第26回釜山国際映画祭の期間中の10月8日(金)夕方、パラダイスホテル釜山で開かれた「第15回アジア・フィルム・アワード(AFA)」授賞式には、80人の候補が直接現場に参加し、授賞式を彩った。
俳優キム・ギュリと映画YouTuberのイ・スングク(천재이승국)の司会で進行された今回の授賞式には、今年の審査委員長を務めたイ・チャンドン監督、「Excellence in Asian Cinema Award」受賞者である俳優イ・ビョンホンをはじめ、俳優ユ・アイン、チョン・ジョンソ、パク・ジョンミン、チャン・ユンジュ、キム・ヒョンビン、コン・スンヨン、濱口竜介監督らが参加した。
今回最多受賞となったのは黒沢清監督の『スパイの妻 劇場版』(日本)で、作品賞と最優秀主演女優賞(蒼井優)、衣装賞(纐纈春樹)を受賞した。最優秀監督賞は『One Second』(中国)のチャン・イーモウ監督が受賞し、『One Second』からは新鋭俳優リウ・ハオツンが最優秀新人俳優賞を受賞して注目を集めた。
韓国の俳優たちも存在感を表わした。『声もなく』(韓国)でセリフなしで身振りと表情だけで観客を没頭させた俳優ユ・アインが最優秀主演男優賞を、『無聲』(台湾)で耳が聞こえない男子学生の役を演じた韓国俳優キム・ヒョンビンは最優秀助演男優賞をそれぞれ受賞した。
さらにデビュー作『声もなく』で第41回青龍映画賞監督賞、第25回ファンタジア国際映画祭最優秀作品賞受賞を受賞したホン・ウィジョン監督が、アジア・フィルム・アワードでも最優秀新人監督賞を受賞した。
最優秀助演女優賞には『朝が来る』(日本)で説得力のある演技を見せてくれた10代の蒔田彩珠、最優秀脚本賞には『夢追い人』(インド)のチャイタニヤ・タームハネー、最優秀撮影賞には『荒れ地』(イラン)のマスード・アミ二・ティラニが選ばれた。
また、先に発表された通り、イ・ビョンホンに「Excellence in Asian Cinema Award」、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に「2020 Highest-Grossing Asian Film」が授与された。
コロナウイルス感染症パンデミックの状況の中、オン・オフラインのハイブリッド方式で行われた第15回アジア・フィルム・アワード授賞式は、YouTubeとNAVERにて生中継され、数千人の視聴者を集めるなどの授賞式の新しいパラダイムを見せた。
全受賞者は以下の通り。