キム・ヒョンジュン(リダ)の除隊後ドラマ初出演となった韓国ドラマ『時間が止まるその時』。
本作はヒョンジュン演じる主人公ジュヌが時間を止める超能力を持っているというファンタジー・ラブコメディで、ヒョンジュンがファンタジーというジャンルに初めて挑戦した話題作。
そしてこの『時間が止まるその時』のドラマファンミーティングが2月28日(木)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール、3月3日(日)大阪・オリックス劇場にて開催され、会場では2月27日に発売されたOSTとは異なる内容、会場ごとに異なるジャケットの限定版OSTも配られた。
『感激時代~闘神の誕生』以来4年ぶりのドラマ出演ということで、ドラマファンミーティングも約4年半ぶり。気合の入ったこのステージでは、ファンと楽しむファンミーティングの要素に加え、台詞リーディングにも挑戦し、ヒョンジュンの俳優としての姿をたっぷり楽しむことができた。
とはいえ、いつものイタズラなリダ節も炸裂で、あっという間の2時間となった。
この2月28日(木)に行われた横浜公演の模様をお届けします!
開演前にステージにMCのチョウヘンセが登場すると、本日のイベントでのミッションを発表。
劇中でヒョンジュン演じるジュヌが指を「パチン」と鳴らすと時間が止まることから、この会場でもヒョンジュンが指を鳴らしたら止まらなければいけないということで、全員で練習してみることに。
なるべく手を上げたり、大きな動きの途中で止まったほうが面白いというMCのアドバイスに応える会場のHENECIA(キム・ヒョンジュンのファン)たち。
満を持してイベントがスタートすると、ニュース速報のような映像に続き、ステージ2階にヒョンジュンが登場。
ゆっくりと会場を見渡すと、「ようこそ、僕の時間へ。」とひと言。
大歓声の中、指を「パチン」と鳴らすと、見事に時間の止まった会場。イタズラ好きのヒョンジュンが客席に下りていくと、止まっているのが大変そうなポーズのファンを覗き込んだり、ゆっくりと歩きながら、最後はペンライトやカバンを拝借して、大喜びでステージへ。
そして焦らしながらもう一度指を「パチン」と鳴らすと、動き出した会場は再び大歓声。
改めて、「こんにちは、ヒョンジュンです。」と挨拶すると、「ファンのみなさんが始まりの時から本当に時間が止まったかのようにやってくださって、歓迎してくださったので、これまでのファンミーティングとはまた違うファンミーティングになりそうです。そしてひょっとしたらと思って、試しにペンライトやかばんをいただいてきちゃったんですが、みなさん我慢していらっしゃいましたね。」と早速お茶目っぷりを発揮。このドラマならではの素敵なオープニングとなった。
トークコーナーになると、まずは4年ぶりのドラマ出演、そして久しぶりのドラマファンミーティングについて、「今回、『時間が止まるその時』というドラマで、ジュヌ役をやらせていただきましたキム・ヒョンジュンです。日本で歌手キム・ヒョンジュンではなくて、俳優キム・ヒョンジュンとして、ドラマファンミーティングという形で久しぶりにこのようにご挨拶することができました。コンサートの時のように熱狂的というわけにはいかないと思いますが、静かな感動がある2時間になると思っていますので、みなさんも楽しい時間を過ごしてお帰りいただければと思います。」と、俳優としてこの場に立てた喜びを噛みしめている様子。
今回ヒョンジュンが演じたのは、時間を止める能力がある超能力者のジュヌ。この役柄について聞かれると、「いつも孤独でひとりなんです。自分の中心がどこにあるのかわからず、目標がない人生だったけれど、ヒロインのソナに出会って人生の意味、今後の生き方を見出す、そんな人物です。」と紹介。
そして話題は超能力に。
「男性なら誰でも一度は、もしも自分に超能力があったらどうしよう、と想像すると思います。女性だったらどうなのか、ちょっと聞いてみたいですね。どんな超能力があったらいいでしょうか?代表してMCの方に聞きたいと思います。」とまさかの逆質問をするヒョンジュンにMCもビックリ(笑)。
MCの「“どこでもドア”」という、ヒョンジュンが思っていたものとは違う回答が返ってくると、「僕が思うには、女性のみなさんは歳を取らない魔法を望むのではないでしょうか?」と独自の理論を展開し、「僕は幼い時から3~4個の超能力があったらなと思っていました。」と言ってその能力を発表していく。
・時間を止めること
・透明人間
・手から火が出せる
・飛べる
・瞬間移動
