『花郎<ファラン>』『力の強い女 ト・ボンスン』『SUITS/スーツ~運命の選択~』など数々の大ヒットドラマに出演し、2024年も『ドクター・スランプ』で好スタートを切った“韓国俳優の貴公子”パク・ヒョンシクが、3月10日(日)東京・渋谷のNHKホールにて7年ぶりの来日ファンミーティング『PARK HYUNG SIK 2024 ASIA TOUR FAN MEETING SIKcret Time IN TOKYO』を開催した。
デビュー当時から日本でも音楽活動を中心に活躍していたヒョンシクは、7年のブランクを感じさせないほどの人気で、昼夜2公演のチケットは完売。この貴重なチケットを手に入れたラッキーなファンで、会場は埋め尽くされていた。
この昼公演の模様をお届けします!
今回のアジアファンミーティングツアーは『SIKcret Time』というタイトルがあらわすように、コンセプトが“シークレットエージェント(スパイ)”となっており、オープニングも、スパイに扮したヒョンシクが任務のために日本のパスポートを持って来日するという映像からスタート。ドラマさながらの映像に会場からも大きな拍手が起こると、『それを愛と呼ぶなら』(原曲:Uru)のイントロとともに、いよいよヒョンシク本人が登場し、さらに大きな拍手と歓声が。透明感のある美声で歌うと、客席を見渡し、“貴公子”らしく胸に手を当てる丁寧なお辞儀をして、一旦ステージを後にした。
入れ替わりで本日のMCのYumiが登場し、本日の公演では、ヒョンシクが“スーパーエージェント”、客席のファンが“新人エージェント”という設定であることを説明したところで、手を振りながらヒョンシクが再びステージへ。「みなさん、お久しぶりです。パク・ヒョンシクです」と挨拶すると、ファンだけでなく、ZE:A時代からMCを務めていたYumiとの再会も喜ぶヒョンシク。オープニングステージでは、客席を埋め尽くしているたくさんのファンを見て、感動と同時にとても緊張してしまったいうヒョンシクだったが、Yumiに言われるまで3階席があることに気づかす、「えっ!?」と目を丸くしながら満席の3階席を見ると、「びっくりした」と日本語が飛び出してしまうほど大興奮。そのリアクションに、3階席のファンも大喜びしていた。
そしてここからはイスに腰掛けてトークしていくことに。
7年の時を経て、さらにカッコよくなって日本へと戻ってきてくれたヒョンシク。Yumiがそのイケメンぶりに感心しながら、「(グループ活動の時は)あまりしゃべっていなかった印象」だと伝えると、「幸い横におしゃべりなメンバーがいたので、しゃべる努力をせず、気楽だった」とユーモアを交えて返すヒョンシク。しかし今は、自分ひとりで全てをやらなくてはいけないので「とても緊張している」と同時に、「みなさんの愛を独り占めできると思うとうれしい」と、笑顔を見せていた。
また、今回のコンセプト“シークレットエージェント”については、「やっているうちに、間違えちゃったかな?」と思ったそうで、実は最初は「ファンと秘密の空間で、秘密の時間を過ごせるのではないか」というところから始まったとのこと。自身でも思わぬ方向に話が向かっていってしまったようだが、結果的には「やってみたらすごく良かった」とのことだった。
このコンセプトで最初のコーナー“SIKCRET NOTES”へ。いくつかのキーワードに基づき、ヒョンシクの性格について深掘りしていくことに。
1つ目のキーワードは“ESFP? ISTP?”。韓国では、今や就職にも影響するという国民的な性格診断テスト“MBTI”。ヒョンシクはこのテストで、外向的な“E”、現実主義の“S”が含まれるアーティストタイプの“ESFP”と、内向的な“I”、理想主義の“N”が含まれる巨匠タイプの“ISTP”、2つの結果が出てしまったのだそう。自分の性格はどちらなのか判断するのは「本当に難しい」と話し、ファンとも相談していると、Yumiからの「血液型がAB型なので、いろいろなタイプが中に入っているのでは?」という指摘に、「えぇっ!?」と本日2回目の驚きの表情。この指摘に目からうろこが落ちてすっきりした様子だった。
また、Yumiから「1日誰かと一緒にいなければならないとしたらどんな人といると自然体でいられるか?」との質問されると、「相手の性格に合わせられるタイプ」だと回答。ZE:Aのメンバー イム・シワンのようにリーダーシップがあり、エネルギッシュで計画的なタイプの人にも合わせられるし、余裕を持ってコーヒーを飲んでリラックスして過ごすようなタイプの人にも合わせられるそうで、ZE:Aのほかのメンバーとは、一緒にお酒を飲んで「ずっと健康でいようね」と話していることも明かした。
2つ目のキーワードは“A or B”で、2択の質問にヒョンシクが答えていくことに。
1問目の「髪型でカッコいいと思うのはおでこを A:出す/B:出さない」では、ファンの意見を反映し、Aを選択。普段は役柄によって髪型を決めているため、あまり自分の意思が髪型に反映されることはないようだが、今はたまたま作品の合間で、「初めて髪を伸ばしている気がします」と、髪を伸ばしていることを明かした。
2問目の「A:1000人と順番に1人ずつ1000日間、1対1でごはんを食べる/B:1000日間1人でごはんを食べる」では、Aを選択。「(いろいろな職業や年齢層の人と)人生のお話をしながらごはんを食べていたら、時間があっという間に過ぎていくと思います。1000日間、1人でごはんを食べるのは簡単ではないと思います」と、その理由を明かした。
3つ目のキーワードはヒョンシク主演の最新ドラマ“『ドクター・スランプ』”。本作は、韓国でも社会現象となっている“スランプ”“バーンアウト(燃え尽き)症候群”をテーマにしたロマンチックコメディで、日本でも1月からNetflixで配信されているため、会場のファンからもすでに多くの支持を得ているようだった。
このドラマでヒョンシクは美容外科医ジョンウを演じ、高校時代ライバルだったパク・シネ演じる麻酔科医のハヌルと、共にスランプに陥ってしまった状況で再会するのだが、この物語について「共感することが多く、とても惹かれました」とヒョンシク。ドラマの中では、高校時代を演じるシーンもあり、「正直、今これ(制服)を着てもいいのかな、と思いました」と、複雑な心境もあったようだが、パク・シネとお互いに制服を着た状態で初めて会った時に、気まずさもありつつも「すごく似合う」「お互いにまだまだイケるね」と言って励まし合ったのだそう(笑)。そんなパク・シネとは以前ドラマ『相続者たち』で共演したことがあったため、「気楽な感じでスタートすることができた」とのこと。パク・シネは「相手を気楽にさせてくれるタイプの方」だそうで、そのため「とても楽しくて笑い声の絶えない現場だった」と明かしてくれた。
そしてこの日、運命的なタイミングでリリースされた『ドクター・スランプ』のOST楽曲『내게 기대(Lean On Me)』を歌ってくれることに。ドラマのシーンが目に浮かぶような気持ちのこもった歌声に、会場は大喝采。続けて「この歌は『力の強い女 ト・ボンスン』のOSTです」と紹介して『그 사람이 너라서(Because Of You)』も歌い、耳がとろけるような甘い歌声で会場を酔わせていた。
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