“時代劇キング”パク・シフ主演の2021年NO.1韓国時代劇「風と雲と雨」のDVDが好評リリース中です。
「検事プリンセス」「黄金の私の人生」「バベル~愛と復讐の螺旋(らせん)~」などラブコメからメロドラマまで多くのヒット作でファンを魅了してきた人気俳優パク・シフ。そんな彼が「王女の男」以来実に9年ぶりに時代劇に帰ってきた!
本作で演じるのは、両班に生まれながら陰謀により没落するも、易学を学び朝鮮最高の観相師となる主人公チェ・チョンジュン。序盤では優雅な貴公子の魅力でプリンスぶりを印象づけたかと思えば、父を殺され運命の女性と引き離されてからは、復讐心を胸に秘めたキングメーカーとして華麗なる存在感を発揮。白い韓服に身を包んだ朝廷での気品ある姿や、黒装束を纏ったときのワイルドなカッコよさと切れのいいアクション、さらに愛する女性の前で見せる少年のように無垢な笑顔など、魅力溢れる幾つもの顔を披露!その演技は回を重ねるごとに話題を独占!王位をめぐる権力闘争の渦中で魅せるカリスマ性は“華のある役者”パク・シフの真骨頂を改めて知らしめる結果に!パク・シフ最強の時代を謳い上げる代表作がついに誕生した――!
本作のDVDに収録されている日本語吹替版でパク・シフ演じる“朝鮮最高の観相師(キングメーカー)”チョンジュン役を中川慶一、コ・ソンヒ演じるヒロイン・ボンリョン役を杉山里穂が担当。中川慶一がパク・シフの吹替えを担当するのは「検事プリンセス」に続き、2度目となる。
このたび、日本語吹替を収録したDVDのリリースを記念して、お二人のインタビューをお届け。韓国ドラマの吹替収録ならではの裏話や作品の魅力などを語ってもらった。
【オフィシャルインタビュー】「風と雲と雨」中川慶一&杉山里穂
―「風と雲と雨」に吹替えキャストとして、役を演じた感想を教えてください。
中川慶一:パク・シフさんの吹替は「検事プリンセス」以来10年ぶりなので本当に嬉しかったです。本作は俳優はもちろん、カメラワーク、美術、演出…全セクションでとても力が入っている作品だということが見てすぐわかりました。このような素晴らしい大作に選んでいただけたというのが本当に光栄だなと思いました。
杉山里穂:私自身、韓国ドラマの吹替え声優としてこれだけ多くのセリフを話すのは初めてなんです。収録を重ねながら、「ボンリョン」というキャラクターと時間を共にできることがすごく嬉しくて、演じていて本当に楽しかったです。
―ドラマの魅力をどのように感じながら演じられたか教えてください。
中川慶一:想像していた以上に物語が壮大で、権力争いの駆け引きや、ラブロマンス、アクション、その間には笑いもあり、いろんな要素が詰まっているドラマですよね。これは韓国の時代劇自体の魅力とも言えますが、ここまで振り切った大胆なお芝居というのは、他のジャンルの作品ではなかなか見られない、そこがやっぱり面白いなと思いました。
杉山里穂:ドラマを拝見し、演じさせていただいて、チョンジュンとボンリョンの二人は、自分の芯をしっかり持っている人物なので、国の運命とともに自分たちの運命も変えようと必死に生きていくところが見ていてすごく気持ちよかったです。応援したくなるところが、やっぱり主人公2人と作品の魅力だと思います。私もボンリョンのように強い女の子になりたい(笑)って。でも自分の意思を通すことはなかなか難しかったりするじゃないですか、生きている中で。ボンリョンは絶対に自分の信じたものは曲げないし、自分が愛したチョンジュン様のことは絶対に見捨てない。ずっと信じていく本当に素敵な女性です。私もボンリョンを演じている時だけは、そうなれた気がして、楽しかったです(笑)。
―演じながら役に特に意識した点、苦労した点があれば教えてください。
中川慶一:チョンジュンは成長し変化もしていくんですが、最初から思慮深く、余計なことは言ったりしない。どちらかと言えば内に秘めるようなタイプの人物ですが、語らないからこそ滲む思いみたいなものがあると思っているんです。パク・シフさんがやってらっしゃるお芝居で、そう僕が感じられたところをきちんと汲んで、的確なニュアンスの足し算と引き算、その匙加減を終始意識していた気がします。
杉山里穂:芯が強い女性と言う部分は多く出してみたかったです。また、高貴な身分の方なので、個人的には私がこれまで演じてきた役柄は結構ガサツなキャラクターが多かったので(笑)少し苦労したと言いますか…。だから最初、台本を読んでいて迷ったんです。高貴さを表現するのにわざとらしく演じるのも違うと。現場で中川さんの演技に引っ張っていただきながら、こういう感じなんだ!って。試行錯誤しながらやってきた感じです。だんだんとボンリョンから見えてくる景色がクリアになっていき、自然と自分の中のボンリョンが出てきてくれるようになりました。
