ミュージカル『風月主~美しきファランの禁断の愛~』が、6月21日(金)東京・六本木のアミューズ・ミュージカルシアターで開幕した。
2012年、韓国で最も観たいミュージカルに選ばれ、リピーター続出、韓国大学路ヒット作品『風月主』。
27日(木)には、日本公演に出演中のヨル役のイ・ジュガンとサダム役のキム・ジェボムによるマスコミ取材会が開かれた。
このイ・ジュガン&キム・ジェボムのインタビューをお届けします!
【レポ】イ・ジュガン&キム・ジェボム『風月主~美しきファランの禁断の愛~』マスコミ取材会 at アミューズ・ミュージカルシアター(1/2)
Q.このように日本で韓国のミュージカルを上演することについて、どのように思われますか?
キム・ジェボム:まず、この韓国の創作ミュージカルを日本で上演することができたことをとてもうれしく思っています。この作品は、キャストとスタッフ全員で力を合わせて長い期間をかけて一生懸命作った作品ですので、たくさんの方に観ていただきたいと思いますし、もうご覧になっていただいた方にも、とても感謝しております。
イ・ジュガン:まず、日本のミュージカルも韓国のミュージカルもとてもレベルが高いので、そういうレベルの高いミュージカル同士をお互いに公演することは、近い国でもありますし、文化交流を図るということは、とても良いことだと思います。
Q.おふたりは作品で共演されるのは初めてですか?また、共演したご感想をそれぞれお願いします。
キム・ジェボム:イ・ジュガンさんと共演するのは初めてです。彼は『パルレ』や『ヘドウィグ』という作品に出演していて、『ヘドウィグ』は映像で観ていたのですが、今回共演するにあたって、写真撮影の時に初めて会うことができました。以前映像で観ていた時、とてもカッコいいと思っていたので、早く共演したいなと思いました。実際に共演してみて、とっても呼吸も合うし、楽しくできているので、今回を機会にまた違う作品でも共演したいと思っています。
イ・ジュガン:キム・ジェボムさんは私より先輩、歳も上ですし、芸歴も先輩になるので、私が名前を意識しないで観ていた作品、たくさんの作品に出演をしていました。で、ある時からキム・ジェボムさんという俳優だと意識をしました。今回初めて共演をさせていただいて、お互い、とても恥ずかしがり屋で、人見知りのところがあるので、初めはどのように接したらいいのか悩んだりしたのですが、実際にお稽古に入ってみると、とても打ち解けて、今はとてもいいパートナーとして公演ができていますので、また作品を続けてみたいと思っています。
Q.イ・ジュガンさんにお伺いします。今回演じているヨルは、サダムと女王様の間で揺れ動く役柄ですが、男性と女性、両方から愛される役柄を演じる上で、難しい点を教えてください。
イ・ジュガン:まず、ヨルとサダムの間には、揺れ動いたりするというより、確固としたものがあるので、彼に対しては大きな愛を抱いています。ジンソン女王に対しては、愛というよりも彼自身の表現としては、彼女の境遇を哀れに思ってそれを形に表していますが、彼女には愛として伝わっています。間で揺れ動くというより、お互いに対して違う表現の仕方をしていて、それは人間であれば、接する人によって色々な形で表現をすると思いますので、そこを演じ分けることに今回は重点を置いて演じましたし、その点が難しかったと思います。
Q.キム・ジェボムさんにお伺いします。この作品には、昨年何回も出演されていますが、『風月主』は韓国でとてもリピーターが多い作品と聞いています。この作品の魅力はどんなところですか?
キム・ジェボム:この作品は新羅時代の男性妓生という特殊な題材を背景にして作っているのですが、何よりもいちばんの魅力は、切ない音楽にあると思います。自分も歌っているのですが、切ないメロディを歌い上げて涙を流すと、そこで気持ちが高ぶってカタルシスを感じます。たぶんお客様も同じように感じていただいていると思うので、そういうところが魅力で、この作品が作られていると思います。
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