数々のヒット作に出演し、日本でも人気の高い韓国俳優チ・チャンウク。2023年11月には『あなたがいてくれた』で待望の日本CDデビューを果たし、今年3月には早くもセカンドシングル『The Wind Of Spring』をリリースと、昨年より日本で歌手としても本格始動した彼が、3月8日(金)・9日(土)大阪・オリックス劇場、3月12日(火)・13日(水)福岡サンパレスホール、16日(土)・17日(日)東京国際フォーラム ホールAにて、初のジャパンツアー『2024 Ji Chang Wook Japan First Tour -March-』を開催した。
この3月17日(日)公演の模様をお届けします!
開演前に『The Wind Of Spring』のMVが流されると、会場のファンがペンライトを振り、手拍子と掛け声でライブさながらに応援する熱い雰囲気の中、満を持してオープニング映像がスタート。さらに大きな手拍子が起こり、スクリーンが上がってバンドのメンバーたちが顔をのぞかせると、続いてチャンウクも登場。『KISSING YOU』(ドラマ『ファーストキスだけ7回目』OST)のイントロに乗せ「みなさん、こんにちは!お久しぶりです!」と日本語で挨拶すると、途中「みなさん会いたかったです」とファンに声を掛けながら、さわやかな歌声を響かせた。
そして改めて「みなさん、こんにちは。僕はチ・チャンウクです」と挨拶すると、会場に集まったファンに感謝の気持ちも。心配もたくさんしていたというツアーの最終日を無事に迎えられ、ほっとした様子も感じられるチャンウクは、「今日の私、どうですか?カッコいいですか?本当にカッコいいですか?ありがとうごます(チャンウクが作った“ありがとうございます”の略語)」とファンを楽しませていた。
オープニングで歌った『The Wind Of Spring』を「春とよく似合う明るい曲」と紹介すると、ツアータイトルの“March”についても、「春をあらわす3月です。春のさわやかな思いや、新しい出会い、期待やときめき、愛を込めて3月というタイトルにしました」と説明。
ステージに置かれたデーブルの上の花瓶に飾られた満開の桜の枝にも「これ、桜、どうですか?本当にきれいです」と触れ、「春にコンサートツアーができて気分がいいです」と笑顔を見せていた。
2曲目に『僕がいたこと』を歌うと、客席の熱い拍手に笑顔を見せるチャンウク。歌詞の「♪あなたへの想いを 明日へのチカラにするから~」の部分が「僕のみなさんへの思いが明日の力になるという意味が込められているのでとても共感できました」と語ると、ツアーを振り返り、大阪では「思っていたよりも肌寒かった」、福岡では「それよりは少し暖かかった」、東京では「やっと外を歩いている時に汗が出るようになった」とコメント。そして「僕のツアーの日程は、春に向かっていくプロセスだったような気がします」と素敵な言葉も伝え、大きな拍手が起こると、「次の曲も春にまつわる曲です」と紹介し『Spring Is You』を披露した。
歌い終えると、『Spring Is You』が日本セカンドシングル『The Wind Of Spring』の収録曲だということから、このシングルの話題へ。日本では何度もファンミーティングをしているチャンウクだが、その時にたくさん日本の曲をカバーして歌い、ファンが喜ぶ姿を見て、「僕の曲を日本語で歌ったら、またみなさんが喜んでくれるかな」と思ったのだそう。そういった思いから、昨年11月に日本デビューシングル『あなたがいてくれた』を、そして今年3月には先ほど歌ってくれた曲が収録されたセカンドシングルもリリースし、「僕の音楽を好きになってくださって、どうもありがとうございます。これからもがんばって音楽を続けて、ベストを尽くしたいと思います」と、今後の活動にも期待が高まる言葉を伝えてくれた。
そしてここからは、コンサートが「春にまつわるお話と音楽」でスタートしたことから、チャンウクが「春にまつわるエピソード」を選んだという、ファンから寄せられたエピソードを紹介するコーナーがスタート。
最初のエピソードは、「春になると、富士山の麓に住む、先月100歳になった祖母が作るヨモギの香りが強い素朴な草餅を思い出す」というもので、エピソードとともに“春の食べ物で好きなもの”“母の手料理で大好物のメニュー”を質問されたチャンウクは、「まずはおばあ様の100回目のお誕生日を心からお祝いします」と言って、富士山の方向に向かってお辞儀をすると、「母が作ってくれる料理は全部好きです」と回答。「僕の母も健康でいてほしいですし、みなさんもずっと元気で健康でいてほしいです」という優しい言葉も贈ってくれた。
2つ目のエピソードは、「春生まれの息子が4月で20歳を迎える」というもので、20歳の記念になるプレゼントを贈りたいというファンに何を贈ったらいいか尋ねられ、チャンウクは「難しい」と言いながらも、「20歳の記念で、春ということで、外で友達と一緒に思い切り遊べるように、楽に履けるスニーカーはどうでしょうか?」とアドバイス。「お母さんがプレゼントしてくれた靴を履いていれば、もし転んだとしてもすぐに立ち上がれるような気がします。がんばれ!」と素敵な言葉も贈ってくれた。
3つ目のエピソードは、誕生日がチャンウクのセカンドシングル発売日で、福岡公演の日だったため「自分の誕生日にまさかチ・チャンウクさんと過ごせるなんて、とても特別な一日で、一生忘れられない夢のような誕生日になりました」というもの。このファンからのリクエストに応え、「本当にお誕生日おめでとうございます。そして、お誕生日に僕に会いに来てくださって本当にありがとうございます」とお祝いの言葉を贈り、喜ぶファンを見て、「本当に本当にうれしいです」と、チャンウク自身も喜んでいた。
最後のエピソードは、「上司に若いうちにいろんなことをやったほうがいいと言われるが、いまいちよくわからない」という24歳のファンのもの。春から新たな気持ちで過ごすために、24歳の時にどのようなことを考えて過ごしていたのかを教えてほしいと言われたチャンウクは、「全く怖いもの知らずで、とにかくいろんなことに挑戦していました」と回答。「いろいろな仕事は経験していませんが、ひとつのことを諦めずにずっと続けてきました。子供の頃からこれは得意だなと思うこと、好きなことを諦めなかったということで、自分をほめてあげたいです」と自分のエピソードを交えながら、「それぞれ置かれている状況、好きなことなども違うと思いますが、自分が好きなこと、やりたいことを自ら諦めずにがんばってほしい」と素敵な言葉も伝え、コーナーを締めくくった。
ファンからのエピソードを聞き、「僕自身もリフレッシュできます」と、新たな気持ちが芽生えた様子のチャンウクは、「また違った物語をお届けしたいと思います」と紹介して、ドラマ『アンナラスマナラ -魔法の旋律-』の映像に続いてOSTの『あなたは魔法を信じますか?(당신 마술을 믿습니까?)』へ。ファンタジックな雰囲気で、まるで夢の国にいるような気分にさせると、続けて『蝶へ(나비에게)』(ドラマ『奇皇后』OST)まで歌い、一旦ステージを後にした。
(つづく)→次頁へ