第76回カンヌ国際映画祭&第28回釜山国際映画祭に公式出品され、百想芸術大賞で4部門ノミネート、見事キム・ヒョンソが<新人演技賞>に輝いた話題の韓国映画『ファラン(原題/オランダを意味する)』『HOPELESS(英題)』が『このろくでもない世界で』の邦題で、7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開となります。
この度、本作で寂れた町の犯罪組織のリーダー・チゴンを演じたグローバルスター ソン・ジュンギのオフィシャルインタビューと日本に向けたメッセージ動画が解禁になりました。
「俳優としてどうしてもやりたい役だった」ソン・ジュンギ初カンヌへの想いを語る
2008年に『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』でデビューして以来、映画とドラマを行き来し、さらに「ミュージックバンク」をはじめ音楽番組のMCを務めるなど、マルチな才能を発揮してきたソン・ジュンギ。演技の振り幅も大きく、韓国内外でシンドロームを巻き起こした「トキメキ☆成均館スキャンダル」と「太陽の末裔」では、凛々しさと時折見せる子犬のような笑顔で世の女性たちのハートをわしづかみにし、韓国では年を取っても変わらない美しさを意味する“防腐剤美貌”という言葉を生み出し、出演作は毎回大ヒット。近年の活躍は特に目覚ましく韓国国内のみならず、世界的に話題となる作品への出演が続いており、グローバルスターとしての地位を確立している。日本でも「ヴィンチェンツォ」『ロ・ギワン』「財閥家の末息子~Reborn Rich~」など主演作が続々と配信され、どれも話題を呼んでいる。そんなソン・ジュンギが主演でないにもかかわらず、自ら出演を熱望した作品がいよいよ今週末より公開となる『このろくでもない世界で』だ。本作への出演経緯、そして初のカンヌへの想いを語ってくれた。
「別の作品の提案を受けていて、お断りをしたことがあった。その際にどんな作品に出たいのか尋ねられ、「本当に深くて重みのある映画をやってみたい」、と話した。すると「主人公ではないけれど」と渡されたのがこの映画だったんだ」。と、作品との出会いを教えてくれた。渡されたシナリオは、本当にヘビーな内容で、脚本を書いた人(キム・チャンフン監督)に興味を持ち、出演を自ら希望したという。ソン・ジュンギが演じたチゴンという役は、地元の犯罪組織のリーダーで、主人公ヨンギュを闇の世界へ迎え入れ導く人物だ。貧困と暴力が蔓延る廃れた町で共に生まれ育ったもの同士、チゴンはヨンギュに過去の自分を重ね、兄弟のような、父子のような関係を築いていく。
撮影現場では、監督も主演も新人という環境の中、そこでもヒョン(兄貴)としての責任感を発揮していたようで、「キム・チャンフン監督と主演のホン・サビンはいずれも新人なので、バランスを取らなければいけないという責任感が少なくなかった。しかし、得るものがとても多く、自分にとっては癒される現場だった。本当にいい映画を作りたいという気持ち、映画らしい映画が作られているという確信が持てた。満足度をあげるとしたら93点くらい?心の中では89点くらいの感覚だったが、カンヌまで来たから4点追加!!(笑)俳優にとって最高の贈り物はいい作品に出会うことだという当然の事実を改めて実感した作品だ」と自信をのぞかせる。
初めてのカンヌについて話が及ぶと「正直「まさかカンヌに行けるの?」と思っていた。本当に苦労して撮影した、自分の中でとても大切な作品なので、大きなプレゼントをもらった気分だ。特に未来の巨匠を紹介する、ある視点部門に招待されてとても嬉しい」と喜びを爆発させた。本作をカンヌで初めて観るためにそれまでは控えていたというソン・ジュンギ。カンヌの熱気に満ちた会場で世界の映画ファン等と共にワールドプレミアを終え、「台本を読んで感じた感情よりも深く表現されていて満足している。特に湖のシーンでヨンギュが後ろからチゴンの耳を見つめる表情を見る時、“この台本を読んだ時に感じた感情が合っていたんだな”と確信し、“この映画を選んで良かった”と思った。全てのスタッフと俳優たちに感謝し、この映画が沢山愛されることを願っている」と述べた。また、“神ファンサ”でお馴染みのソン・ジュンギは、カンヌでも本領発揮。ファンのスマホを持って撮影してあげるなど大大大サービスだった!
