そして「僕の感性を感じてもらえる曲」と紹介して始まったのは『Nowadays』。切なく張り詰めた胸に迫る歌声で歌い上げると、今度は『Nostalgia』で優しい歌声を響かせ、同じバラードでも異なる魅力を見せた。
韓国語では『향수병(ヒャンスピョン)』というタイトルが付けられている『Nostalgia』は、ふと感じた香りで思い出す人や、季節が変わった空や景色を見て懐かしい子供の時を思い出す感情をテーマに作ったという曲。
「今日このコンサートの熱気、みなさんの声、一緒に過ごした時間も、僕にとって忘れられないヒャンスピョン(郷愁)になると思います。みなさんにもきれいな思い出として残ったらいいな、と思います」とロマンチックに語り、STARLIGHTの心を掴んだかと思うと、最近1日だけ休暇を取って、海に行き、コーヒーもたくさん飲んだ、というかわいいエピソードも披露。
さらに出演中の『マリー・アントワネット』の中から一節アカペラで歌い、感動を誘うと、改めて応援してくれているSTARLIGHTに感謝の言葉を伝え、じらしながら次のステージへ。
「雰囲気を変えて」というLEOの言葉通り、『Tight』ではセクシーなステージ。
そして盛り上がり必至の『Give me something』では、お決まりの腹筋見せに会場も沸き上がった。
最後の曲『MUSE』を前に、「お互いがお互いを“MUSE”と呼べるのはうれしいことだと思います。僕がもっといい人になれるように、力をくれたみなさんを想いながら、“MUSE”というタイトルを付けて誕生した曲です。みなさんが辛くて悲しい時、うれしい時、僕の音楽が寄り添えるなら幸せだと思います。これからも変わらずに変化するみなさんの大切な“MUSE”になれるようにがんばります。みなさんは永遠の僕の“MUSE”です」と話すと、「僕の最大のMUSEはみなさん」とコメントしている映像を挟み、『MUSE』へ。
STARLIGHTの胸に、ひとつひとつ言葉を刻み込むように歌うと、ステージを後にした。
すぐさま「サランヘ(愛してる)」コールが起こり、会場がSTARLIGHTの愛で包み込まれると、スクリーンには「長かった夜が過ぎるまで 赤く輝いてくれた小さな歌 いつもその場所にいてくれてありがとう いつも変わらずに 今みたいに一緒にいられるように ずっとよろしくね」との『Dream』の歌詞を引用したメッセージ。
そしてアンコールに応えTシャツ姿で登場したLEOは、『Dream』でSTARLIGHTの心を震わせる。
さらに「今日もやっぱり忘れられない記憶になりました。みなさんも今日の記憶を忘れないでください。みなさんがいてくれて、僕は幸せな人じゃないかな、とずっと思っています。ずっとそばで歌います」という言葉で、またしてもSTARLIGHTの心を震わせると、スタッフにも感謝の言葉を伝え、今日の思い出にと記念撮影。
再びSTARLIGHTに感謝の気持ちを伝えると、会場のリクエストに応え、『Give me something』へ。
サビを何度も繰り返し、腹筋見せも先ほどよりも大胆にしてSTARLIGHTを喜ばせた。
最後は「みなさんが応援してくれたら、僕もずっとステージで歌います。これからも大きな声で応援してください。オレカジャ(ずっと一緒に行こう)。またすぐ会えるから、すぐ会いましょう!」と約束すると、「僕の気持ちが届きますか?」と言って、たくさんの言葉をかけながら、大きく手を振り、名残惜しそうにステージを後にした。
通訳なしで日本語で最後までステージをこなしたLEO。
VIXXの時には、あまり多くを語らないイメージだが、ソロコンサートでは時にキュート、時に男らしいトークで楽しませてくれる。
歌い手としては、緩急のある多彩なステージで魅了し、纏うオーラもより輝きを増しているように見えた。
10月にはVIXXとしての来日も予定されているが、今度はどんな姿を見せてくれるのか、期待が高まらずにはいられないステージだった。