2012年から2018年までB.A.Pとして活躍し、今年1月にはソロとなって初のシングル『히키코모리(HIKIKOMORI)』を発表、新たなスタートを切ったバン・ヨングクのソロとしては初となるファンミーティング『バン・ヨングク 1st FAN MEETING』が5月8日(水)Zepp Tokyoにて開催された。
このファンミーティングはヨングクに8ヶ月密着したというドキュメンタリー映像『Something To Talk About』の試写会付きという特別なイベントで、ファンはまず普段のヨングクの雰囲気からは想像できないような姿や表情、アルバムの制作過程、親しい人たちやB.A.Pのメンバー ヨンジェやお母さんからのコメントなどが盛り込まれたボリュームたっぷりの映像を堪能した。
この公演の1部の模様をお届けします!
MCのイ・テガンが登場すると、まずは全員で「バン・ヨンググ~」と呼び込み、「みなさん、こんにちは。私はヨンググです。お久しぶりです」と日本語で挨拶するヨングクに会場からは「きゃー!」という歓声。
アルバムの作業で来て以来、かなり久しぶりに来日したというヨングクは、昨日の到着時も空港でファンから熱烈な歓迎を受けたとのこと。
先ほどのドキュメンタリー映像でもタバコやお酒、ラーメンの食べ過ぎを心配しているというお母さんのコメントがあったが、日本に来たらいつも食べるものを聞かれると、「ラーメン」と即答(笑)。
お寿司も好きでよく食べるというヨングクは、行きつけのお店を聞かれると、「みなさんに教えると有名になって、席が取れなくなってしまう可能性もあるので、秘密にします(笑)」というお茶目なコメントも。
日本の印象については、「日本にはしょっちゅう来ているし、活動も沢山して、本当に慣れ親しんだところなので、韓国と変わらないです」と、かなり馴染んでいるようで、ドキュメンタリーや今年3月に発表したアルバム『BANGYONGGUK』の曲『여행(Journey)』のMVも札幌で撮影したのだそう。
ここでそのドキュメンタリー『Something To Talk About』を撮影したキム・ジンボン監督を招き入れ、舞台挨拶風のトークコーナーへ。
まずはこの作品を制作することになったきっかけから。
去年の8月頃にヨングクから「ドキュメンタリーを撮りたいんですけど、兄さんが必要です」と、思いがけず連絡が来そうで、それからすぐにミーティングをして、一週間後には撮影が始まったのだそう。
当時ジンボン監督とは特別に親しい関係ではなかったというヨングクが、そんな監督に白羽の矢を立てたのは「あまり親しくない監督からの目線がほしかった」との理由からだったそうだが、撮影していくうちにどんどん親しくなり、最近は「ほぼ毎日一緒にいる」仲なのだそう。
撮影時の大変だったエピソードを聞かれると、「仕事をしに行くというよりは、友達に会いに行くという感覚で楽しかった」というジンボン監督。一方のヨングクも「シャワーを浴びる時以外は全部撮られているので、変な気分だったんですけど、元々撮られるのが好きじゃないので、大変だといえば大変でしたけど、面白かったです」と、どちらもストレスフリーだったよう。
ヨングクをよく知るテガンの「(ヨングクの)テンションが低くて、大変じゃなかったですか?」という質問には、「このドキュメンタリーは起承転結みたいなものがなく、そんなに大きい事件もないというのが特徴」だとし、「僕がこのドキュメンタリーでお見せしたかったことは、人と人との出会いをテーマに、僕があまり知らなかったバン・ヨングクという人と出会って、カメラ(監督)とだんだんと親しくなっていく瞬間を捉えたいと思いました。だから僕のカメラ、僕の視線で見た、ヨングクの素の姿を撮りたかったし、人と人が会うと、いつも面白くて楽しくなければいけないわけではないし、ドラマチックな出来事が必要なわけではないので、そのままを見せたいという気持ちで撮りました」とジンボン監督は語っていた。
最後に監督からファンに向けて、「このような重要な場所で、僕のドキュメンタリーを流していただいて、そして舞台挨拶ができてすごく光栄です。このドキュメンタリーを通して、スターのバン・ヨングクより、人間としてのバン・ヨングクをお見せたしたかったです。そして芸能人のドキュメンタリーであり、映画として意味のある、芸術として意味のある作品になるようにたくさん考えて作りました」とメッセージがあると、テガンから思いがけず「監督にひと言」とフラれたヨングクは、戸惑いなら「撮影しながらすごく苦労しましたね」とコメント(笑)。
舞台挨拶はここまでとなった。
続いては日本語の“引きこもり”がタイトルになっている異色作『히키코모리(HIKIKOMORI)』のパフォーマンス。
トークの時のおっとりした雰囲気とは180度異なるカリスマ溢れるパフォーマンスに、会場の視線は釘付けとなった。
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