続いての2曲は韓国の曲『haru』と『コウル/鏡』。
『haru』はピアノの伴奏だけで歌うきれいなバラードで、ジョンフンの歌声がより心に染みた。
『コウル/鏡』については、歌ったあとにジョンフンから歌詞についての解説があり、その内容は「何年か前に別れてしまった彼女が、久しぶりに夢に出てきて、新しい彼氏と一緒にいるのを見て、翌朝起きて鏡で自分の顔を見ながら、新しい彼氏といる彼女が幸せそうに見えたから、寂しいけれど、自分と別れて幸せでよかった」と思う場面を綴ったというとても切ないもの。ジョンフンの場合、作詞はちょっと酔っ払った時にするといいものができるそう。そんな時は「ひとりで涙が出ちゃったり、次の日に見ると、これなんだよ!?」と思うこともあるそうだが、『コウル/鏡』は1か月ぐらい悩んでジョンフンが自ら作詞したもの。その意味がわかって会場も納得、という感じだった。
日本語が得意なジョンフン。今回のステージは完璧な日本語でトークも行ったのだが、「(日本語で話していて)疲れてますか?」の質問には、即答で「疲れてます!」。日本語で聞いた言葉を脳に蓄積して、韓国語に変換して考えてから日本語で話すことをコンピューターのバッファリングに例えた場面は、さすが聡明なジョンフンといった感じだった。
さらには、W-財団の広報大使として活動したりと、チャリティー活動にも力を注いでいるジョンフンだが、今回の会場である豊洲PITが東日本大震災の復興支援のために建てられたものだということで、リハーサルの合間に募金に参加したことも明かされた。
「次の曲は『僕は君を愛してる』」と紹介されると、会場からは喜びのため息が漏れ、その切ない歌声にみんな聴き入っていたが、続いての爽やかなミディアムテンポの曲、『君を守りたい』では、ジョンフンが促すと、会場は一体となって手を左右に振って応援した。
明るい雰囲気のまま次のポップな曲、『手をとって』を歌い終えると、「みなさん、今日は来てくれて本当にありがとうございます。今日の最後の曲です」と言って最後の曲『Smile』へ。ファンもスタンディングで応援し、盛り上がったところでバンドメンバーの紹介。
再び登場したYumiの「ジョンフンさん楽しかったですか?」の言葉に「本当に僕も盛り上がった」と興奮気味のジョンフンに、会場からは拍手と歓声が。テンションの上がったジョンフンは、自身の出演映画に出てきた「살아있네(サラインネ:直訳すると『生きているね』)」という言葉が書かれた応援うちわを見つけると、さらにうれしそうにしていた。
そしてここでこのあと行われる記者会見に会場のファン5名を招待するための抽選が行われることに。
当選番号を読み上げるたびに「あなたー、おめでとうございます!」と煽るハイテンションなYumiにジョンフンは大爆笑しながら「あなたー!」「おめでとう!」とモノマネまで応酬。
ここでステージをあとにしたジョンフンに、会場からはアンコールを求める大きな拍手が起こると、間もなくスクリーンには昨日の空港から豊洲PITでのリハーサルの様子が写し出された。リハーサルが終わり、辛ラーメンを持って帰る茶目っ気たっぷりの場面では会場から笑いが起こった。
続いて、今日歌った歌に関する質問が写し出され、答えるジョンフン。
Q.『僕は君を愛してる』『君を守りたい』を歌い終えての感想は?
はい、ファンのみなさんは大好きな曲です。感動していただけましたか?久しぶりにバンド演奏でお届けできてうれしいです。
Q.『手をとって』はジョンフンさんにとってどんな曲ですか?
日本語で初めて作詞した曲です。ファンのみなさんへのメッセージを込めた曲にしたいと思いました。僕の歌というよりはファンのみなさんの歌です。普段言えない感謝の気持ちや僕もみんなの力になりたいという思いとか、これからもずっと一緒にいようね、でもあせらないでゆっくり考えようねって、そんな僕からのメッセージが入っています。
Q.『Smile』を久しぶりに歌った理由は?
笑顔になれるそんなパワーになる曲は何がいいかなと悩んで選びました。
Q.最後に会場のみなさんに一言お願いします。
今日も会いに来てくれて本当にありがとうございます。みんながいるから今の僕、ジョンフンがいます。性格だから、恥ずかしくてうまく表現できないままでいただけ…みんなわかるはずだけどいつも心から感謝しています。これからも日本で精力的に活動しますので、よろしくお願いします。それでは続きの公演を思いきり楽しんでください!
ここで映像が終わり、「みなさん、みなさん!!みなさん、準備できましたか?!さあ、ミュージックスタート!」の言葉で『MESSAGE』をノリノリで歌うと、会場もスタンディングで応援。
曲が終わると、「今日は来てくれて(Yumiのモノマネ?で)ありがとうございます!」とお茶目にコメントし、さらに「みなさんが喜ぶニュースがありますけど、2部に発表します。スタッフが2部にしろって言うので(笑)。すごいですよ」と言い残し、最後の曲『シリウス』へ。
客席もお待ちかねの『シリウス』だっただけに、今日いちばんの盛り上がりでステージは幕を閉じた。
韓国語の曲『haru』と『コウル/鏡』以外はほぼ日本語で行われた今日のステージ。韓国人ということも忘れてしまうほどの日本語力で、曲もK-POPというくくりには収まらない楽曲なだけに、韓流スターのステージというよりも、いちアーティストのコンサートを観に来たという満足感が得られるものだった。
来年1月にはニューシングルも発売され、4月には日本デビュー10周年記念コンサートも開催される予定。来年は俳優としてだけではなく歌手ジョンフンの姿にも頻繁にお目にかかれそうだ。
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【ライブ情報】
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4月4日(土)名古屋・名古屋市公会堂(開場 17:00/開演 18:00)
4月5日(日)大阪・あましんアルカイックホール(開場 17:00/開演 18:00)
4月8日(水)東京・新宿文化センター 大ホール(開場 17:30/開演 18:30)
4月9日(木)東京・新宿文化センター 大ホール(開場 17:30/開演 18:30)
※開場・開演時間は変更になる場合があります。