―韓国時代劇の吹替はほかのジャンルの吹替と違うと感じる点があれば教えてください。
中川慶一:先ほどもお話ししましたが、ダイナミックな演技や演出がされているかと思えば、二人で愛情を紡ぎ合っていくシーンなどとっても繊細なシーンもあります。表現のふり幅が大きいというのは、韓国時代劇の特徴の一つなんだろうなと思います。だからこそ見ごたえもあり、些細なことが愛おしかったり…いろんな要素を入れられるところが韓国時代劇の良いところだと思いますね。
杉山里穂:韓国時代劇を見て、役者さんたちの目がとても鋭く、目で全てを物語っているような気がしました。それを声に乗せていかないと画に負けちゃうんだなっていうことに気づきました。顔立ちが欧米の方々とは違い、やはり日本人と近いので、大げさにやりすぎると浮きやすい。その顔になじむように(声を)出していかなきゃいけないというのが、韓国ドラマの難しさだとも感じました。ただ、しっかり役作りをして、その役になりきれば、自然にその音(声)が出てくるということもあらためて体感できました。顔が似ている分だけ、声をのせる作業が、ほかの外国の作品とは少し違うんですね。
中川慶一:そうですね。僕も意識しています。作風にもよるので、韓国ドラマだからと一括りにして話すのは、ちょっと雑かもしれないですけど、やはり顔の近い外国の方にあてるのは、よりナチュラルに生っぽくあてたほうがハマるんじゃないかと思ってはいますね。けど、それのせいで小さい芝居になっては面白くないシーンもあるので、そこの匙加減は、杉山さんの言った通り、難しいなと思うし、こだわれば、ビシッと丁度いいところで決まったりするので、僕もそこは毎回大切にしていますね。
―「検事プリンセス」以来10年ぶりのパク・シフさんの吹替えを担当されましたが、中川さんから見た“パク・シフさんの魅力”を教えてください。
中川慶一:とにもかくにも絵になる人ですよね。カッコいいです!どの作品でもバシッと決まってて素敵だなと思ってます。作風の差もあるんでしょうけど、担当させていただいた「検事プリンセス」の時よりも、とてもどっしりと存在感が増していて凄いなと思いました。こんな大スターに対して失礼かもしれないんですけど、「検事プリンセス」からの十数年、役者としてあらゆることに真摯に向き合い続けてこられたからこそ、それが出るんじゃないかと思って、それをすごく感じたんで、本当に心から尊敬しています。あとはなんていったって、シリアスなシーンもそうですけど、ロマンチックなシーンとかやらせると、まー素晴らしいですよね。健在だーって思ったり。アクションシーンも凄かったですね。「検事プリンセス」のときもアクションシーンはあったんですけど、あのときよりも体も仕上がっている。10年以上前なのに、あの頃より動きにキレがあるのでは!?とびっくりしました。心身ともにずっと磨いていらっしゃる、尊敬できる俳優だと思っています。
―杉山さんから見た“コ・ソンヒさんの魅力”を教えてください。
杉山里穂:美しいの一言です。お顔ももちろん美しいんですけど、所作や仕草、立ち居振る舞いから気品があふれまくっていて!彼女のスッと立ってるだけで絵になる存在感に圧倒されます。そしてちょっと抜けた演技をした時に可愛らしくなったりとか、ギャップが激しいんです。彼女はきっと、どんな世界でも行けちゃうんだなって(笑)。あと、泣き顔がとても好きなんです。綺麗な涙がこぼれて…ボンリョンの涙で何回、一緒に泣いたことか(笑)。
―吹替版「風と雲と雨」を楽しみに待つ視聴者の皆さまへ見どころなど、メッセージをお願いいたします!
中川慶一:本国で100%完成された作品を、日本で放送されるにあたって、その魅力が120%、130%と、より素敵にお伝えできたらという気持ちをもって、精一杯務めさせていただきました。韓国の100年以上昔の時代が舞台ではありますが、その内容は現代に生きる我々にも、そして他の外国でもきっと共感できるのではないかなと、だからこそ愛される人気の作品なんだと思います。多くの皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいです。面白かったらぜひ、お友達にも勧めてあげてください(笑)。よろしくお願い致します!
杉山里穂:原音(韓国語)で映像を見るのと、日本の声優を通して日本語吹替版を見るのとでは、表現やニュアンスが少し変わっていると感じるかもしれません。しかし、それも吹替の魅力として日本の皆さまに楽しんでいただけるんじゃないかなという自信もあります。だから私たち声優を経て生まれた吹替版「風と雲と雨」もご覧いただきたいです。こういう歴史ドラマはあまり見ないんだよねと言う人こそ、難しく考えずに楽しんで見られる作品です!これまで韓国時代劇を見ていなかった方にもおススメしたいです。ぜひ皆さん楽しんでいただければと思います。お願いします!