「自分を本当に愛してくれる人と結婚したい。」
家柄と自由の狭間で悩む、ひとりの財閥令嬢。彼女の切実な願いは叶うのだろうか?
AFTERSCHOOLのユイ、『ハイド・ジキル、私』のソンジュン、ZE:Aのパク・ヒョンシクら、いま最も注目の若手が勢ぞろいした甘く切ない最新ロマンス『上流社会』(原題)がKNTVで日本初放送!
演じられたユ・チャンス役についてご紹介をお願いします。
チャンス役には、とても純粋に接した気がします。見方によってはチャンスが俗物的な人物のように見えるかもしれませんし、とても自己中心的に見えるかもしれません。しかし、チャンスは生まれ育った環境のせいでそれが間違っていることだと全く考えることもなく、自分が誰かに接するときに心の中で階級意識があるのか、そんなことも全く意識していないので、考え方によってはとても純粋な人です。多くの方々の目にはそんなふうに見えないかもしれませんが……役のそうした部分を表現するとき、僕がもともと持っている性格にもう少し深みを足したら大丈夫じゃないかと思いながら、ユ・チャンス役を忠実に演じました。
御曹司役を演じた感想は?
すごくいい家に住み、僕の部屋にもとても満足しています(笑)今まで一度も言ったことがないような、「ただ遊びな。お金ならあげるから」、こんなセリフも躊躇なく言えるキャラクターだったので、とても面白かったです。この先もこんな役柄はそれほど多くないと思うので、撮影を心から楽しんでいます。
同じ男性から見た、ソンジュンさんの魅力は?
ソンジュンさんは、ものすごい魅力を持っています。今は、役の設定上自分の中にあるオーラを出せずに、とてももどかしい思いをしていると思います。とても面白くて、センスがあって、マナーも良いしいたずらも好きなんですが……。メイキングだけ見ても、とてもいたずら好きですごく明るいんです。でも、ジュンギというキャラクターは内側にいろいろ抱え込んでいるので少しもどかしくないのかな……と思います。とても魅力的な男性です。
第一印象と違う、意外な姿があった共演者はいますか?
第一印象と一番ギャップがあるのは、視聴者の方々の目には僕だと思います(笑)そうですね……今回は、皆さん初めてお会いしたんですが、すぐに仲良くなりました。ユイ姉さんは先に楽な雰囲気を作ってくれたのですぐに仲良くなることができましたし、ソンジュン兄さんは僕の面倒をとてもよく見てくれて大事にしてくれるので、この先も良い兄弟のような付き合いを続けると思います。ジヨンさんはやっぱり、僕のパートナーなのでとても仲良く撮影しています。皆さんとても良い方で……楽しいです。ムードメーカーは誰と言うわけではなく、みんながいたずら好きですごく雰囲気が良いし、監督や撮影スタッフ方も皆さん明るい方々なんです。だからこのドラマの映像の中にまでそんなエネルギーが見えているんじゃないかな。
チャンス役を演じるうえで難しかった点は?
御曹司をどう表現するかが一番の悩みだったんですが、セリフを言うときに「これはちょっと悪そうに見えるかもしれない」と思うセリフがあるじゃないですか。「ジュンギ、僕たちがいくら仲が良くても、守るところは守ろう」というセリフがあるとしたら、僕にとってはこのセリフがすごく強いと思うんですが、チャンスにとってはその言葉が“線引き”だったりそういうものではなく、本当に言葉の通り“仲が良くても守るべきものは守ろう”という感じで、それ以上の深い意味を持たせるべきではないと思うんです。だから、そういう部分はたくさん悩んだ気がしますし……。それから僕は、母親といるときが一番本来の息子の姿だと思うんですが、チャンスは周りから見たら、すごく強い態度ですよね。すべてを手に入れて、すべてに勝つことができる人物です。でも、母親にだけは弱い面も見せます。そんな姿が、普段の僕の姿を投影していると思います。
今後俳優としてどんな演技に挑戦したいですか?
挑戦するのがとても好きなので、この性格のせいできっと失敗することもあると思いますが、僕の座右の銘のひとつが「やらずに後悔するより、やって後悔する方がいい」です。だから、「挑戦を恐れるな」と思い、どんな役柄でも僕がやりたかったら飛び込んでいきたいです。
現在まだ撮影中ですが、思い出に残っているシーンや見どころを教えてください。
ジイ(イム・ジヨン)とお互いに別れようと言うシーンがあるんですが、そのシーンで突然雨が降ってきます。そこで、僕が「雨が降ってるのに、絶対に別れなきゃダメ?」と言って別れを取り止め、手を繋いで走り出してふたりで車に乗るシーンがあります。車の中のふたりの様子がすべて映画のようで、そのシーンはすごく印象に残っています。少しオールドな雰囲気なんですが、その哀愁を引き出す、どこか慣れ親しんだシーンのようでどこか新鮮な……そんなポイントを監督がうまく演出してくださって、本当に美しいシーンが誕生した気がします。