなければなりませんでした。まだ現場にも慣れていないし役になりきれてもいません。監督は初日から重要な場面を撮影するという試練を僕に課した訳です。正直なところ少し戸惑いました。しかも感情をこめて号泣するような場面ですし、そういう意味では多少苦労しました。でもそれ以外は特に苦労した記憶はありません。
―真の統率者(リーダー)に必要な条件とは?
チョンジュンを演じて思ったのは、「リーダーは広い心を持つべきだ」「器が大きくあるべきだ」ということです。まずは冷静な判断力、それが大事だと思います。リーダーシップや精神的な余裕も、心にゆとりと落ち着きがないと難しいですよね。自己犠牲の精神も必要かな。チョンジュンはその全てを備えています。今の時代が求める真の英雄だと思いますね。
―運命を信じますか?
信じるほうというか、たまに占いを参考にするようなことはあります。でもそれを鵜呑みにするのではなく、いいことだけ信じて悪いことは忘れるタイプです。ある意味ポジティプで楽天的な性格なんですよね。都合のいいことだけ受け入れてます(笑)。
―本作の登場人物で別の役を演じるなら?
このドラマの登場人物はみんな魅力的です。どれも演じてみたいですね。興宣大院君にも惹かれますし、イム・ヒョンスさんが演じたヨン・チソンを見ると、過去に出演した作品を思い出します。例えば「イルジメ」だとか。今はもう僕にはあんな役は似合わなくなりましたが(笑)。絶妙なタイミングで現れて仲間を救うのがいいですよね。ヒョンスさんの演技もすばらしかったですしヨン・チソンという役柄に魅力を感じました。
―シフさんにとって本作とは?
本当にクオリティーが高い作品です。それに話数を重ねるごとに興味津々、面白くなるので、撮影中も完成した映像を見た時も心から楽しむことができました。僕の代表作と言えるのではないかという気がします。これ以上の作品に出会うのは難しいですよ。もちろん、もっとすばらしい作品に出演できるようこれからも努力するつもりです。
―日本の視聴者にお薦めのポイントは?
骨太な時代劇とはいえ、ボンリョンとの美しいラブロマンスも見応えがあるので、楽しみにしていただきたいです。時代劇特有の骨太さと恋愛劇の美しさがうまく調和している作品です。2人の恋の行方にもぜひご注目ください。特に蛍の出てくる場面はきれいでロマンチックですし、日本の視聴者の方にも気に入っていただけると思います。
―日本の視聴者にメッセージを
みなさんこんにちは。ドラマ「風と雲と雨」でチェ・チョンジュン役を演じたパク・シフです。本作をご覧になっていかがでしたか? 長く愛していただければうれしいです。これ以上の作品に出会えるかは分かりませんが、またすてきな作品でお会いしたいです。それまで、このパク・シフと「風と雲と雨」を応援してくださいね。