5月24日(水)・25日(木)東京・渋谷のNHKホールでPENTAGONの約8か月ぶりとなる来日公演『PENTAGON 2023 FAN CONCERT ~ UNIVERSE 君への詩 ~』が開催された。今回の公演には、昨年11月に兵役を終えたフイも参加し、久しぶりに8人でのステージを日本のUNIVERSE(ユニバース:PENTAGONのファン)の前で披露した。
この5月25日(木)に行われた公演の模様をお届けします!
会場からは手拍子が起り、オープニング映像が流されると、スクリーンが上がり、メンバーが登場。気合十分のメンバーたちは、1曲目の『빛나리(Shine)』で暴れ回ると、続けて『DO or NOT』を披露。UNIVERSEの掛け声も完璧で、メンバーのボルテージもどんどん上がっていく。
ここで「TENTASTIC!こんにちは、PENTAGONです!」と全員で挨拶すると、MCの古家正亨も合流し、自己紹介へ。
最初にフラれたウソクは、「準備してなかった」と1回パスし、シンウォンからは「プロじゃない」とブーイングも。そして代わりにユウトから始めることに。
ユウト「どうも、アダチユウトでーーーーす!!」
ヨウォン「みなさん、僕もPENTAGONのヨウォンで~す。今日も楽しんでいきましょう!」
フイ「みなさん、こんばんは。僕はPENTAGONのリーダー、フイです。今日も楽しむ準備OKですか?今日もやっぱりUNIVERSE、ホントかわいいね。僕たちと一緒に、盛り上がっていきましょう!」
ジンホ「こんばんは。31歳、ジンホでござる。うむ。今日はね、最後の日だから、一緒に遊びましょう!」
キノ「(歌でUNIVERSEとコールアンドレスポンスをして)キノで~す。ありがとう!」
ホンソク「みなさん、こんにちは!僕は甘い歌声のホンソクです!」
シンウォン「(ステージ真ん中まで出て歓声をコントロールしながら)おいおい、シンウォンだ」
ウソク「みなさん、ずっと待ってましたよね?暑くないですか?もうすぐ夏だね。今日は夏みたいに、熱く遊びましょう!」
と、それぞれが芸達者ぶりをアピールしていた。
ここでイスに腰掛け、本格的にトークがスタート。
昨日の公演でもかなり盛り上がったというメンバーたち。キノは筋トレに行く予定が起きられなかったそうで、フイからは遅刻したことを暴露される場面も。キノは「あなたが遅刻したんで、僕も遅刻したよ」とフイに反論するも、「罪をなすり付けない!」とユウトから注意されていた。
ジンホからは、昨日のゲームで負けて、古家から焼肉をおごってもらうことができなかったので、自分たちで食べたという報告も。「ひどいですよ」と言いつつも、今日のリベンジに向け「がんばります」と話していた。
今回のファンコンサートのタイトル“UNIVERSE 君への詩”にちなみ、PENTAGONがUNIVERSE のために何曲作ったのかを調べたという古家から、その曲数が「131曲(韓国Melonに登録されている数)」であることが伝えられると、その功績をほめ合い、何故か再び「今日焼肉!」と盛り上がるメンバーたちだった(笑)。
そしてここからは、そんな楽曲に関するPENTAGONとUNIVERSEへのアンケート結果を発表していくコーナーへ。
最初のテーマは“いちばん好きな歌詞”。
フイは『불꽃(Eternal Flame)』の「♪밝게 타오르는 불꽃~(明るく燃え上がる火花)」の部分をチョイス。この歌で涙を流したというフイは、この公演のために再び録音する時にも、泣きそうになったほど、思い入れのある楽曲だそうで、アンケートには「真心を感じられる歌」とも。「この歌を聴くと、PENTAGONの最初から今まで歩んできた姿が思い浮かび、UNIVERSEとの時間も思い出されて、レコーディングでボロボロ泣きました」と、その思いを伝えた。
ユウトが選んだのは、『SEASONS』の「♪変わりゆく季節の中 僕を彩るのは君さ~」の部分で「季節の移り変わりに好きな人を重ねているところが好き」とのこと。「愛情を込めて作った曲で、歌詞にとにかくこだわった」のだそう。
キノが選んだのは『불꽃(Eternal Flame)』の「♪우리의 봄엔 언제나 눈이 내려요~(僕たちの春にはいつも雪が降る)」の部分。「UNIVERSEと僕たちが直接一緒に歌詞を作詞した曲だから、僕たちにとって意味がある曲になりました」とその理由を説明した。
シンウォンが選んだのは、『빗물 샤워(Shower Of Rain)』の「♪내 맘은 천도의 복숭아 같아~(僕の心は1000℃の桃のようだ)」の部分。シンウォンは、「韓国語ですけど、いまだに意味がわかりません」と言って大爆笑。作詞したフイも「特に意味はありません」と言って、爆笑を誘ったが、ウソクは、桃は心(心臓)の形、熱さの1000℃で、熱い心を例えて言ったのではないか、と独自の考察を披露した。
ヨウォンは、『Like This』の「♪넘어져 무릎에 피가 나도 계속 달려갈게 Like this(倒れてひざに血がにじんでも 走り続ける~」を選び、「僕の座右の銘に近い決意の歌詞だから」とのこと。ヨウォンが「僕だけじゃなく、メンバーも同じ気持ちだと思います。デビューから今まで、いろいろな試行錯誤を経て、いろいろな苦難も乗り越えてやってきたことがこの歌詞に込められているなと思って選びました」とシリアスに話すも、「UNIVERSEはこうなったら病院に行ってください」と、オチを付けずにはいられないメンバーたちだった。
