ド・ギョンス(D.O./EXO)のアジアツアー『DOH KYUNG SOO ASIA FAN CONCERT TOUR BLOOM』が日本3都市(東京・名古屋・大阪)を含むアジア11都市で開催され、日本公演は全公演ソールドアウト。追加公演として8月3日(土)・4日(日)に神奈川・横浜のぴあアリーナMMにて『DOH KYUNG SOO ASIA FAN CONCERT TOUR BLOOM -2024 JAPAN FINAL-』が開催された。埋め尽くされた会場を見ながら、「ひとりでこんな大きな会場での公演は初めてで、気分がすごくいいです!会場が広いと何でこんなうれしいんですか~」と言って、目を輝かせてうれしそうに会場を見渡しているギョンスの顔が印象的な公演となった。
抜群の歌唱力が光った初日(8月3日)公演の模様をお届けします!
オープニングは、3rdソロ・ミニアルバム『成長 (BLOSSOM)』よりタイトル曲『Mars』。軽快なミディアムテンポの曲に甘い声が広がり、会場を埋め尽くしたEXOのペンライトが揺れる。ギョンスが会場にマイクを向けると「♪음 예를 들어(うん、例えば)~」のフレーズをファンが歌い、掛け合う感じがとてもいい雰囲気。そして初っぱなから、青い銀テープも舞い上がり、一気にテンションアップ。
歌い終えると「ようこそ~!」、力いっぱいに「元気ですか~!」の挨拶。そしてMCの藤原倫己も登場し、トークコーナーへ。
“KyungSoo in BLOOM”というコーナーでは、花にちなんだトークを展開。ギョンスが描いたという、月見草、ヒマワリ、ライラック、ローズマリー、アサガオ、デイジーから、その花の花言葉にちなんだトークが展開された。
月見草の花言葉“魔法”では、MCから「魔法といえばアニメとかにもたくさん出てきますが、アニメ好きとお聞きしましたが、最近見たアニメは?」と聞かれると、『怪獣8号』と回答。また「今まで観た好きな日本のアニメは?」と聞かれると、何と「僕の携帯のケースが、『呪術廻戦』です!」と熱烈なファンぶりをアピール。さらに「どの術がいちばんカッコいいな、好きだなと思うのはありますか?」と聞かれると、「そこには、出てこないけど“瞬間移動”という能力を持ってみたいです」と答えた。理由は、日本に来る時やツアーを回る時、美味しいお店に行く時などに使いたいからだそう。EXOのメンバーは特殊能力の設定があり“瞬間移動”の能力はカイなので、EXOのケミであるカイドを思い出した人も多いだろう。
そして「実際の能力で秀でているのは?」との質問には、「ソファに長い間座っていること!」と回答。ギョンスらしいほっこりした答えにファンからは笑いが出ていた。
続いてDaisyの花言葉“純粋”では、音楽に対する純粋な気持ちということで、MCからソロデビュー3周年のお祝いの言葉を言われ、「実は3周年って知りませんでした。信じられません。時間が経つのが早いな。でも3年ってまだたくさんやっているほうではないので、がんばります」と語った。
アルバムについては、「自分自身が客席にいる時、映像や作品を観る時、共感するのが好きなんです。共感という言葉が大好きなので、1stアルバムは『共感』、そのあとが『期待』、そして『成長』にしました。みなさんにも共感していただきたい気持ちで選びました」とタイトルへの思いも。
そして「自分の中で一番成長した部分は?」と聞かれると、「ひとりで、この会場で公演をしている自分自身が成長したなと思います。最初は自然に話すこともできなくて緊張してたんですが、徐々に緊張がなくなり成長したなと思います。みなさんの声援のおかげです」とファンに感謝も伝えた。
そのほか、自分の曲の1秒イントロクイズでは、自分の吐息からはじまる曲が多く、音というより吐息イントロに苦戦。「次回からは、吐息いれるのやめます!」と言って笑いを誘う場面も(笑)。なんとか曲を当てると、『Rose』や『다시, 사랑이야 (It’s Love)』のスペイン語バージョン『Si Fueras Mia』は、アカペラで歌をそのまま披露してくれて、ギョンスの深みのある表現力でしっとりした歌声に、会場はうっとり聴きほれていた。
続いてアサガオの花言葉“愛情で結ばれた縁”では、ステキな作品の中のキャラクターと縁を結んでいるということから作品についての話に。
俳優として10周年になるというギョンスのデビュー作の役で、感情の幅が広がったという作品の名場面も映し出されると、10年前のギョンスの姿に会場からも歓声が上がり、チョ・インソンとの名シーンを懐かしそうに、そして恥ずかしそうな顔で観ているギョンスが印象的だった。そして、次回作については、『彫刻都市』という作品で、今までにやったことない悪役を演じるという報告もあった。
次に選んだひまわりの花言葉“あなただけを見つめます”では、ファンからの質問に答えるコーナーとなり、たくさん貼られた付箋から、ビートボックスのリクエストを見つけ、「ウィキペディアを見ると、特技ビートボックスと書いてあるらしいんです。これ完全にデビューした頃のことだと思うんですけど…」と言いながらも、ビートボックスを披露。生で、恐らく日本では初めてのギョンスのビートボックス。謙遜は何のその、なかなかカッコいいビートボックスに、歓声と大きな拍手が起きていた。
そのほか、高菜のおにぎりが大好きな話や最近観た映画やドラマのおすすめとして『地面師たち』を挙げ、本当に面白いと語っていた。
次の“TO DO List”のコーナーでは、抽選BOXにいろいろなアーティストの曲が入っており、引いたものをアカペラで歌っていくことに。『Small girl feat. D.O.』(イ・ヨンジ)、『ドライフラワ-』(優里)、『花束のかわりにメロディーを』(清水翔太)、『Nothin’ on You』(B.o.B ft. Bruno Mars)、『メロディー』(玉置浩二)の名曲を次々とBOXより引いて歌ってくれた。
母国語でない言語のカバー曲は難しいと思うが、全く違和感なく歌い上げ、ギョンスならではの甘くて味わいのある、人々を魅了する歌声で、会場のファン全員の耳を幸せにした素晴らしいコーナーとなった。
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