と話すうちに、「あ、僕は5つ持っていたんですね。」と自分でもビックリするヒョンジュン(笑)。
中でも1位は“瞬間移動”ということで、「瞬間移動して、僕が好きな旅行地に、飛行機に乗らないで移動できたらいいなと思ったんです。」とその理由を明かすと、MCから「それ、“どこでもドア”と一緒ですよね?」とツッコまれ、会場も大爆笑。
それでもめげずに続けて「瞬間移動で一番やりたいと思ったことなんですけど、男性ならみんなこんなことを考えると思います。銀行に行って・・・もうこれ以上はお話ししません!」とリダ節炸裂。
そして先ほどの能力の中で2位の夢は、“時間を止めること”だったそうで、今回このドラマを通してその夢を現実に叶えることができて、「本当に感謝しています。」とプロデューサーをはじめとするするスタッフに感謝の気持ちを伝えた。
ヒョンジュンの希望の超能力の中には入っていなかったが、劇中で“お金を複製する能力”があり、MCから「1000円が1万円になるみたいなシーンがあったんですよ。」と言われると、覚えていなかったようで、きょとんとしてしまったヒョンジュン。
しかし、MCの「(この能力を使って)食べたい時に牛丼が出てきたらいいですよね?」と言われると、満面の笑みで「それ、とってもいいですね。すき家!キムチ!温泉卵!」と大興奮。
ドラマのタイトル“時間”にちなんで、「過去にもしタイムスリップできるとしたら、何時頃に戻りたいですか?」と聞かれると、「僕はいつも話してきたように、今日が一番いいと思っています。過去に戻ってしまうと今日またここに来るまで同じことを経験しなければなりません。なので、今日がいいです。」とブレない回答。
最後に特に印象に残っている撮影エピソードを聞かれると、「先ほどみなさんも(イベントのオープニングで)時間を止める演技をされたのでご存知だと思うんですが、撮影はひとつの角度から撮るのではなく、色々な角度から撮ったり、遠いところからも撮ったりしますので、僕以外の(出演者の)みなさんは本当に苦労が絶えなかった撮影だと思います。逆に僕は自由に演技ができたので良かったです。動けない方々は目をつむることもできず、途中で目が合ったりすると、涙が浮かんでいる方もいらっしゃったので、大変そうでした。」と今回のドラマならではのエピソードを明かしてくれた。
そしてここで、特別ゲストが登場することになり、ヒョンジュンの「このドラマで神の使者、ミョンウン役をされましたイン・ギョジン先輩です。拍手をお願いします!」という紹介で、イン・ギョジンがステージへ。
登場するや否や、「みなさん楽しいですか?エーヨ!ヒーラリラリラリ!オオワッ!」と声出しで挨拶するギョジン。会場の雰囲気は一気に賑やかになり、ヒョンジュンも「いつもこうやってテンションがアップしている先輩なんです。隣にいるとうれしい、楽しい気持ちになります。」と冷静に話しながらもうれしそう。
ヒョンジュンとは普段から仲が良いというギョジンは、たくさんのHENECIAを前にして「こんなにたくさんのみなさんがいる会場で、ヒョンジュン君と共にみなさんとお会いすることができて、とても光栄です。ありがとうございます。」と興奮気味に話し、今回早めに来日し、ヒョンジュンとゴルフをした、という話題になると、自らマイクをゴルフクラブに見立ててスイング。
ヒョンジュン曰く「韓国の芸能人の中でゴルフが一番上手な方」だそうで、「一緒に運動をしていると、僕もだんだん上手になっていくのが分かるんです。近いうちに日本のHENECIA公式ホームページで、先輩と一緒にゴルフをしたり、ご飯を食べている映像をアップしたいと思っています。」とうれしいお知らせも。
リクエストに応え、ヒョンジュンも「僕はそんなにカッコいいスイングじゃないんですよね。」と照れながらもゴルフスイングを見せてくれた。
自身が演じたミョンウンという役柄について聞かれると、ギョジンは「みなさん、まず想像してみてください。僕がドアを開けて入っていくと、自分が行きたかったと思った所にいるんです。高速道路で、トイレにものすごく行きたくて、でもトイレがない時、ドアを開けて入るとトイレ。“瞬間移動”、それを僕が持っていたんです。」という独特の話術で、会場をどんどん惹きつけていく。
そして「ヒョンジュン、どこに行きたいですか?瞬間移動で。」と言うギョジンに、ヒョンジュンは「お兄さんはどこに行きたい?」とラブラブな会話を展開し、「銀行。さっきもしかして話してたんですか?」と先ほどの話を盛り込んでくる芸達者なギョジン。
