閲覧回数2万ビューを誇る大人気ウェブトゥーン漫画を原作に、特殊能力を持つ3人の男女と、その能力を受け継いだ子供たちの姿を描く、ヒューマン・アクション・シリーズ『ムービング』。本日16時よりディズニープラス スターで独占配信が開始されるのに先立ち、8月3日(木)ソウルにて制作発表会が開かれ、主要人物を演じるリュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソンをはじめとする9人の俳優と、パク・インジェ監督、原作マンガの作者であり今作の脚本を手がけたKang Fullが登壇し、ドラマをPRしました。
制作発表会は、フォトセッションと予告編の上映後、俳優たちによるキャラクター説明と、集まった記者たちの質問に答える質疑応答で進行。フォトセッションでは、メインキャストのチャ・テヒョンとチョ・インソンが、特殊能力を使っているようなポーズやスーパーマンのポーズをして盛り上げてみせた。
リュ・スンリョンは、痛みは感じるけれどもすぐに回復するところから「モンスター」と呼ばれるチャン・ジュヨン役。
「ジュウォンは”無限の再生能力”の持ち主。愛する人に出会い、娘のヒスが生まれることで、生きる目的を見つける人物です」と説明。
“安全企画部最精鋭のブラック要員”キム・ドゥシク役を演じたチョ・インソンは、「ミヒョン(ハン・ヒョジュ扮)とどのように出会い、恋愛に発展していくのかを見せていきます。もっとたくさんの話をしたいのですが、“トップシークレット”という役どころなので、この辺で抑えておこうと思います」と、早速優秀なトップシークレット要員っぷりを発揮した。
ドゥシクの妻で“卓越した五感”を武器に安全企画部の最年少要員として抜擢されたイ・ミヒョン役のハン・ヒョジュは、「監視対象であるキム・ドゥシクと恋に落ちて息子を出産します。母親としての姿、20代の要員の姿など、様々な顔をお見せする役ということで、私にとってはとても大きな挑戦でしたが、立派な俳優さんたちと共演し、楽しく撮影する事ができました」と語った。
また『トンイ』以来、2度目となる母親役については「上手くできるのか、プレッシャーがあり、睡眠不足になったりもしたのですが、考えてみると、24歳(数え年)の時に『トンイ』でヤンイン君という10歳の息子がいる役でした。歳月がたち、こんなに大きな子供のいる年になったのかと(笑)見てくださる方も、上手く演じれば受け入れてくださるだろうと思い、自然に演じようと自分に言い聞かせて演じました」と感想を述べた。
ドラマ化にあたり、新たに描かれることになったオリジナルキャラクター チョン・ケドを演じることになったチャ・テヒョンは、「ケドは電気能力を持っているのですが、(Kang Fullが)静電気くらいの能力くらいしかくれませんでした」と笑いを誘うと「バッテリーや乾電池を持つと発電します。実際にEBSで放映しているキャラクターになったりもします」と、緊迫感あるドラマに笑いを提供する役割であることを予感させた。役作りについて質問が飛んだ際には、「Kang Full作家は、僕が演じやすいように、初めから僕をイメージして役を書いてくださったようです。
雷マンの公演の一部分を学んだり、バス運転手役に必要な運転免許を取ったりもしましたが、想像力が必要な部分はほとんどありませんでした。おかげでとてもいい経験ができましたし、楽しく撮影ができました」と語った。
「原作とのシンクロ率が高い」と言われるジェマン役のキム・ソンギュンは、自身の役柄について「普段はおとなしいけれども、家族、特に息子が危険に晒された時には、とてつもない怪力を発揮するキャラクター」と説明し、家族愛溢れるキャラクターであることをアピール。
メインキャストの中で唯一、「特殊能力を持っていない」設定のチェ・イルファンを演じるキム・ヒウォンは、「私だけ特殊能力を持っていないというのは残念でしたが、今考えてみると、愛という大きな能力を持っています」とほほ笑んだ。
特殊能力を隠して生きてきた大人たちの物語と同時に描かれるのが、彼らの子どもたちの物語。特殊能力を受け継いだ新時代の子どもたちがどのように自身の運命を受け入れ、人生を歩んでいくのかも見どころの一つだ。
ミヒョン&ドゥシクの息子ボンソク役を演じるイ・ジョンハは、父親の飛行能力と母親の“優れた五感”を持つ人物。「幼い頃から、母から能力を隠すように言われていたジョンハは、正体がばれないように緊張感を持って生きていましたが、ヒスに出会い、能力を隠さず生きるようになります。そこからボンソクの真価を発揮します」とやや緊張気味でコメント。すると、母親役のハン・ヒョジュは「息子!ファイト!」と激励。父役のチョ・インソンは「まだデビューして間もないためぎこちないところもありますが、温かく見守ってほしいです」と、父として、また先輩としてフォローした。