ホンソクは『SHA LA LA』と回答。質問が“歌詞全体が気に入っている曲”だと勘違いし、このような回答になったのだそう。
ジンホが選んだのは『빛나리(Shine)+봄눈(Spring Snow)』の「♪나의 친구여 시간이 흘러도 우리 추억은 영원할 거야~(僕の友よ 時が流れてもこの思い出は永遠になるよ)」の部分。これは、ジンホが入隊前最後にサバイバル番組『Road to Kingdom』で披露したもので、本来は“この思い出”という歌詞だったが、“僕たちの思い出”に替えて歌ったのだそう。「その時は、僕が戻った時、チームがどうかありますように、という気持ちで歌いました」と感動的な秘話を明かしつつ、「では焼肉」とオチも忘れないジンホだった。
ウソクが選んだのは、『그해 그달 그날(Nostalgia)』の「♪추억은 날 아프게만 하는 그런 감정일지도~(思い出は僕を傷つけるだけの感情であると)」の部分で、「つらかった時期に書いた曲なので、強く記憶に残っています」とのこと。「いい思い出も、そうじゃない思い出も、時間が経って考えた時に、いいことももちろんあるけど、懐かしさのために悲しくなるんじゃないか」と、その真意を明かしていた。
そんないいムードを打ち消すように、ホンソクがビハインドストーリーを披露。この曲は、アルバムに入れるか入れないかの投票で過半数に達していなかったが、ホンソクが強く推し、そのおかげでウソクから、サビを歌う権利をもらうことができたのだそう。さらにキノも、最近レコーディングした曲が、3年間シンウォンが推してくれていたので、サビをあげたと明かし、会場は大爆笑となっていた。
続いてのテーマは、“いちばん良かったコンサート”。メンバーの回答は3つに分かれたそうで、まずはウソク1人が2022年のロンドン公演を選んだことが伝えられた。コロナが終わって久しぶりの野外公演で、「みんなで一緒に手を振った瞬間がとても印象的だった」とのこと。ウソクが「本当にありがたいなと思いました」としみじみしていると、キノも「待ってくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えていた。
そして2019年のワールドツアーの日本公演を選んだキノは、「ワールドツアーが長かったです。大変でしたし、たくさんいい思い出もありますし、最後になって、もう終わりかと思って、寂しくて、でも大きなステージでライブするのがありがたかったです」とその理由を明かすと、ジンホも「気分が良かったです」とコメント。
仲良く2人で「今この瞬間」という同じ回答をしたホンソクとフイは、抱き合って、手をつないで礼をして大喜び。先週書いたアンケートなのに、と納得のいかない様子のキノだったが、フイは「毎回毎回のコンサートが、僕にとってはとても大切なんです。ひとつを選べないほど、今この瞬間がとても幸せなんです」とその理由を話し、登場前にLEDスクリーンの後ろから見えるUNIVERSEの姿が「いつも新しい感じがして、すごく感動的」と、今まさに幸せを感じでいるようだった。
一方UNIVERSEの多くが選んだのは、2022年9月に行われた日本でのコンサート。「当日参加できなかったメンバーの分も、一人ひとりがそれを満たしてくれていたので感動的でした」という意見には、キノが「5人で十分ですよね」と爆弾発言も。ジンホも「ペンタゴンは5角形」と追い打ちをかけていた。
そのほか、「全部」という回答もあり、その理由は「PENTAGONのライブはどんな時だって最高だから」とのこと。
これを受けシンウォンは、「正直残念、いつもみなさんいいことばかり言ってくださるから」と意外なコメントをし、「ここはちょっと残念だった」「こうしてほしかった」という意見が欲しいとも。その理由は「プロだから」とのことだったが、ユウトに「言ったら言ったで落ち込むんですよ」と言われると、「2か月休んでから復活したいと思います」とプロらしからぬ発言もしていた(笑)。
再びパフォーマンスのステージになると、フイが「『詩 (Shh)』は、ぼくらの気持ちを込めた曲です。愛する人に対して愛の表現を詩的にしたものです。PENTAGONがUNIVERSEに向けて言う言葉」と、完璧な曲紹介をして『詩 (Shh)』へ。昨日の公演で初めて披露したという新鮮なステージに、UNIVERSEはくぎ付けとなっていた。続く『HAPPINESS』では、待ってましたとばかりに会場から掛け声がかかり、幸せいっぱいのステージになっていた。
歌い終えると、次のステージの準備に向かったフイとシンウォンを除くメンバーでトークがスタート。キノがオンラインで視聴しているUNIVERSEにも声を掛けると、先ほど歌った『詩 (Shh)』の話題へ。ヨウォンから、「『詩 (Shh)』のパート分けでは、先ほどのようなことはなかったんですか?」とツッコミが入り、慌ててキノが「なかったんですよ!」と疑惑を否定、「声が、この曲はこの人がぴったり、というふうに、いつも分配してます」と公明性をアピールしていた。
また、ヨウォンは来日してから、すぐに街を散策していたことを明かし、その時にたくさんのUNIVERSEに遭遇したのだそう。そのおかげで、「日本に来てから、一度も気分が悪い時がない」とうれしい言葉も伝えてくれた。ほかのメンバーも街でたくさんのUNIVERSEを見かけたそうで、ユウトからは改めて感謝の言葉が伝えられた。
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