さらにヒョンジュンも「僕は温泉です。想像はみなさんのクリエイティブさにお任せしたいと思います・・・洋服は?男性というのは子供の時から、そういうイタズラなことを想像したりしますよね。でも今の僕の年齢でそういうことを真剣に想像するのは犯罪になると思いますが(笑)。」とリダ節で応戦していた。
そんな仲良しの2人の付き合いは、まだ3年程度だそうで、最初に会った時、ギョジンは「カッコいいなあ。この男、俺のものにしたい。」と思った、と言って笑いを誘う。
対するヒョンジュンは「ちょっと重い感じの人だと思いました。でもスイートでした(笑)。そして、先輩に会って、人間関係というのは、会っていた期間では決まらないということを感じました。今日会ったのに、他の誰よりもいい関係だということがあるんだと気づきました。期間というのが重要ではないというのを初めて実感することができました。先輩と一緒に演技をしたり、会ったりするその3年は、あたかも25年間のような、そんな気分です。」と言っている間にも、見つめ合って笑い合ったり、本当に仲睦まじい様子。
MCから「ヒョンジュンさんの秘密を教えてください。」と聞かれたギョジンは、気を使ったのか、「ヒョンジュン君はよく水を飲むんですよね。ゴルフをしていても、トイレに走って行きました。」とかわいらしいエピソードを披露。
そんな先輩を横目に、「ギョジン先輩は僕がお酒に酔ったらどうなるかをよく知っています。」と自爆発言をするヒョンジュンだったが、ギョジンは「僕はよく知りません。僕も酔っているからです。」と大爆笑に替えていた。
ここで、それぞれ2人が選ぶ『時間が止まるその時』の心に残る名場面を映像で観ていくことに。
まずギョジンが選んだのは、ジュヌが時間を止めて骨董品屋に侵入し、物語の鍵となるブレスレットを盗み出すところをミョンウンが目撃するシーン。
このシーンを選んだ理由を「このシーンは僕がヒョンジュン(ジュヌ)に初めて出会うシーンでした。緊迫した状況の中でも静かな時が流れる、ということで記憶に残っています。そしてさらに付け加えると、私の眼球による演技、素晴らしいものではなかったでしょうか。」と説明し、会場からは拍手。
続いてヒョンジュンが選んだのは、前世でソナが神に消されそうになり、ジュヌが消さないでほしいと懇願するシーン。
「今回のドラマで一番好きなシーンとしてこのシーンを選んだのは、ジュヌの感情がよく伝わってくるシーンだからです。短い時間でジュヌという人物がどのような人なのか、というのが明確に伝わって表現されているシーンだと思います。そしてソナが消されてしまうという部分も、特殊効果を使って全体的に美しく編集されているからです。」とその理由を明かしたが、ここで終わらないのがヒョンジュン。
「追加なんですけど、ギョジンさんが選んだシーンの中に、骨董品屋の主人が出てきましたよね。その人は、その後でホテルの社長になります。みなさん、気になったらDVDをお買い上げいただいて、チェックしていただければと思います。その人はもうひとつ別の職業があるんですけど、オークションを進行する人です。職業がコロコロ変わる人ですね。」と裏話を暴露し、会場を楽しませた。
トークコーナーが終了し、ギョジンが一旦退場すると、あらためてギョジンについて「“ハッピーウイルス”、そんな方です。この会場に来たのが、何か感慨深いような気がします。」と話している間に、会場からは何故か笑いが。
それを見逃さないヒョンジュンは「なぜ笑っているんですか?ドラマファンミーティングなのに。新種のインフルエンザにかかった会場です。明日また体調が悪くなるのではないかと思います。」とインフルエンザの苦い思い出が蘇ってしまったよう(笑)。
そしてここでヒョンジュンが2月に韓国カムバックしたアルバム『NEW WAY』からタイトル曲の『WHY』を歌ってくれることに。
「この曲の中でブリッジの部分に「♪시간을 돌릴 수 있다면(時間が止まるその時)」という歌詞あるんですが、その部分はこのドラマで胸が痛むような、そんな恋を通じて感じた部分を盛り込んで書いたんです。今日はキム・ヒョンジュンとしてではなく、ジュヌとして歌いたいと思います。」と紹介して、思いの込もった歌声を披露した。
ヒョンジュンが一旦ステージを後にすると、続いて登場したのはギョジン。
ホン・グァンホの『참 예뻐요(チャム イェッポヨ)』で素敵な歌声を披露してくれたのだが、途中飛んでいるようなポーズを取ったり、「みなさんのお顔、とてもきれいです。」と声を掛けたり、たくさんの“ハッピーウイルス”を振りまいて、会場を楽しませた。
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