そしてここからは、“LOVE スヒョン!私は何でも知っている!”のコーナーへ。スヒョンに関する2択のクイズを会場のファン全員参加で答えていき、全問正解者にはプレゼントも準備されているということで、会場の期待が高まっていく。
そして迎えた最初の問題は「遊びに行くなら?/A:山 B:海」というもの。先ほどのトークで、登山をするという話があったことから、ほとんどの人が“山”を選択していたのだが、山には敬虔な気持ちで行くため、「山では遊ばない」というスヒョンの日本語でのヒントを受け、回答を“海”に変える人が続出。そしてやはり正解は“海”だったのだが、それでも初心を貫き“山”という回答を変えなかったファンには「根性ありますね」と日本語で感心するスヒョンだった。
その後は「友達に連絡するなら?/A:カカオ(トーク) B:電話(回答:B)」「挑戦するなら?/A:スカイダイビング B:スキューバダイビング(回答:A)」「次回作の役柄のために髪を染めるなら?/A:赤 B:緑(回答:A)」「宝くじが当たったら?/A:秘密にする B:みんなに話す(回答:A)」「寝坊したら?/A:二度寝する B:とりあえず出る(回答:B)」など、13問目までで残るは7名となり、最後の問題「日本のファンにおすすめは?/A:キムチチゲ+目玉焼き+海苔 B:豚肉炒め+卵スープ(回答:A)」で5名が勝ち残るという結果に。
勝ち残った5名はステージに招かれ、さらにゲームにチャレンジ。イヤホンから流れてくる日本の歌をスヒョンが口ずさみ、それが何の曲かを当てるゲームで、早くわかった人が勝ちとなる。最近はあまり日本の歌を聴けていないというスヒョンだが、以前はモーニング娘。やGACKTの曲などを聴いていたのだそう。
早速ゲームがスタートすると、『LA・LA・LA LOVE SONG』(久保田利伸)をすぐに正解に導き、『うっせぇわ』(Ado)、『ポケットからきゅんです!』(ひらめ)と、難しい歌も歌い、勝者が決定したが、ここまで勝ち残った全員にプレゼントが贈られた。
ここでまた歌を披露してくれるというスヒョン。不意にファンに歌唱指導を始め、少し練習したところで、ソン・シギョンの『We Make A Good Pair(우린 제법 잘 어울려요)』がスタート。ラテンなリズムに合わせ、軽やかに歌い上げていたが、本人的には納得がいかなかったようで、「言い訳をさせてもらいたいんですけど、実は僕は、歌は今歌ったよりも本当は上手いです」と言って、笑いを誘っていた。
そして最後のコーナーとなる質問コーナーへ。
事前に募集した質問から3問が選ばれ、スヒョンが座席の近くまで行って、直接質問に答えてくれることになり、沸き立つ会場。
「韓国に初めて行く人におすすめの場所はありますか?」という質問には「江原道(カンウォンド)」と回答。その中でも海が見渡せるという高城(コソン)、襄陽(ヤンヤン)、束草(ソクチョ)は、『サイコだけど大丈夫』の撮影場所でもあり、スヒョン自身が韓国でいちばん食べ物が美味しい所だと思っているため、おすすめしたいとのことだった。
そして熊本から来たという質問者にプレゼントを渡すと、「熊本はクマがたくさんいる地方ですか?」とスヒョンが逆質問。これには会場大爆笑となっていた。
「『お腹がすいた、今すぐ何か作って』とリクエストされたら何を作ってあげられますか?」との質問には、「僕はキムチチャーハンは、本当にすごく上手く作れます」と自信満々に答えると、「キムチとハムとソーセージは高いものがあればいいですね、なかなか手に入らないようなものを」と美味しさの秘密も明かしていた。
最後は「リフレッシュ方法があれば教えてください」という質問。スヒョンの回答は「まず家の中の物を全部ひっくり返して、夢中になって掃除をします。掃除というのはいくらやっても頭にきます。そうなると逆にリフレッシュできます」という荒療治的な、かなり独特な方法だった。
ここで一旦ステージを後にしたスヒョン。スヒョンの帰りを待ちわびていると、何とサプライズで3階の客席を訪問。ゆっくりと3階席のファンに挨拶すると、予想通り2階の客席にも訪問。大興奮するファンの間を歩き、かけがえのない時間をプレゼントした。
ステージに戻ると、ファンに怪我がないか確認する優しいスヒョン。本日の感想を聞かれると、「今日はこのように何年かぶりに充電することができました。みなさんから応援していただいて、それを受け取って、癒しになりました。今日よりも歌がもう少し上手いということを知っていただければうれしいです。(日本語で)本当です。マジっす」と言って笑いを誘う。
「来年はいい作品で、素敵な姿といい演技を持ってみなさんにご挨拶できるように、ベストを尽くします」と作品に関するうれしい情報も伝えると、ここでMCはステージを後に。
「今日は貴重な時間を割いてここまで来てくださって、ありがとうございました。最後にあと1曲だけ」と言って、チョ・ジャンヒョク『Love』を感情たっぷりに歌い、途中込み上げるものを抑えきれずに、目を潤ませていたスヒョン。
大きな拍手に包まれる中、「次はまたいい作品でお会いできるように、最大限みなさんにお会いできる時間を早められるように、ベストを尽くします」と再会を約束すると、「いつも、いつも、いつでも、いつまでも、ずっと感謝しています」と感謝の気持ちも伝え、「そして、本当に今日お見せした曲よりも、本当に本当にこれくらいは、(歌が)上手だということをお伝えいたします」と最後まで歌のことを忘れないスヒョンだった(笑)。
一旦ステージを後にしたものの、熱い拍手に導かれ、再びステージへと戻ってくれたスヒョン。記念撮影もすると、満足した表情でステージを後にした。
公演中は、ドラマの中ではわからない多彩な魅力で楽しませてくれたスヒョン。思いがけず発せられる日本語も、どこかコミカルで、親近感が沸いた。作品に対する目標が変わったというスヒョンが、この先どんな演技を見せてくれるのか、楽しみでならない。
(完)←前頁へ