そして本作の日本公開を記念して、日本独占のメッセージ動画が到着!ビシッと決めたタキシード姿で「日本の皆さんこんにちは!地方の犯罪組織のリーダーでハードな毎日を送るチゴン役のソン・ジュンギです。日本の皆さんの感想がとても楽しみです。ぜひ映画館にお越しいただき、本作を楽しんでください!この映画を愛して応援してくださってありがとうございます」と本作のキャラクターである裏社会の男・チゴンとは真逆にある、いつもの爽やかでやわらかい笑顔を我々に見せてくれた。
また、ソン・ジュンギから超貴重なプレゼントも到着!日本版ポスターをリサイズしたポストカードに直筆のサインとメッセージを書き加えて、韓国から送り返してもらったもの。映画『このろくでもない世界で』の半券を添えて応募した方々の中から抽選で5名様にプレゼントされるという。詳細は本作のホームページ(https://happinet-phantom.com/hopeless/present2.html)まで。7月26日(金)、公開する映画館へ急げ!
ソン・ジュンギが脚本に惚れ込み、新境地を開拓!
裏社会で生きる孤独な男を演じ、圧倒的な存在感を放つ
社会格差の闇を描き続ける韓国映画界から新たな才能が発掘された。本作が初長編作品となる監督・脚本のキム・チャンフンだ。実話ではないものの、監督自身が社会で苦労した経験をエッセンスとして盛り込み、身体的痛みと心の叫びが渾然一体となった脚本に惚れ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出したという。ソン・ジュンギは「これは韓国映画界に絶対に必要なプロジェクトだと信じていたので、参加する機会を頂けて感謝している」とその理由を語っている。チゴンの属する犯罪組織の門戸を叩くほかなかったヨンギュは、仕事という名の“盗み”を働き、徐々に憧れのチゴンに認められていくが……。
ヨンギュ役に扮したのは映画初主演のホン・サビン。この役を勝ち取るまでに三度のオーディションを経たという。そして、ヨンギュの義妹・ハヤン役に同じく新人のキム・ヒョンソ。百想芸術大賞では<新人演技賞>に見事輝いた。アーティストとして、BIBI名義で韓国ではもちろんアメリカのラジオ市場を席巻、Mediabaseトップ40のポップラジオチャートで20位以内にチャートイン、さらには「コーチェラ」で2度ステージに上がるなど、めざましい活躍を見せている。そして長編デビュー作のキム・チャンフン監督というフレッシュなメンバーのなか、「ヴィンチェンツォ」「財閥家の末息子~Reborn Rich~」『ロ・ギワン』等で主演を務め、視聴率が「愛の不時着」を超えたと話題沸騰のTVドラマ「涙の女王」に“ヴィンチェンツォ役”としてカメオ出演。最近では小栗旬・赤西仁出演のNetflixシリーズ「ロマンチックアノニマス」への特別出演も発表されるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いのグローバルスターであるソン・ジュンギが果たした役割は大きかった。「トキメキ☆成均館スキャンダル」「太陽の末裔」で女性ファンを夢中にさせて以来、常にトップスターであり続けたジュンギが、大きく作り上げた体躯になまなましい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーという、これまで目にしたことのない姿で登場。表情や声のトーンまで徹底的に変身させて、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切った。その渾身の演技と若手チームとの協働がカンヌ国際映画祭&釜山国際映画祭へ導いたと言えるだろう。
映画『このろくでもない世界で』は7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
監督・脚本:キム・チャンフン(初長編監督作品)
出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ(BIBI)
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
公式HP:happinet-phantom.com/hopeless
X:@hopeless_movie
2023年/韓国/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:화란/英題:HOPELESS/123分/字幕翻訳:本田恵子/R15+
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7月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開