ジュウォンの娘コ・ユンジョン演じるヒスは、父の再生能力を受け継いだ人物。「あるきっかけで特別な能力を持っていることを知り、傷つきながらも、自分のように特別な能力を持つ子たちを慰め、堂々と生きられるように手助けをする人物です」とキャラクターの魅力をしっかりした口ぶりでアピール。その様子を、リュ・スンヒョンが実の父親のような温かい笑顔で聴いているのが印象的だった。
キム・ソンギュン演じるジェマンの息子ガンフン役には、新鋭キム・ドフン。「父から怪力と超人的なスピードを受け継いでいますが、特殊能力を持っていることを隠して学級委員として学生生活を送っています。表向きは大人っぽいですが、本当は同級生たちのようにピュアで弱いところもある子です」と初々しく話した。
記者との質疑応答で、公開を前にした感想を聞かれた監督は、「クランクアップして1年間、毎日のようにCG作業や編集作業をしてきました。そんな作品がもうすぐ手を離れると思うと、少し悲しくもあります」と心情を吐露。これがドラマ脚本家デビューとなった Kang Full は、「脚本を書き始めて3年、この作品に関わってきました。漫画は一人で作業することがほとんどですが、ドラマは僕が書いた脚本を具現化してくれる監督やスタッフたち、演者たちがいます。頼る人たちがいるということが不思議でしたし、ありがたかったです」と感想を述べた。
また、20話という長いストーリーになった理由を問われると「登場人物一人ひとりの事情を深く掘り下げるには12話、16話では無理だと思い、“20話なら引き受ける”と言いました。20話だからこそ、見どころがたっぷり
とあります」と自信を覗かせた。これを受けたパク・インジェ監督は「演出家としては大変でした」と苦笑い。「Kang Full作家が描いてくださる細かいキャラクター設定や背景を全て生かさなければいけなかったので苦労もありましたが、毎話、視聴者の方に満足していただけるように頑張りました」と語った。
ハン・ヒョジュとチョ・インソンは、意外にもドラマ初共演。初めて演技で息を合わせた感想を聞かれたハン・ヒョジュが「モデルとしては何度か一緒にお仕事させていただきましたが、演技を合わせるのは初めて。インソンさんは、思った以上に思慮深く、思いやりに長けた方でした。楽しく演じられるよう、現場でも配慮してくださり、たくさん手助けをしてくださいました」と尊敬のまなざしを向けると、チョ・インソンも「集中力、キャラクター分析、そして現場での忍耐力……。すべてがすばらしく、10年後が楽しみになるような素晴らしい俳優だと思いました。世界に飛び立つのにふさわしい俳優だと思います」とハン・ヒョジュを大絶賛。ハン・ヒョジュは恐縮しながらも、「常に成長する俳優になる努力をします」とほほ笑んだ。
最後は、パク・インジェ監督が「愛や家族愛、バラエティ溢れるアクションなどたくさんの要素が描かれているギフトセットのようなドラマです」とドラマを表現。チャ・テヒョンが「韓国的なヒーローもので、韓国的な内容も多いですが、家族愛を描いているので全世界の人々に楽しんでもらえると思います」と語ると、チョ・インソンは「原作との相違や、既存のキャラクターとオリジナルキャラクターが交わった時の化学反応のようなものをポイントにしてみていただけると楽しくご覧になれるのではないかと思います」と、ドラマの鑑賞法を伝授し、制作発表会の幕を閉じた。
『ムービング』は本日より、ディズニープラス スターで独占配信開始!
<ストーリー>
1990年代、韓国の国家安全企画部は、超能力者たちによるブラック・オプスチームを設立した。極秘任務の遂行を命じられたこのエリート部隊のメンバーは、超能力を使って国を守り、不可能なことも可能にする日々を過ごしていた。しかしある日突然、部隊は姿を消し、国中に散り散りになった。数十年後、歩くよりも先に宙に浮くことができた少年キム・ボンソクと、再生能力により自動車事故で無傷で生き残った少女チャン・ヒスは同じ学校に通うことになる。互いに自らの秘密を打ち明け、世の中には自分たちのような人間がいることを知り、すぐに親しくなる。そんな彼らの日常をよそに、フランクという謎の配達員がソウル市内で能力者たちを殺害し始める。子供たちが能力者と暴かれる前に、フランクを止めることはできるのだろうか。
<スタッフ>
監督:パク・インジェ、パク・ユンソ「ザ・メイヤー 特別市民」「キングダム2」
脚本:Kang Full
<キャスト>
リュ・スンリョン「エクストリーム・ジョブ」「バトル・オーシャン 海上決戦」
ハン・ヒョジュ「トンイ」「W-君と僕の世界-」「ビューティー・インサイド」
チョ・インソン「その冬、風が吹く」「安市城 グレート・バトル」「モガディシュ 脱出までの14日間」
イ・ジョンハ「わかっていても」
コ・ユンジョン「還魂2」「Sweet Home-俺と世界の絶望-」
キム・ドフン「今日のウェブトゥーン」「フェイスレス 顔のないボス」
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